清らかな名水が自慢!北陸の小京都「越前大野」の城下町散歩

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清らかな名水が自慢!北陸の小京都「越前大野」の城下町散歩

清らかな名水が自慢!北陸の小京都「越前大野」の城下町散歩

更新日:2016/02/19 16:52

和山 光一のプロフィール写真 和山 光一 ブロガー

織田信長の武将・金森長近により築かれた越前大野城の城下町・越前大野(福井県大野市)。町割りは京都のように碁盤目の格子状の町並みとし、特に水の利用を重視して、城下町に上下水路を張り巡らせました。寺院が集中する寺町や湧水スポットも点在し、風情があり歴史を感じささせるスポットが満載です。名水の町らしくそばや地酒など清水を使ったグルメもいっぱい。「北陸の小京都」とも呼ばれている町並みを散歩してみましょう。

「越前大野城」の天守閣から大野の町並みを一望

「越前大野城」の天守閣から大野の町並みを一望

写真:和山 光一

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「越前大野城」は、織田信長の家臣・金森長近により天正4年(1576)頃から約4年をかけて築いた城です。亀山を利用して天守を構え、麓に二の丸、三の丸があり、内堀、外堀を巡らし城を守っています。天守閣は昭和43年(1968)に再建されたものですが、石垣は当時のままで、自然石を積み上げた野面積みという工法で造られていて、大変堅固にできています。貴重な史跡となっているので、石垣の下から威風堂々とそびえる城を見上げてみてください。

大野城へは、景観もよく登りやすい南登り口から徒歩約20分、急で長い階段が続く西登り口からだと徒歩約10分です。途中には、江戸時代は本丸へ登る唯一の通り道「百闕竅vが残り、初代藩主「金森長近」像や幕末の大野藩主「土井利忠」像が立ち、遠くに白山を眺めながらの登城は、昔にタイムスリップしたような感覚にさせてくれます。

寺町にある16ヵ寺で御朱印収集

寺町にある16ヵ寺で御朱印収集

写真:和山 光一

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城下町の東端の一画に、城下町の東の防御壁としてお寺を集め形成された「寺町」。城下を支配しやすいように、各宗派の寺院を集めたものだとのもいわれます。「寺町通り」といわれる通りには、中世から近世にかけて建てられた9宗派、16の寺院が整然と並び、風情ある古い町並みを今に残しています。特に長勝寺あたりが、雑誌等にでている撮影スポットですので記念にいかがですか。夏には、寺町通りを無数の灯籠で飾る「てらまち万灯会」がおこなわれます。

大野市観光協会で御朱印帳(1冊1000円)を購入すれば、16ヵ寺の御朱印が収集できます お寺には様々ないわれも多く、史跡や仏像など貴重な文化財なども数多く残っています。時の流れを感じながらゆっくりと散策してみてください。

ぐるっと町なか名水巡り!名水の町のシンボル「御清水(おしょうず)」

ぐるっと町なか名水巡り!名水の町のシンボル「御清水(おしょうず)」

写真:和山 光一

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市街地には、福井のおいしい水に認定された湧水スポットがいくつもあります。「南部酒造場」が醸造用に汲み上げている七間清水、「真名鶴酒造」の向かいにある五番名水庵清水、観光客用の無料休憩所にある石灯籠会館清水、結ステーション近くには、江戸時代武家屋敷と町人屋敷の境となった用水「芹川」に合流し、百間堀に流れる芹川清水などです。

そして名水百選「御清水」は、かつて城主の御用水として使われていたことから「殿様清水」とも呼ばれている湧水地です。さっぱりした味が特徴で住民の社交の場ともなっています。ちょっと耳を澄ましてみてください。町中に水が湧く音、せせらぎの音が響きます。

湧水スポットでは安心して喉を潤せます。軟水でやさしい地下水は、一年を通して水温は約15℃と一定で、夏な冷たく、冬は暖かく感じます。また今でも地元の人は家にホームポンプを設置し、地下水をくみ上げそのまま飲み水や料理、お風呂の水など生活用水として利用されているのです。

福井の郷土料理「越前おろしそば」は、名水「御清水」がポイント

福井の郷土料理「越前おろしそば」は、名水「御清水」がポイント

写真:和山 光一

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江戸時代、お城に続く大手道として栄えた通り「七間通り」。越前と美濃を結ぶ「美濃街道」にあたり、和菓子や酒蔵、味噌蔵に醤油蔵など様々な商店が並びます。その七間通りに軒を並べているのが「手打ちそば七間本陣」。町家を改装した風情あるそば店で、奥越産のそば粉と日本名水百選にも選ばれる「御清水」の名水で手打ちする十割そばが評判です。

地元客の大半が頼むという「おろしそば(580円)」。越前おろしそばにはひとつのスタイルがあり、おろし蕎麦専用の浅いお皿に、大根おろしの浸かったつゆをかけ、ネギとかつお節で食べるというもの。シンプルな薬味が蕎麦本来の香りと風味を際立たせています。特色として麺が細く、あっという間に食べきってしまうので、男性なら大盛を頼んだほうがよいですよ。醤油と大根のしぼり汁のシンプルなだし汁が辛味を和らげ、ほのかに香る甘味と細打ちの麺と相まって、喉越しよくさっぱりと頂けます。(価格は2016年2月現在)

大野の名水が生み出す銘酒を手にいれる

大野の名水が生み出す銘酒を手にいれる

写真:和山 光一

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越前大野は雪深く寒冷な気候で、日本名水百選に選ばれた御清水以外にも地下水があちこちに湧き出、高品質な酒米五百万石の名産地としても名高く、まさに醸造に最適の地なのです。福井県で初めて地酒で乾杯をする条例が制定されたぐらいです。

七間通りの石畳に溶け込むように風情ある佇まいをみせているのが「南部酒造場」。地元の酒米・五百万石を使い、七間清水で醸す銘酒「花垣」の醸造元です。市内には他に、平家の優雅さを甘味に、源氏の荒武者ぶりを辛みに例えて命名された「源平酒造」、越前大野城のすぐ前に蔵を構える約400年の歴史をもつ福井県屈指の老舗酒造「宇野酒造場」、全製品吟醸規格の高級酒専門蔵「真名鶴酒造」の4軒の酒蔵があります。

また現在、酒枡コレクションラリーというものが催されています。市内四軒の酒蔵を巡り、一個100円で枡の側面のパーツを集めて、最後に大野市観光協会で枡の底面のパーツを100円で購入し、自らの手で酒枡を組み立てる新しい地酒の楽しみ方です。蔵元を巡り、お気に入りの一本をみつけましょう。

越前大野で時にはアクティブに、そして時にはリラックスして。

最近雲海に浮かぶ日本三大天空の城として一躍有名になったのが、「越前大野城」です(後の2つは竹田城と備中松山城)。秋から春の前日に雨が降り放射冷却で冷え込んだ早朝、雲海の中にお城が浮かび上がります。そしてお城の麓に広がる城下町の七間通りでは、春分の日から大晦日までの朝7時〜11時ごろ迄の毎日、400年以上の歴史を誇る七間朝市が開かれています。

「美しい日本の歴史的風土100選」「都市景観100選」に選ばれている越前大野城下町。早朝から雲海を見、朝市で新鮮な食材を手に入れた後、名水をめぐり、名水そばを食べ、名水で醸した地酒を蔵元巡りで堪能してみてください。城下町散歩の所要時間は約3時間程度です。また美しいのは水だけではありません。平成16年、17年と2年連続で「日本一星空が見える場所」に選ばれてもいます。

少し足をのばせば、北の永平寺大野道路沿いに、勝山に石の宗教都市・「白山 平泉寺」、禅の里「大本山 永平寺」。西の国道158号沿いには「一乗谷朝倉氏遺跡」があります。

越前大野で、小京都とよばれるまちなかをぶらり散歩し、ひたすら名水を堪能する旅を満喫しみください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/11 訪問

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