写真:麻田 ユウミ
地図を見るヴィース教会は「草原の教会」の意味があり、その名の通りのどかな草原の風景に溶け込んだ教会です。なぜ、周りに何もないこの教会が有名になったのかというと、18世紀に起こった「ヴィースの奇跡」という伝説がきっかけ。
「ヴィースの奇跡」とは、1738年にある農家の婦人が譲り受けた「鞭打たれるキリスト像」に毎日熱心に祈りをささげた結果、このキリスト像は涙を流したというものです。
これにより巡礼者が増え続け、1754年に現在の教会が完成し今に至ります。
写真:麻田 ユウミ
地図を見る中に入ると、外観からは想像もつかないくらいの美しく華やかな教会の姿に思わず感嘆の声をあげてしまいます。
このロココ様式のロココの語源は、「ロカイユ」という貝殻や石の装飾を意味する言葉からきています。ロココ様式は貝殻模様等の装飾を使って、白や金の色を多く使い、女性的で優雅、繊細なのが特徴。そんなロココ様式の最高峰と呼ばれるヴィース教会は、白を基調とした柔らかい色合いに金をアクセントとし、優雅な曲線を描いた内装になっています。
柱の模様は赤色はキリストの血、青色は天の恵みを表しており、主祭壇にはヴィースの奇跡の「鞭打たれるキリスト像」が飾られています。
写真:麻田 ユウミ
地図を見る教会の中はたくさんのフレスコ画がありますが、その中でも広い天井一面に描かれたフレスコ画は必見です。「キリストの再臨」を表わしているフレスコ画は、「天から降ってきた宝石」と称えられています。柔らかい色彩も教会の雰囲気にあっており、またフレスコ画を縁取っている装飾も素敵です。
「ここに幸運が宿り、ここに魂は安らぐ」
建築主である修道院長マリアヌス2世が残した言葉通り、この教会を訪れた人は体全体で、ヴィース教会の美しさと感動を体感することができるでしょう。
写真:麻田 ユウミ
地図を見る草原の中にポツンとある教会なので、食事を食べるところはあまり多くなく、冬は休業のところも多いです。そんな場所で名物になっているのが、教会のすぐそばで売られている揚げパンです。揚げたてのパンにシナモンとシュガーが絡んで、甘くてとっても美味しいです。1つ2ユーロで大きいのですが、サクサクと軽く1人で1つペロリと食べられちゃいます。
ヴィース教会に寄ったら是非名物の揚げパンもご賞味くださいね。
ヴィース教会はフュッセンもしくはホーエンュバンガウからバスで約40分の距離にあります。バスの本数は少なく、平日や祝日では時間も違いますので事前にDB(ドイツ鉄道)のHPより確認してください。特に帰りのバスを逃すと大変なので必ずチェックしてくださいね。
ホーエンシュバンガウには有名なノイシュバンシュタイン城、ホーエンシュバンガウ城もありますので、1日かけてゆったりと観光するのがお勧めです。
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(2023/12/1更新)
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