シラスウナギ漁を見るなら徳島の吉野川へ!幻想的な漁を堪能しよう

シラスウナギ漁を見るなら徳島の吉野川へ!幻想的な漁を堪能しよう

更新日:2017/03/21 14:18

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
徳島の吉野川では毎年冬になると幻想的な漁の風景を見ることができます。その漁とは徳島の冬の風物詩とまで言われているシラスウナギ漁。新月前後の真っ暗な夜に、明かりを灯した舟が川の上を行ったり来たりしながらシラスウナギを獲る姿は、まるでホタルのように見え、とても幻想的な光景です。

シラスウナギ漁とは?

シラスウナギ漁とは?

写真:岡本 大樹

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シラスウナギ漁は徳島で行われている漁の一つで、徳島の冬の風物詩とも言われています。吉野川を中心に県内のいろいろな場所で行われているのですが、その漁法というのが舟に明かりを灯してその光に集まってくるシラスウナギを獲るというもの。

その舟の明かりが川面に浮かぶ光景がとても幻想的なのです。近年人気が高まってきており、その光景を一目見ようと関西圏から2〜3時間かけて訪れる人もいるほどです。

シラスウナギ漁が見られる時期は12月〜4月中頃まで。ただその期間中毎日漁が行われているというわけではなく、満月の夜は月明かりが漁に支障をきたすため、新月の夜に多くの舟が漁に出ています。

シラスウナギ漁とは?

写真:岡本 大樹

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そもそもシラスウナギと言われてもピンとこないと思います。シラスウナギというのは、みなさんもよく知っているウナギの稚魚のことを指しており、体の色は透明で大きさは5〜6cmくらい。イワシなどの稚魚であるシラスは食用にも使われるのでご存知だと思いますが、その生シラスに近い見た目で少し細長い身体を持っています。

収穫後は養殖用のウナギとなり、大きくなると一般的に知られている大きな大人のウナギになります。

舟は動きながら漁をします

動画:岡本 大樹

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シラスウナギ漁は動画で見るとこのような感じです。写真だと止まっているように思われがちですが、舟はほとんど止まることはなく動きながら漁をしています。

少ない日は舟も数艘しかいませんが、多い日となると数えきれないほどの舟の光が川に浮かんでいます。少しわかりづらいとは思いますが、動画の途中から見える画面奥の川に浮かんでいる光は全て舟のものです。

これぞ絶景!無数の舟が煌めくシラスウナギ漁

これぞ絶景!無数の舟が煌めくシラスウナギ漁

写真:岡本 大樹

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舟がそれほど多くなくとも充分幻想的な景色ではあるのですが、やはり多くの舟が並んでいる様子の美しさが徳島の冬の風物詩とまで言われる所以です。

舟によって、黄色や緑であったり少しオレンジがかった光を使っていて、その光たちが川の上を行ったり来たりする様子はまさに蛍が空中を飛びまわっている姿のよう。

これぞ絶景!無数の舟が煌めくシラスウナギ漁

写真:岡本 大樹

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見るだけでも充分シラスウナギ漁を堪能することはできますが、撮影の被写体としてももちろん魅力的なので見に行く時はぜひカメラを持って行ってください。

ただ、日によっては橋の上にカメラマンがズラッと三脚を並べているという時もありますので、そういった場合には譲り合って見る&撮るようにしましょう。とはいえ、舟は動き回っているので、混雑している場所が必ずしもいい場所とは限りません。広範囲で楽しむことができるので、自分の好きなポイントを見つけてじっくりと堪能してみてください。

これぞ絶景!無数の舟が煌めくシラスウナギ漁

写真:岡本 大樹

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タイミングがよければ相当な数の舟が川の上に浮かんでシラスウナギを獲っています。シーズン中に行けばいつでも見られるというわけではありませんが、その分見ることができた時の喜びはとても大きいものになるに違いありません。

漁を見やすいポイントと駐車場のご案内

漁を見やすいポイントと駐車場のご案内

写真:岡本 大樹

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シラスウナギ漁自体は県内のいろいろな場所で行われていますが、最も多くの舟が出るのが徳島市の北部を流れている吉野川です。

その中でも特にシラスウナギ漁を見るのにオススメなのは、海に近い吉野川大橋やその一つ上流に位置する吉野川橋の上から。その二本より海に近い阿波しらさぎ大橋付近も舟は出ていますが、橋が高いということと手すりが外側にそり出ていることから少し見づらくなっているのです。

こちらの写真は吉野川大橋のものです。片側三車線の主要道路である国道11号線上にあるので、最もわかりやすいと思います。

漁を見やすいポイントと駐車場のご案内

写真:岡本 大樹

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こちらは一本上流に架かる吉野川橋。二本の橋の名前がほとんど同じなのでややこしいかもしれませんが、こちらはワーレントラス橋というタイプのもので見た目がかなり違います。

漁をする場所は日や時間帯によって少しずつ違うので、どちらがいいとは一概には言えません。ただ二本の橋はそれほど離れていないので、それぞれの橋からもう一方の橋付近の様子を見ることもできます。まずどちらかに行ってみて、その日の様子を窺ってから撮影ポイントを探すという方法が最も確実でしょう。

漁を見やすいポイントと駐車場のご案内

写真:岡本 大樹

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駐車場は橋の下にある河川敷のものを使うことができますが、夜には真っ暗に近い状態になりますので、可能であるならば明るい内に一度河川敷への入口などを確認しておきましょう。

また車から橋まで歩いていく際には足元を照らすライトがないと大変なので、そちらも準備して行くようにしてくださいね。

シラスウナギ漁が見られる時間帯や訪問時の注意点

シラスウナギ漁が見られる時間帯や訪問時の注意点

写真:岡本 大樹

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漁の時期は前述のように12月から4月頃、特に新月前後の夜が最も漁が盛んになります。舟が川に出始める時間帯は日によって変わるのですが、干潮から満潮へ向かう時間帯に最も集中するため深夜の1時〜4時くらいに行くと見られる可能性が高いです。

もし橋まで行ってみて「舟が出ていないな」と思っても、30分ほど待てば続々と出てくるという場合もありますので、舟が見当たらなくても少し待ってみることをオススメします。

シラスウナギ漁が見られる時間帯や訪問時の注意点

写真:岡本 大樹

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ただ、待つといっても長時間橋の上にいることはオススメできません。というのも、海が近いためかなりの強風が吹いていることが多く、橋の上は風を遮るものもないのでかなり寒いのです。できれば車の中でチャンスを待つようにしてください。

もちろん待ち時間もなく漁を見るだけであっても、防寒対策はしっかりして訪問しましょう。徳島の気温は真冬の深夜であっても0℃を下回ることはあまりありませんが、それでも長時間風にあたっていると体調を崩しかねないので、充分にご注意の上シラスウナギ漁をお楽しみくださいね。

幻想的なシラスウナギ漁を見るなら吉野川へ

徳島の吉野川と言っても全国的にはほぼ知られていない川だと思いますが、シラスウナギ漁の景色は一度見に行っても決して損はしないでしょう。
関西圏からもそれほど遠くなく、特に神戸周辺からであれば車で2時間程で吉野川まで行くことができるということもあり、近年では県外から漁を見に来ている人も増えています。

ただ時期や日が決まっているものなので、見に行く時はしっかり事前に情報を仕入れてから行くことをオススメします。
ぜひ吉野川で幻想的な徳島冬の風物詩を満喫してみてください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/02/25−2017/02/28 訪問

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