写真:安藤 美紀
地図を見る「天野喜孝展 進化するファンタジー」の会場は、主に4つに分かれています。最初に現れるのが、天野喜孝さんの初期(タツノコプロ時代)の作品です。
初期の頃…と言われてピンと来ない方のために、天野さんの経歴を少しご紹介しましょう。
天野喜孝さんは1952年生まれ。なんと15歳のときタツノコプロに履歴書を出し、採用されたのだとか!寮生活を送りながら手掛けた当時のキャラクターは、ガッチャマンや新造人間 キャシャーン、タイムボカンシリーズのヤッターマン、みつばちハッチなどなど。天野さんはかなり若い頃から、多くのキャラクターを生み出しているのです。
この時代に生み出された代表作といえば、タイムボカンシリーズ。リアルタイムで見ていた方もいれば、再放送で見ていたという方もいるのではないでしょうか。
最初のコーナーでは、タイムボカンシリーズでドロンボー一味をたばねていた美女ドロンジョ様にも出会えます。アラフォー&アラフィフ世代は、特に必見です!
写真:安藤 美紀
地図を見るそして、天野喜孝さんが独立してからの代表作といえば、スーパーファミコン世代から現在にいたるまでドラクエと並ぶ超人気のゲームとなっている、ファイナルファンタジーです。このゲームに1度はハマった!という方も多いのではないでしょうか。
ファイナルファンタジーは、これまででシリーズ合計48本、全世界での累計出荷本数はなんと約1.1億本!…すごいことになっています。
「天野喜孝展 進化するファンタジー」では、ファイナルファンタジーの第1作目から全シリーズの原画を都内で初めて展示。それに対する全シリーズのゲームパッケージも展示され、原画とゲームパッケージを同時に見ることができるのです。
「天野喜孝展 進化するファンタジー」は全て写真撮影OK(フラッシュは禁止です)。お気に入りの作品とともに、ぜひ記念撮影してくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見る天野喜孝さんというと、ファイナルファンタジーのような、カッコイイ作品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
「天野喜孝展 進化するファンタジー」では、天野喜孝さんがニューヨークのいた頃制作されていた、とってもキュートな作品も見ることができます。
2002年に発表されたニューヨークサラダは、天野さんが繊細なタッチで描いた野菜の妖精をモチーフにした画集。NHK教育テレビでは、このニューヨークサラダを元にして、“やさいのようせい/N.Y.SALAD”というアニメを放映し、子どもたちから大人気に!ここでは、カッコイイ作風とはまた違った、癒し系の作品に出会うことができます。
写真:安藤 美紀
地図を見るこちらは天野喜孝さんの最新作、SF戦隊のキャンディーガールです。
今までの優しくて淡い色合いに比べると、キャンディーガールはビビットカラーでキラキラ!このシリーズの特徴は、アルミに直接イラストを描き、仕上げに高級自動車でも使われている塗料を使っているそう。だから、眺める角度によってキラキラ度合いが変化して、とっても綺麗。まさに、天野さんの進化するファンタジーに圧倒されます!
キャンディーガールの横にはマネキンが置かれていますが、これはパリのオペラ座でファッションショーがあった時に作られたマネキンだとか。ちなみにこのマネキンは、天野喜孝さんの思い描く究極の女性像だとか。ファンの方は要チェックです。
写真:安藤 美紀
地図を見る2016年1月に急逝したデビッド・ボウイを偲び、急遽出典されたのがデビッド・ボウイの肖像画です。
こちらは、2004年にアメリカの人気ファッション誌V MAGAZINEの依頼で描かれたもので、デビッド・ボウイを題材とした4つの作品が飾られています。
繊細で幻想的なボウイの存在感を引き立たせる天野喜孝さんの美しい作品は、思わず見入ってしまうほど。肖像画は、会場の出口付近にひっそりと展示されています。貴重な作品なので、見逃さないようにしてくださいね。
「天野喜孝展 進化するファンタジー」では、天野喜孝さんが描いてきた長い歴史を一度に振り返ることができます。若年層からアラフィフ世代まで、いろいろな時代のファンにとって胸が熱くなるに違いありません。
なお入場料は大人一般1,000円ですが、中学生以下は無料です。開催は2016年3月8日(火)までですので、お見逃しなく!
©YOSHITAKA AMANO
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この記事を書いたナビゲーター
安藤 美紀
1975年愛知県生まれ。東京や埼玉に移り住み、エンジニアと二足のわらじで「新しいトキメキと癒し」を求めて飛び回っていました。現在は、フリーライターとして独立。まったりした静岡に移住しています。非日常感…
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