写真:浦賀 太一郎
地図を見る戦後、多くの欧米文化が日本に流れ込んできた、そんな時代。ある飲食店の店主が何気なく観ていたハリウッド映画。劇中の女優が豪快に頬張る骨付のフライドチキン――。それは、何気なく流れてゆく映画のワンシーンとはいえ、まさに欧米の「豊かさ」の象徴でありました。
「あんな贅沢な食べ物をお店でも出したい!」骨付鳥は、店主のそんな思いから始まったのです。その飲食店の名は、「一鶴(いっかく)」。「一鶴 丸亀本店」は、丸亀名物・骨付鳥発祥の店なのです!
ちなみに、丸亀駅では、「骨付鳥発祥の地・丸亀」として、町中に散在する骨付鳥のお店と、骨付鳥の美味しい食べ方などが載ったパンフレットや、グルメも観光もお得に巡れるクーポンも置いてあり、とても重宝。うどんの次に骨付鳥のお店の多い丸亀!まずは本家本元の「一鶴 丸亀本店」に行ってみましょう!
写真:浦賀 太一郎
地図を見る丸亀駅から徒歩1分。店内は、一階はカウンターなど洋風でシックな内装。二階は座敷の和風な内装で、一人旅でも大人数の宴会でも楽しめる空間です。
まずは食べ方を予習しておきましょう。アツアツで出てくる骨付鳥は、その熱量さることながら、その濃厚な肉汁も、ゆるきゃらの骨付じゅうじゅうさんの汗のように多量。
お箸で食べるには大きく重く、難儀なので席に備え付けの紙ナプキンを骨の先端部分に巻き付けて食べましょう。
理想は片手に骨付鳥、片手にビールですが、お好みでむすび、キャベツも美味しいですよ。むすびやキャベツは骨付鳥のタレをふんだんに浸けて食べるとたまらなく旨し!
ちなみに食べ方マニュアルは、テーブルにも備え付けてあるので骨付鳥ビギナーの方も安心です。
なお、休日はほとんどの場合、行列ができるので、平日か開店直後の来店をおすすめします。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る骨付鳥は大きく分けて2種類。ひとつは、噛めば噛む程に味のでる「おやどり」。おやどりの肉はかなり硬く、咀嚼力、つまりアゴの強さが求められます。奥歯に力を入れ、何度も何度も噛みしめると、次第に深い味わいが舌先に染み入って、努力が報われる幸せな瞬間を迎え、それがクセになる。そんな味わいです。
対して「ひなどり(写真)」は、柔らかくジューシー。そして素晴らしくスパイシー。ひなどりなんて可愛らしい名ですがなかなかパンチがある味わいです。むすびとの相性も抜群で、遠慮なくどんどん食べ勧められるから女子にも大人気。
どちらを選ぶかはもちろんお好みですが、もし両方いっぺんに食べるのなら、かなりタフなフードファイトになることはご覚悟くださいませ。サイドメニューには前述のむすびや、サラダ、お酒のつまみに小鉢物、もろきゅうなど。とりめしも、おやどり、ひなどりに次ぐ人気です。
写真:浦賀 太一郎
地図を見る一鶴から北(海方面)へ3分ほど歩けば、かつて、「こんぴら湊」、「丸亀街道」として栄えた丸亀港を望めます。金毘羅参詣の海の駅であった丸亀港には、往時をしのぶ大きな燈籠や、舟を模した遊具などがあり、満腹を和らげる腹ごなし散策には最適です。
また、燈篭から歩いて5分ほどの所にある「うちわの港ミュージアム」は伝統工芸品である丸亀うちわの資料館。なんと全国のうちわの90%は、丸亀で作られていたのです!
夏には欠かせない、うちわの知られざる歴史や、楽しいうちわ作り体験もあり、丸亀ならではの観光にもってこいなミュージアムです。
南には徒歩10分ほどで、現存天守として名高い、石垣の城塞「丸亀城」。こちらは桜の名所でもあり、夜桜のライトアップは必見です。
また、丸亀城のある亀山公園は、天守以外は無料で巡れるので、日本一の高さを誇る石垣や、本丸からは讃岐富士をはじめとする四国の山々や、瀬戸内海の絶景が楽しめます!
丸亀市を「うどん県骨付鳥市」に!そんな動きがあるようです。香川県には、うどんに隠れていましたが、骨付鳥や小豆島のオリーブ牛、和三盆を使用したスイーツなど、実はグルメの宝庫だったのです。
今後、骨付鳥市のように、おいしそうな名前に改名する市町村が続々誕生するかもしれませんよ!まずは骨付鳥。ガッツリ喰らいついて下さい!
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(2023/12/8更新)
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