駐車場から洞窟の入口までは、たくさんの野生の猿がいます。ここの駐車場で面白いのは、車の上にワニのぬいぐるみを乗せることです。これで猿が車に上がるのを防いでいるのです。
野生の猿たちですが、洞窟の手前に売店があり、そこでトウモロコシ等の餌を買って与えることが出来ます。また、日本には「犬猿の仲」という言葉がありますが、多くの猿たちの近くにはとてもおとなしい犬がいて、犬と猿が仲良くしている様子は微笑ましく感じることでしょう。
洞窟寺院へは駐車場の右手奥から舗装されているゆるい坂道を上がって行き、石段を上ると今度は急な下り階段となり、そこを下って行きます。距離は短いのですが、足元には十分に注意して下さい。
階段を下りるとすぐ正面に、上から美しい光が差し込む広場に出ます。この美しさこそ、ペッチャブリ観光で最も人気がある理由です。光は洞窟の特定の場所に差し込むので、そこは絶好の写真スポットです。
タイ王であったラーマ4世(モンクット王 King Mongkut 在位1851年−1868年)は特にカオ・ルアン洞窟を好み、しばし訪れて瞑想をしています。かつては王室洞窟とされていた経緯があります。
照らし出される仏像は荘厳な雰囲気があり、見る者を圧倒します。仏像の前で天からの光を浴びると、神秘的な気持ちになれるかも知れません。
ラーマ3世(ナンクラオ王 King Nangklao 別名:チェーサダーボーディン King Jessadabodindra 在位1824年−1851年)とラーマ4世の二人の王に捧げるため、ラーマ5世が仏像を奉じています。
ラーマ5世(チュラロンコーン王King Chulalongkorn 在位1868年−1910年)は、1999年のタイム誌において、「今世紀もっとも影響力のあったアジアの20人」にタイから唯一選ばれる程、タイの発展に貢献したのです。
光を浴びる仏像の反対側に進むと、涅槃仏があります。タイでは様々な場所で涅槃仏を見ることが出来ますが、ここの仏像はとてもきれいな黄金色で15mの大きさです。こちらでも多くの人が手を合わせます。
涅槃仏の前にベンチがありますので、休憩をすることが出来ます。また、人数が多い場合はこのベンチを使って、集合写真を撮るためにも使われています。タイでは特段の断りが無い限り、寺院や仏像の写真撮影は問題ありません。
涅槃仏の前を通り、左方向に進むことが出来ます。洞窟の中にはたくさんの仏像がありその数は200を超え、様々な場所に置かれています。
奥まで行くと、傾斜の急な階段があります。上まで上がってもそこから先に進むことは出来ず、また降りることになります。過去には遊歩道が続いていましたが、今は閉鎖されています。
階段は滑りやすいので、十分に注意をしましょう。なお、この辺りにもたくさんの猿が出没することがあります。
かつては王室洞窟であり、今ではペッチャブリで最も有名な観光地となったカオ・ルアン洞窟は、世界中から観光客が訪れています。しかしながら日本ではあまり紹介されていないこともあり、ペッチャブリの穴場的なパワースポットなのです。
洞窟内部では仏具やアクセサリーなど、様々な物が販売されていますのでお土産品を購入することも出来ます。これを機会に、光差し込むカオ・ルアン洞窟に、足を運んでみませんか?
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