写真:Hiroko M
地図を見るワットリー・マナーは、19世紀に海軍少将の邸宅として建てられましたが、その後、上流階級のたしなみであったキツネ狩りの拠点として使われ、敷地拡大や建物の増築を繰り返した末、1987年からホテルとして開業。2004年には、世界のラグジュアリーホテルの中でも「卓越性」と「独自性」が必須条件の、ホテル会員組織「Relaix et Chateau(ルレ・エ・シャトー)」のメンバーとなりました。
そもそもマナーハウスとは、英国の田舎にある、貴族や地主の邸宅のこと。今日はホテルに改装されたものが多く、コッツウォルズにもそういったマナーハウスが点在しています。都会にありがちな大きなチェーンホテルと違い、マナーハウスでは、時間の流れを忘れて、とにかく「寛ぐこと」が大前提。朝は小鳥の囀りを聞きながらお庭を散歩したり、午後はスパでリラックスしたり、アフタヌーンティーを堪能することが出来ます。
写真:Hiroko M
地図を見るワットリー・マナーにある23室のお部屋は、インテリアがそれぞれ違いますが、どのお部屋もゴージャスさの中に落ち着きがあることが特徴。英国らしいアンティーク家具や、モダンなファブリックがセンス良く融合されて、まるで本当に貴族のお家に招かれたような気分にさせてくれます。一番小さいスタンダードタイプのお部屋でも30平米程あり、十分寛げる広さ。他にも、スイートを含めた5種類のグレードのお部屋があり、シーンに合わせてお部屋タイプを選ぶことが出来ます。ちなみにどのお部屋も、アメニティは日本でも大人気の南仏発ブランド・ロクシタンです。
写真:Hiroko M
地図を見るマナーハウス宿泊の際に、何としても重視したいのが、食事内容。ふらっとホテルを出て街を歩けば美味しいものにありつけるロンドンと違い、コッツウォルズはやはり英国の田舎。食事場所は必然的にマナーハウス内に限られます。英国の食事は侮られがちですが、ワットリー・マナー内のレストラン「The Dining Room(ザ・ダイニング・ルーム)」は、なんとミシュラン2つ星獲得店。宿泊しなくとも、わざわざ遠方から食事に来る人も多いのです。
正統派のフレンチを少し現代風にアレンジしたお料理は、どれも繊細で美味。ついお酒がすすんでしまっても、宿は同じ建物内なので安心ですよね。食後のプティフールを暖炉の灯るラウンジで頂くことも可能。マナーハウスならではの優雅な食事体験が出来るのです。(月・火は休業なのでご注意を!)
写真:Hiroko M
地図を見るワットリー・マナーのスパは、なんと全英のスパランキングのトップ10に入る程のクオリティー。35度前後の適温に設定されたスパ・プールには、血行促進に効くエアベッドやエアタブの他、露天スパ、マッサージジェット等があり、何時間でも長居したくなる居心地のよさ。サウナ、スチームルーム、ソルトスクラブシャワー、アロマシャワー、快眠ルーム等、心身ともにリラックス出来る施設も揃っています。これらの施設は全て宿泊客なら無料で利用できます。
他にも、有料ですが、スイスの化粧品ブランドla Prairie製品を使った、極上マッサージトリートメントも受けられ、究極の癒し体験が可能。なんとあの有名ハリウッド女優のグウィネス・パルトロウが、ここのスパの常連なのも納得です。
ロンドンからワットリー・マナーへのアクセスは、電車か車(レンタカー)がベスト。電車の場合、ロンドン・パディントン(Paddington)駅からチッペナム(Chippenham)駅へ1時間15分、駅からマナーハウスへはタクシーで25分です。車の場合は、ロンドン中心部から約160キロ、2時間ちょっとの距離。コッツウォルズ観光全般に言えることですが、公共交通機関のアクセスがあまり良くないので、マナーハウス滞在の前後に色々な村巡りをしたい場合は、車が圧倒的に便利でしょう。
イングリッシュガーデンの見頃である5月〜9月に訪れるのも良し、暖炉の嬉しいクリスマスシーズンに訪れるのも良し。ワットリー・マナーで是非、イギリスの優雅な時の流れを体感してみて下さい。
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この記事を書いたナビゲーター
Hiroko M
2011年から5年間滞在していたヨーロッパの記事を中心に、大好きなハワイなどについても執筆しています。出産してから旅行をする機会はグッと減ってしまいましたが、だからこそ旅行する時は思いっきりエンジョイ…
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