日本に残る秘境、大瀑布の絶景を独り占めする旅 〜千尋の滝(奈良県上北山村)

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日本に残る秘境、大瀑布の絶景を独り占めする旅 〜千尋の滝(奈良県上北山村)

日本に残る秘境、大瀑布の絶景を独り占めする旅 〜千尋の滝(奈良県上北山村)

更新日:2013/08/05 17:50

津田 泰輔のプロフィール写真 津田 泰輔

奈良県上北山村は吉野からさらに南の人口600人ほどの小さな村である。
上北山村は近畿最高峰の八経ヶ岳や日本最大降水量の大台ヶ原などの険しい山々に囲まれた場所だが、その分、驚くような自然の絶景が人知れず残っている。
今回紹介する千尋滝(せんひろのたき)は徒歩15分でたどり着くお手軽滝だが、恐らく那智の滝に匹敵する迫力。
誰もいない大自然の中、日本ではないような秘境の絶景を堪能しよう。

この廃屋の横が滝への入口

この廃屋の横が滝への入口

写真:津田 泰輔

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奈良県から千尋滝にたどり着くには、まず吉野から169号線を南へ2時間ほど車を走らせなければならない。
一度上北山村から下北山村に入り、池原ダムのアーチの上を越えて425号線へ。水門の巨大さに驚きながらダム湖沿いの道を進むこと約30分。大きなカーブの先に写真の廃屋が見えれば、そこが千尋の滝である。
看板標識は一切無いので、詳しい場所は写真をクリックして地図を確認して欲しい。廃屋の横には橋があって、その下からも別の滝がダム湖に落ちているので、それも目印になるだろう。

廃屋の横に小さな道があって、滝へ進む道がある。なぜかここまで入って初めて千尋滝の案内板が現れる。なぜ道路から見えない場所に看板があるのか不明だが、少し不明瞭な道の入口の目安にはなるだろう。

木々の向こうに白い滝が現れる

木々の向こうに白い滝が現れる

写真:津田 泰輔

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川沿いの斜面に作られた少し頼りない遊歩道を進もう。途中、滑りやすい場所があったり、ほとんど人が入ってこない場所なので落石などで荒れている場合があるので少し注意しながら進もう。道路から山に入った瞬間、ここは人を寄せ付けない大自然の中なのだから。
15分ほど歩くと、木々の間から白い滝が見えてくる。滝といっても白い水の壁が現れると言った方が良いような巨大な滝である。

水煙立ち込める巨大な滝「千尋滝」

水煙立ち込める巨大な滝「千尋滝」

写真:津田 泰輔

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林を抜けて滝前に出ると圧巻の一言。
目の前の大壁から白い瀑布が滑り落ち、水量が多ければこのように水煙を巻き上げて近づけないほどの水しぶきとなる。

落差85m。高層ビルの上から滝が落ちてくるようなものだ。
しかも、普通の観光地であればどこかに柵が設置されていて、ある程度までしか近づけないようにしているのだが、ここはまったくフリー。
水に濡れる覚悟さえあれば、岩場を乗り越えてどこまででも滝に近づくことができる。ただし、濡れた岩場はかなり滑りやすく、滝に近づくにつれて、大きな滝特有の風が吹き荒れているので、充分注意して欲しい。ほとんど人が訪れない上に携帯電話の電波も届かない。

大雨の後の千尋滝は圧巻の迫力

大雨の後の千尋滝は圧巻の迫力

写真:津田 泰輔

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滝の近くまで来ると、吹き付ける風と水しぶきと轟音に圧倒されること間違いない。
台風中継のリポーターのようにずぶ濡れになってしまうが、大自然のパワーは十二分にもらえる事だろう。
マイナスイオンどころの騒ぎではないので、携帯電話やカメラなどを水に濡れて壊さないように気をつけよう。

恐らくこの滝で人に出会うことは少ない。たまに滝好きの人が写真を撮りに来るぐらいだろう。
つまり、これだけの滝を独り占めできるということだ。
周りは大自然の緑。空は青く、目の前には大きな白い滝。
ここは日常から離れた世界。

滝の前は大きく開けているので、好きなだけ眺めていてもかまわない。きっと何時間でも見ていられることだろう。

橋の下からも大滝が「ツキ谷の滝」

橋の下からも大滝が「ツキ谷の滝」

写真:津田 泰輔

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最初に道路の橋の下からも滝が落ちていると言ったが、これも水量があれば充分立派な滝である。
橋の上からはちょうど滝の真上から見下ろせる形になり、実は少し手前のガレ場から滝下へも降りれないこともない。
ただし、道も何もない岩場を無理やり下りていくことになるので、日頃から山歩きに慣れた人なら問題ないだろうが、そうでないなら回避した方が良いかも知れない。

ちなみに下は池原ダムの湖である。池原ダムはブラックバスの聖地と呼ばれるほどバス釣りの盛んな場所で、何ヶ所か釣り用のボートを出している船着場がある。
そこでボートを借りてくれば、この滝も正面から見ることができるだろう。

この辺りにはは、豊富な雨量と険しい山々が複雑な地形を作り出した、美しい水や深い渓谷や巨大な滝が至る所に存在している。
日本に残された秘境を探検し、大自然のパワーをもらってみてはいかがだろうか。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2012/05/02 訪問

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