マヤ文明の中でも特に有名な「パカル王」が眠る神殿としても有名な「碑文の神殿」。
7世紀から約2世紀かけて栄えたパレンケは、10世紀頃には廃墟と化しそれから1746年に発見されるまでずっとジャングルの中に眠り続けていました。
この碑文の神殿から墳墓が発見されたのは、最初の遺跡発見から200年以上も経ってから。1952年に地下墳墓が発掘されました。
エジプトのピラミッドのイメージとは異なり、マヤ遺跡は墳墓として神殿が建てられているケースがあまり多くないのですが、このパレンケは数少ない王族の墳墓となった遺跡なのです。
パカル王の石棺の蓋に彫られている絵はよくメディアでも取り上げられ、その様子は宇宙船に乗って宇宙へ飛び立つ様だという説が現在多く語られております。
残念ながら神殿の内部には入る事ができません。しかし内部の詳細は、メキシコシティにある国立人類学博物館で見ることができます♪
遺跡の中心にある「宮殿」は、廊下がマヤアーチとなっており代表的なマヤ建築の建物。宮殿の内部には「パカル王」のレリーフも見事に残されており、はっきりとその姿を確認することができます。
宮殿の中には、一際目を引く塔が建てられており、天文に精通していることでも有名なマヤ文明ならではの「天体観測所」と言われています。因みに、数々のマヤ遺跡では春分の日・秋分の日にだけ見られる景観など、暦に因んだ仕掛けが施されておりますが、このパレンケでは冬至の日に天体観測所から見て太陽が碑文の神殿に沈む仕掛けになっております。
宮殿は現在も登ることができますので、是非宮殿内を散策してみてください!宮殿の階段に腰を掛けて碑文の神殿をゆっくり眺める事もできます♪
碑文の神殿や宮殿、そしてパレンケ遺跡を一望できる素敵な場所が「十字架の神殿」。入口から見て碑文の神殿や宮殿のあるエリアの奥にある神殿群の中にあり、熱帯雨林の暑さの中で一息つくにも丁度いい場所。
階段が多く急なので、歩きやすい靴で登るのがベストです。
十字架の神殿以外にも、こちらのエリアにはいくつかの神殿が建築されており、マヤアーチとトウモロコシの葉を模した窓を備える葉の十字架の神殿や、精巧な屋根飾りが施された太陽の神殿など、パカル王の息子時代に建築された遺跡群もまた見どころが沢山あります。
パレンケは魅力的な遺跡がある素敵な場所ですが、マヤ遺跡の中でも少し行きにくい場所にあります。
時間に余裕がある方はバスが便利。長距離バスはメキシコシティやオアハカ、カンクン、メリダなどの主要都市からも出ております。場所によっては半日以上かかるので注意が必要。
飛行機で行かれる方は、最寄のビジャエルモサという町まで飛行機で移動し、ビジャエルモサからはバスやツアーでの移動になります。ビジャエルモサには、また別の時代のオルメカ遺跡という巨頭が並ぶ遺跡もありますのでどちらも楽しむことも可能!
パレンケの街に宿泊する場合は、街中に沢山の遺跡行きミニバスがありますので時間を気にすることなく遺跡まで行くこともできます!街自体はとてもこぢんまりとしていて、ホテルや宿も少ないので予め予約をしていくことをお勧めします。バス停がある通りにレストランが揃っていますので、手軽にメキシコ料理を味わう事もできます。美味しいタコス屋でタコス三昧も!
パレンケ遺跡は、主要都市から少し離れている分行くにも時間と手間がかかりますが、遺跡好きなら絶対にはずせないスポットの一つです。パレンケからティカル遺跡へと抜ける黄金マヤ遺跡ルートもありますので、お時間のある方、そして遺跡がとても好きな方には是非お勧めしたい場所です。
ここまで来ると物価もかなり安くなっておりますので、マヤ文字のグッズなども格安で購入できてしまうかも!
メキシコ考古学史上最大の発見と言われているパレンケ遺跡で、マヤ文明を思う存分堪能しちゃいましょう♪
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(2023/11/29更新)
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