「いずみハルカスガーデン」は、2014年にオープン。ここは、荒れていた山林や農地を「NPO法人グランベルテ」が再生整備した自然公園で、熱海市泉地区の山の高台にあり、車でなければ来られないような場所。アクセスは、熱海方面から国道135号線を湯河原方面へ車を走らせるとある「湯河原温泉入口」を左折。「泉中学校」を目印に進み、学校近くの「市営住宅」バス停を過ぎ、電柱の案内板に従って右折し、しばらく道なりに進ませるとあります。途中、車同士すれ違えないくらい狭い道があり、少し不安に感じてしまいますが、公園に着けば、不安を取り除いてくれるような素晴らしい庭園が広がっています。
園内は、自然林・ハーブ園・桜・もみじ園などのそれぞれのゾーンがあり、ここは、公園の入口から真っ直ぐに入った場所にある「花畑」。手入れが行き届いた綺麗な庭園で咲くパンジーなどが見られ、ここを訪れる客人をもてなしてくれるような風景が広がっています。ここから見られる素晴らしい景色は、これだけでなくもう一つあるので、お次をどうぞ!
青々とした相模湾、海に突き出る真鶴半島や湯河原の街並み、新幹線が街を駆け抜ける様子など、まるで、ジオラマのような景色。これがもう一つの素晴らしい景色で、花畑だけではなく、園内のどこからでもこの様に見られます。こんな景色を見ながら過ごせるので、空中に公園があるような錯覚に陥ってしまいます。
何とも開放的な景色で、こんな眺めを見れば自然と気分がスッキリし、晴れ晴れとさせてくれるので「ハルカス」と名前に付けられたようです。ここに来るまでの間、まさかこんな山奥にこんな絶景が広がる場所があるなんて、きっと、誰も想像が付かないことでしょう。
春は、チューリップ。夏は、撫子・マリゴールド・赤い向日葵。秋は、バラ。冬は、梅など、一年を通してお花が楽しめ、環境省から「みどり香るまちづくり」企画で表彰されたほど、花の香りに包まれながら絶景が見られるスポットです。2015年の冬には、皇族関係の方もここを訪れたそうで、宮様をも、うっとりとさせた、酔いしれるほどの花と絶景が広がっています。
変わってこちらは、園内の山手にある「カルナバァレの庭園」です。ここは、県の花である「さつき」で作られた整形式花壇。フランスパリの「カルナヴァレ」庭園を模して作られ、よく見ると唐草模様の形をしています。唐草模様は「どんな悪いことが起こっても、それを克服し栄える」などという意味があるそうで、清々しい空気の中でこの形を見れば悪いものを絡め取ってくれるようです。この「さつき」は、5月に見頃を迎えるそうで、これだけ整った庭園があるのに入園無料で見れられる穴場な所。
ここは、1年中、花が見られる所なのに可憐なイメージではなく、何故か落ち着いた印象です。それもそのはずで、ここを整備している「NPO法人グランベルテ」の主な会員は65歳以上。中には、90歳近い方もいらっしゃり、熟練された世代が手入れをしています。そのためか、ここに居ると、心が落ち着いてしまうような安らぎある癒しの空間が広がっています。
こちらは、花畑の奥を進むとある「日本庭園」です。同じ園内でもゾーンによって違った雰囲気を味わるのも魅力の一つで、趣のある庭園を造り上げることができるのは、熟練だからこと成しえる業ですね! 園内には、日本庭園と同様に趣のある「八橋庭園」があります。八橋庭園は、尾形光琳の描いた「八橋図屏風」からアレンジし、枝垂れ桜と青竹で表現したオリジナルの庭園なので、是非探してみて下さいね!
いずみハルカスガーデンの敷地内には、たくさんの自然木が残されています。木には、巣箱が設置されているので、バードウォッチングもできますよ。園内には、トイレが3ヶ所設置されているので、安心して楽しめますよ。また、時期によって売店では、有機野菜などの販売も行っています。この公園は入園無料ですが、維持管理費など募金箱制になっているので、ご協力をお願いします。
庭園職人の匠の極みに匹敵するような大人の庭園が見られ、何よりも手入れをしている姿がとても楽しそうで、パワーを頂ける様です。いずみハルカスガーデンを訪れて、絶景や大地からの根強く生える花や植物を見て、エネルギーを貰ってみては如何でしょうか? 湯河原温泉街のすぐ近くなので、景色を楽しみながらの温泉旅行も乙なものですよ。
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