列車でのアクセスについては後ほど触れるとして、まずは自動車でのアクセスについて解説いたします。
札幌から見ると、豊ヶ岡駅があるのは北東へおよそ五十数キロ。経路によって変わりますが、だいたい1時間ちょっとで行くことが出来ます。
豊ヶ岡駅は、国道275号線から石狩川の反対方面へ1.3キロ離れた場所にあります。国道から狭い道へと入り、5分ほど進んでいくと、線路を跨いだ小ぶりの橋が出現。それが、豊ヶ岡駅の目印です。
駅は林の中にあるため、さらに脇道へと入る必要があります。駅への脇道は橋の両側にあり、どちらからも行くことが可能。
上の写真はその脇道の片方で、駅のある側から見た風景です。
この脇道は一見して目立たないため、「誰がこの駅を利用するんだろう」という疑問を抱かずにはいられないことでしょう。
しかし、地元の方からはとても大切にされている豊ヶ岡駅。そのことは、駅舎内部の状態から読み取れます。
駅舎は三角屋根の木造建築で、そのサイズは小さいもの。駅舎というよりは山小屋といった様相です。
外観とは裏腹に、駅舎内部は意外と華やか。テーブルやイス、ごみ箱がある他、除雪道具が置かれています。これだけの備品があるのは、地元住民によって管理されているため。このことから、豊ヶ岡駅への地元住民の愛着を感じることができます。
また、壁には豊ヶ岡駅に関する鉄道写真が展示されており、駅舎内で待っている間に目を楽しませることが可能。こういった駅は、なかなかお目にかかれないのではないでしょうか?
豊ヶ岡駅の駅舎は、ローカル線好きの鉄道ファンにとって、魅力満載の駅と言えます。
秘境駅ではあるものの、林は鬱蒼としているわけではありません。ホームの対面は開けた感があり、駅がある場所は平地なので日差しも普通に降り注ぎます。なので、秘境感はやや低め。
ホームはよくローカル線で見られる板張りでなく、コンクリートのしっかりとしたもの。ただ、継ぎ目に隙間があってズレていたり、全体が傾いていたりするあたりに、ローカル線らしさを漂わせています。
場所が場所なので、当然ながら周囲に民家などの他の建物は見られません。鉄道だけの世界が、そこにはあります。
さて、この駅は自動車だとアクセスが容易ですが、鉄道ファンなら列車で訪れたいもの。豊ヶ岡駅のダイヤに果たして利便性があるのか、気になるところでしょう。
その点はご安心を。新十津川方面および石狩当別方面の双方で、1日当たり5本以上の運行がされています。決して多い運行本数ではありませんが、秘境駅の中では少なくはありません。
札幌から向かった場合は、所要時間がおよそ1時間半前後。自動車よりは時間がかかるものの、充分に手軽に訪れられる時間です。
もし初めて秘境駅に訪れようと考えているのなら、豊ヶ岡駅は最適と言えます。
上の段落で述べた線路を跨ぐ小ぶりの橋ですが、ここは絶好の撮影ポイント。ここから豊ヶ岡駅のホームを望遠域で撮ると、いいショットになります。
駅が林の中に佇んでいる様子は秘境感にあふれ、とても情緒を感じさせてくれます。これは撮っておかないと勿体ありません。
特に撮り鉄なら、この撮影ポイントからのショットはぜひ確保しておきたいところ。
レンジ一体型のコンパクトカメラなら望遠域までズームし、またミラーレス一眼カメラや一眼レフカメラなら望遠レンズを装着しましょう。ズームの具合はお好みで。
ただし、スマートフォンでズームして撮る場合は注意が必要。光学ズームでなく電子ズームであるため、ズームすると画質が粗くなります。
自動車にしろ列車にしろ、そのアクセスの簡単さから、初めて訪れる秘境駅としてぜひオススメの豊ヶ岡駅。山小屋のような駅舎や、周囲が林となっているホームなど、魅力的な点が多くあります。
ぜひ、この豊ヶ岡駅を訪れてみてください。
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(2024/9/17更新)
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