震災を乗り越え、海と生きる気仙沼!圧巻の魚市場と出船送り

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震災を乗り越え、海と生きる気仙沼!圧巻の魚市場と出船送り

震災を乗り越え、海と生きる気仙沼!圧巻の魚市場と出船送り

更新日:2016/03/11 11:26

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、東海道完歩ブロガー、青春18きっぷ伝道師

三陸のリアス式海岸の地形に恵まれ、古くから天然の良港と言われてきた気仙沼。気仙沼の人々は、あの東日本大震災の津波による大きな被害を受けてもなお、「海と生きる」というメッセージとともに海の可能性を信じて再起を果たし、海と積極的に関わり合って暮らしています。
そんな気仙沼の中心にあるのが気仙沼の漁港や魚市場。そのスケールの大きさから、まさに「海と生きる」気仙沼の魅力を十分に感じることができるのです。

「海と生きる」気仙沼

「海と生きる」気仙沼

提供元:みやぎ観光NAVI

http://www.pref.miyagi.jp/kankou/library/index.htm地図を見る

気仙沼は宮城県の北東端にある三陸海岸南部の交通や商業の拠点都市で、美しいリアス式海岸沿いに広がる風光明媚な観光地としても知られています。また、気仙沼漁港を初めとした市内の漁港は、世界三大漁場と言われる「三陸沖」での沖合漁業や国際的な遠洋漁業の基地としても有名です。
そのため市内には造船から水産加工まで、海に関わる産業が数多く存在しており、気仙沼と海は切っても切れないほど深いつながりがあるのです。

2011年3月11日のあの日、この気仙沼も大津波と広域火災により大きな被害を受けました。それでもなお、気仙沼の人々が選んだのは「海と生きる」という生き方。気仙沼市震災復興計画のキャッチフレーズとして市民から選ばれたこの言葉が、気仙沼市民のDNAをもっともよく表しています。

ズラリと並ぶ魚を見下ろす景観は、圧巻の一言

ズラリと並ぶ魚を見下ろす景観は、圧巻の一言

写真:風祭 哲哉

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気仙沼湾の中心部、気仙沼の市街からもほど近い場所に気仙沼市魚市場があります。ここは気仙沼市が開設し、気仙沼漁業協同組合が卸売業務を行っている本格的な魚市場ですが、一般の観光客も見学が可能です。魚市場の2階には、長さ354mを誇る国内最大級の見学デッキが設けられているので、観光客でも気軽にブラブラしながら水揚げ、選別、箱詰め、運送などの流れをじっくりと眺めることができるのです。

毎日大量に水揚げされる旬の魚介類が、市場の広い構内にズラリと並ぶ景観は圧巻の一言。朝のやわらかな太陽の光に照らされて魚たちが金色に光る姿は神々しさを感じるほどです。
魚市場では、朝7時に入札が行われるので、その時間に一番多くの魚が並んでいます。また、観光ボランティアガイドによる案内ツアーもあるので、一緒に回るもの面白いかもしれません。ただし日曜日を中心として、魚市場の休日がありますので詳細は気仙沼市魚市場のサイトでご確認ください。

海の男の連携プレーも見どころ。

海の男の連携プレーも見どころ。

写真:風祭 哲哉

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気仙沼市魚市場には、毎日旬の魚介類が大量に並びますが、カツオ、サンマ、サメ、メカジキなどの水揚量は全国屈指で、特に生鮮カツオの水揚は日本一を誇っています。

カツオは気仙沼を代表する魚で、初夏から初冬にかけて大量に水揚げされますが、特に9月頃からの「戻りカツオ」は脂の乗りが最高で、全国から多数の引合いがあります。カツオのシーズンになると、魚市場には朝昼を問わずカツオ船が入港しますが、仲買人やカツオを包装する箱屋、氷屋といった海の男たちの連携プレーも見どころのひとつ。船から水揚げされたカツオが次々とケースに分けられ、氷とともに箱詰めされていく様子は、まるで何かの競技のようで見飽きることがありません。

気仙沼の風物詩「出船送り」で感動の出航を見送ろう

気仙沼の風物詩「出船送り」で感動の出航を見送ろう

提供元:気仙沼つばき会

http://www.k-tsubakikai.com/

「海と生きる」気仙沼を実感できるおススメ体験のひとつに、出航していく漁船を盛大に見送る「出船送り」という気仙沼の伝統的な催しがあります。
威勢のいい演歌をバックに、航海の無事と大漁を祈願して七色のテープを飛ばし、手を振りながら港を出ていく漁船を見送る。かつて気仙沼の港では、そんな風景がたびたび見られたのですが、漁業資源保護のための減船や漁獲量の減少により、だんだん規模も小さく、少なくなっていました。

その「出船送り」を復活させ、広く市民や観光客にまで門戸を広げたのが「気仙沼つばき会」という地元の女性有志の会。出船情報をつばき会が収集し、メールで広く発信することにより、家族や関係者だけで行っていた「出船送り」に市民や観光客も参加できるようになりました。

本来であれば、漁場に近い港で水揚げしたほうが時間も経費もかからずに行えるのですが、この気仙沼の「出船送り」を受けた漁師さんたちの中には、わざわざ遠くの漁場から、気仙沼港に戻って水揚げしてくれる方もいるほど、その様子は感動的。
特に盛大なのは8月中旬のサンマ漁のシーズン。10隻以上の船が一斉に出航する際には、市民や観光客の多くが詰めかけ、「福来旗(ふらいき)」と呼ばれる気仙沼の大漁旗を振って出船送りを行います。もちろんサンマ漁のシーズン以外でも出船送りは行われていますので、気仙沼観光コンベンション協会で開催スケジュールをご確認ください。

震災から5年、まだまだ気仙沼は進化します。

あの震災から気仙沼の人々を立ち上がらせたのは「海と生きる」という明確なメッセージがあったからこそ。産業においても、観光においても、気仙沼は力強く復興への道を歩んできました。
けれども気仙沼はまだまだ進化を続けています。気仙沼の海や自然、産業や文化、そして人や食の魅力を十分に活かした観光コースが次々と開発され、気仙沼に何度も足を運ぶディープなファンもたくさん生まれています。
美味しいものを食べ、その土地の文化や暮らしを少しだけ体験して、地元の人と交流を深めるうちに、いつの間にかもう一つの故郷ができている。気仙沼はそんな旅がよく似合う場所です。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/23 訪問

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