写真:さと しほ
地図を見る山登りに興味があっても、「冬山登山」となると「寒い」「こわい」という理由でなかなか最初の一歩が踏み出せないもの。特に女性なら、なおさらですよね。
今回ご紹介する「西穂山荘」までは片道2qの短い道のりなので、冬山登山の入門編として、特に女性におすすめです。2q歩いて西穂山荘に泊まれば、アルプスの冬の絶景、朝日と夕日、夜は満天の星空を見ることができますよ。山荘にはお風呂はありませんが、下山すれば周囲には温泉地がたくさんあります。下山後の入浴も楽しみの1つです。
西穂山荘で、春夏秋とはまったく違う冬の絶景を楽しみましょう!
西穂山荘に行くには、まず、岐阜県にある新穂高ロープウェイをめざします。
長野県の松本市から岐阜県の新穂高ロープウェイまで、安房トンネルを通れば車で約90分の道のりです。
新穂高ロープウェイは「ミシュラン2つ星」に選ばれたこともあり、外国人観光客が増えてきました。時間帯によっては観光客で混んでいますが、ゴンドラに乗りきれない場合は臨時便が出ますのでご心配なく!
ゴンドラ駅を降りたら、アイゼンやスノーシューをはいて出発です。西穂山荘までは2kmの道のりです(標高差229m)。山荘手前の最後の500mが急な上り斜面でキツイですが、それ以外はゆるやかな樹林帯なので散策気分で歩けます。ちょっとしたアップダウンが何度かありますが、休憩しながら歩けばウンザリするほどのキツサではありません。
写真:さと しほ
地図を見る山小屋は相部屋&風呂なしが基本。これは耐えるしかありません。
「風呂なし」については、市販の汗拭きシートやメイク落としシートを活用しましょう。
「相部屋」については、追加費用を払えば個室の事前予約ができる場合があるので、お値段は予約時に確認しましょう。
写真:さと しほ
地図を見る西穂山荘ではドコモがつながるし、テレビもあります。山小屋とは思えない設備ですよね。
売店や自販機ではドリンクやお菓子を販売しています。
◆ビール500円、氷結400円、水300円、日本酒500円、柿の種などのお菓子は200円。
ラーメンなどの軽食も注文可能です。
宿泊客はレストハウスで自炊することもできますが、食材や道具を持ち込むと荷物が重くなるので、1泊2食付での宿泊がおすすめです。
冬は水場が凍ってしまうので、歯磨きに使う水も自販機で購入することになります(500mlのペットボトルで300円)。山ではどれだけ水が貴重なのか、実感させられますね。
写真:さと しほ
地図を見る西穂山荘の宿泊費は1泊2食付で9,800円(夏は9,500円)です。
量は多くはないですが、ご飯と味噌汁はおかわり自由。めいっぱい食べてカロリーを補給しましょう。
写真:さと しほ
地図を見るトイレもキレイに清掃されています。が、水で流すタイプではないので、少々匂いがしますし便座は冷たいです。女性にとって便座が冷たいというのはツライところですが、冬の山小屋なので仕方がありません。ここは耐えましょう!
冬なのにテントをはってテントに泊まる猛者もいますが、冬山初級者は無理をせず、暖かい山小屋に泊まりましょう。山小屋の中はどこもかしこもキレイに清掃されていて、暖かいので、気持ちよく泊まることができます。
ホテルではないので、水がないとかお風呂に入れないなどの不便さはあります。女性にとってはツライところですが、冬なので大量に汗をかくわけではありませんし、下山すれば周辺には温泉地がたくさんあります。絶景を見ることができたことに感謝して、ここは1晩だけ我慢しましょう。
西穂山荘、いかがですか?
西穂山荘は、冬でも1年中営業している山小屋です。
「寒さと水がない」ことが冬山登山のネックになりますが、寒さは防寒ウェアでしのげばいいし、水は買えばいいんです。冬山にどっぷりつかるほどの勇気も体力もあるわけではないけれど、ちょっとだけ冬山を体験してみたい方には、西穂山荘をおすすめします。
2kmの道のりとはいえ、悪天候時には無理をせず、山行きはキャンセルしてくださいね!
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(2023/12/7更新)
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