京都の夜桜は混んでいても祇園!“祇園の夜桜”は絶世の美女

京都の夜桜は混んでいても祇園!“祇園の夜桜”は絶世の美女

更新日:2017/03/28 17:21

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家
京都で、一番にぎわう季節は春。満開に花開いた桜は、淡いピンク色の春霞となって京町屋や石畳を彩り、なかでもライトアップされた桜はたいへん美しく見ごたえがあります。おススメは、“舞妓さん”で知られる祇園界隈、そして“祇園の夜桜”と称される円山公園の枝垂れ桜。品があって美しく、京情緒が感じられる旅へと、ご案内しましょう。

祇園のライトアップ、2016年は3月26日〜4月4日まで

祇園のライトアップ、2016年は3月26日〜4月4日まで

写真:沢木 慎太郎

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風情のある京町屋が、白川の清流に沿って連なる「祇園白川」。石畳の道を舞妓さんが歩く姿も見られます。テレビドラマやCMのロケ地に使われることも多く、京の情緒が感じられるスポット。

桜のシーズンにはライトアップ(2016年3月26日〜4月4日、18時〜22時)が行われます。

夜桜を楽しむには、たそがれ時から。白川に沿って建ち並ぶ京町屋に西日が差し込み、満開の桜と相まって、艶やかな花の色を楽しむことができます。

耽美な光に包まれる枝垂れ桜

耽美な光に包まれる枝垂れ桜

写真:沢木 慎太郎

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やがて陽が沈み、当たりが薄暗くなると、白川沿いの枝垂れ桜や染井吉野の花びらが耽美な光に包まれ、いっそう色鮮やかに。京町屋風の料亭に飾られた赤いちょうちんに火が灯り、桜と京情緒を味わうことができます。

“祇園のお稲荷さん”も、色鮮やかにライトアップ

“祇園のお稲荷さん”も、色鮮やかにライトアップ

写真:沢木 慎太郎

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祇園白川の最大の見せ場が、「辰巳大明神」と「巽橋」。もともとは辰巳の方向を守る辰巳大明神でしたが、今では芸上達を祈る舞妓さんからの信仰を集めています。“祇園のお稲荷さん”と呼ばれることも。

春には神社を覆うように桜が花咲き、ライトアップされた桜は京都ならではの情緒が漂います。

ライトアップされた石畳も幻想的

ライトアップされた石畳も幻想的

写真:沢木 慎太郎

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「辰巳大明神」の前にある「巽橋」を渡ると、四条通りへと抜ける石畳の小さな道があります。祇園には風情を感じさせる路地が多いのですが、この通りもそのうちの一つ。茶屋が建ち並ぶ通りでは、桜のライトアップのシーズンには石畳を灯ろうで照らし、なんとも幻想的な世界。京都らしい風景に出会うことができます。

美しい品格を感じさせる“祇園の夜桜”

美しい品格を感じさせる“祇園の夜桜”

写真:沢木 慎太郎

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四条通りを抜け、八坂神社に参拝して、裏手に抜けると、京都随一の桜の名所「円山公園」へ。日本庭園をイメージした大きな公園には料亭や茶店が点在し、春には公園全体が桜の花で彩られます。

その中でも、ひと際美しいのが、こちらの枝垂れ桜。“祇園の夜桜”として知られる桜です。昼間とは違い、ライトアップされた祇園の夜桜”は高貴なお姫さまのような美しい品格が感じられ、京情緒をいっそう味わうことができます。

おわりに

“祇園の夜桜”が楽しめるのは3月下旬から、4月上旬まで。円山公園の八重桜は4月中旬ごろまで。

京都には多くの桜の名所がありますが、ご紹介した「祇園界隈〜円山公園」の桜は距離が短く、京情緒を最大に楽しむことができる観光スポット。混んでいても、京都・祇園の夜桜は必見です。

なお、京都の名桜については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/02 訪問

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