鷲宮神社は、東武伊勢崎線鷲宮駅から徒歩10分ほどのところにあります。また、JR宇都宮線東鷲宮駅からは、路線バスが直通しており、神社の手前の「鷲宮神社入口」停留所で下車すればすぐ近くまで行くことができます。
一説によれば紀元前から存在していたという伝統ある神社で、関東では最も古い神社とも言われています。入口にある鳥居も大きく立派なもので、木造の柱の上には瓦がつけられているという、ほどよく古びたものでした。
鷲宮神社に伝わる伝説では、天穂日命(あめのほひのみこと)の霊徳を崇めて奉納したのが、現在の本殿とされております。ちなみに、天穂日命と言われてもピンとこない方の方が多いと思われますが、神道でいう日本人の総祖先とされる天照大神(あまてらすおおみかみ)の2番目の子供です。
古式に則った祭事が1年を通じて行われるのも鷲宮神社の魅力。祭事によっては、ここでしか見ることができない催馬楽神楽を演じている瞬間に遭遇できます。この催馬楽神楽、開催される日時については鷲宮神社のホームページを参照してください。年に6回行われ、時間帯は9時ごろから夕方まで続きます。
神楽とは、日本に伝わる神をまつるための舞楽です。いくつかの種類があり、その中のひとつが催馬楽なのですが、催馬楽は平安時代に流行した、今で言うところの歌謡曲。古いスタイルで舞って歌うのが催馬楽神楽で、鷲宮神社には専用の舞台があります。
鷲宮催馬楽神楽は、国が指定した重要無形民俗文化財になっています。
アキバ系のアニメ、コミックファンの間には「聖地巡礼」という行動があり、原作の元となった場所を訪れることを指しています。
鷲宮神社は、そのハシリともなった場所。きっかけは4コママンガ「らき★すた」の舞台となっている神社であることが知られたことで、それ以降、撮影に訪れるファンやコスプレをして参拝する人が続出したそうです。鷲宮神社で絵馬を購入し、裏にキャラクターのイラストを描いて奉納するのが、アキバ流ということになるでしょうか? ちなみに、鷲宮神社は埼玉県第3位、2013年は約47万人の初詣参拝客を誇る名所であることも記しておきましょう。
地元の商工会が活発なところも特徴です。「らき★すた」オリジナルグッズやこれに関連したイベントをこれまでに数多く行ってきました。イベントは地域振興策として行われているのですが、神社への参拝客が多い時期には、特別なイベントが行われるかもしれません。
毎年9月第一日曜日に行われる土師祭には、「らき★すた」御輿も登場しますよ。
鷲宮神社から鷲宮駅まで続く商店街を歩いてみました。地域に密着した商店街でありながら、食事や休憩を取ることのできるお店もいくつかあり、「らき★すた」にちなんだ商品も目立ちます。
鷲宮神社のすぐ隣に「大酉茶屋わしのみや」という食堂がありますが、甘味処がメインで蕎麦も知られているという場所、2階は地元FM局「ラジオ鷲宮」の放送局となっています。築100年以上の民家を改装して作られたという経緯もあるので、古い建築の好きな方な注目したくなるところでしょう。
写真は鷲宮神社からちょっと離れたところにある、たこ焼きのお店で、名前が「多幸焼」という縁起のよさそうな食堂です。店内にはやはり、「らき★すた」関連商品が、この近所でしか買うことができない調味料も販売されていました。オーダーを受けてから焼き始めるので、待ち時間はかかりますが、できたてのたこ焼きを召し上がれます。
鷲宮神社では、参拝客が多いときや祭事の日など、沿道に露店が建ち並びます。神社も魅力ありますが、その周辺のお店を目当てに歩けば、思わぬスポットが見つかるかもしれませんよ。
多幸焼セット(ドリンク、ポテト付き):￥550
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(2024/4/19更新)
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