白い門を持つワット・シーサケットは、1551年にセーターティラート王(Setthathirath 在位 1548年−1571年)により、この地に建立されたと伝えられるヴィエンチャン(Vientiane)最古の寺院です。残念ながら戦乱で破壊されており、ここは再建されたものです。
現在のワット・シーサケットは、ヴィエンチャン王国最後の王であるセーターティラート3世(Setthathirath III 別名:アヌウォン王King Anou Vong 在位1805年−1828年)の時代の1818年(1824年説有り)に造られたもので、その時代から残っているのはここだけです。その意味でヴィエンチャン最古と言われるのです。
本堂内には全部で2052体の仏像があると言われています。内部は撮影禁止となっていますので、外からの撮影となります。赤い屋根とクリーム系の壁はヴィエンチャンで多く見られる建築様式であり、特に屋根の軒に当たる場所に広縁を持つのがヴィエンチャンの特徴。これが古いスタイルなのです。
履物を脱いで本堂に上がり、見学しましょう。
回廊の上部には穴があり、その数3420個とされています。穴の一部には2体ずつの仏像が納められています。そして、本堂と回廊の仏像の合計は、6840体になると言われます。
大小様々な仏像があり、中にはとても古い時代と見える仏像、金箔が残る仏像等、美しい姿もあります。ぜひ、ゆっくりと歩いて様々な違いを見比べて下さい。
中には戦乱で壊された仏像が多くあります。仏像の一部には目に宝石をいれたもの、黄金をかぶっていたものがありましたが、略奪によりその多くが失われてしまいました。1837年のホー族の反乱が大きなものであり、収蔵品まで奪われたのです。
破壊された仏像を見ると、戦争の痛々しさが伝わってくるかも知れません。
本堂を囲む形で回廊があります。屋根が黒塗りの見事な回廊は、ミャンマー仏教の影響を受けていると考えられる多段型が特徴です。
それでは、日本とラオスの関係についてご紹介します。ワット・シーサケットの前の道路には、日本政府と日本国民からの無償経済協力で道路が整備されたという銘板が設置されています。
また、ヴィエンチャンでは街中を走るバスにも日本の国旗が付けられています。こちらも日本の援助であることを国旗で表しており、普段から日本の国旗を目にしている人たちは、親日家が多いのです。
日本から遠く離れたラオスのヴィエンチャンの街中ですが、色々な場所に日本国旗がありますので、探してみるのも面白い旅となるかも知れません。
ワット・シーサケットの出入口付近では、お土産の販売もありますので、様々な記念品を手に入れることが出来ます。これは何だろう、面白そうと感じるものがあったらぜひ購入を。
日本とはまったく異なるラオスの仏教世界。これを機会にラオスの首都であるヴィエンチャン最古の寺院に、旅をしてみませんか?
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