パトゥーサイの正式名称はアヌサーワリー・パトゥーサイ(Anousavary Patuxay)です。見かけはまさにパリの凱旋門そっくりで、1960年から建造が始まっています。
ラオス語でパトゥーとは「扉」、「門」であり、サイとは「勝利」の意味でパテート・ラーオの戦い(1954年に外国軍がラオスから撤退)の勝利を指していますが、ラオス内戦犠牲者の慰霊碑という意味も強く込められています。
アヌサーワリー・パトゥーサイが凱旋門に似ている、それだけではありません。南側から直線道路が続き、その様子はパリのシャンゼリゼ通りを真似て作られており、そこからの眺めはまさにパリなのです。観光の際は、有名な「メコン川」に近い南のセタチラト通り(Rue Setthathilath)側からアヌサーワリー・パトゥーサイに近づくことをお勧めします。見事な直線道路と凱旋門を見ることが出来ます。
アヌサーワリー・パトゥーサイを真下から見上げてみると、パリの雰囲気はありません。そこにあるのは、ラオスでよく使われる神々のレリーフがあります。太い四本の柱で支えられ、そのうちの二か所が空洞となっていて、らせん状の階段が設けられています。
色の使い方がとても美しく見事でありながら、しっかりとラオスの世界観を感じることが出来ます。
丸窓に仏像の彫刻が置かれたらせん階段を通ると、途中にたくさんの土産物店があります。二か所からの階段は土産物店のフロアーで繋がっており、かなり広い空間となっています。ここで様々なお土産を購入することが出来ます。
黄金と青の塔と一緒に見えるのは南側のラーンサーン通り(Ave Lane Xang)です。この通りがシャンゼリゼを意識して作られているのです。この更に先にメコン川が流れています。
高い建物が無いヴィエンチャンですので、かなり遠くまで見通すことが出来ます。遠くだけではなくアヌサーワリー・パトゥーサイの見事な塔は、離れた場所から見ているだけではなかなか分からない美しさがありますので、じっくりと観察してみて下さい。
なお、最上段の階でも、お土産品の販売がされています。
アヌサーワリー・パトゥーサイの北側は公園として開けており、そこに噴水があります。これは中国の無償資金援助で完成したものです。2004年10月と銘板には刻まれています。南側だけではなく、北側のこちらも写真スポットとして人気がありますので、行ってみましょう。
この辺りは1887年以降の長い間、フランス領インドシナであった歴史がありますが、1945年に旧日本軍がフランス軍を撤退させています。当時の国王であったシーサワーンウォン王はフランスの撤退を見て、ラオスの独立宣言を出すのです。
複雑な歴史を持つラオスですが、日本の経済協力もあり、今では親日国の一つとなっています。
アヌサーワリー・パトゥーサイ(凱旋門)はラオスのヴィエンチャン観光で外せない場所の一つです。
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