写真:鶴長 あき
地図を見る「五月雪」。この言葉だけでも、とても幻想的で素敵な響きですよね。台湾には「油桐花」と呼ばれる真っ白な花を咲かせる木があります。この花期がいつかといいますと、4月の中旬から5月の上旬。そしてその花は、枯れてからでなく、まだ花びらが白くみずみずしい時に地面にひらひらと舞い降ります。その様子はまさに雪のよう!台湾人にもとても愛されている花なのです。
「油桐花」の花は、花びら一枚一枚でなく、花まるごとがひらひらと、高い木の上から降ってきます。その真っ白の花が地面や道一面に広がって、まるで雪が積もったように散ったあとの姿もとても美しいのです。花を使って道端にハートなどのアートを作る人もたくさん!
「油桐花」は台湾では平地でなく、山間部でよく見かけます。それはなぜなのでしょうか?もともとこの花は、その種子から油を取る為に植樹が進められてきました。その産業を担ったのが、主に台湾の山間部に住む「客家人」という民族。
油桐花は、当時の客家人たちの生活を支える大切な花だったのですね。なので、油桐花観賞に出かけると、そこでは「客家料理」などの客家人文化に出会える可能性も高いのです。少し濃い目の味付けで日本人の口に合う味わいなので、ぜひ試してみてくださいね。
写真:鶴長 あき
地図を見る台湾の中でも客家人が住む割合が高い「苗栗県」では多くの油桐花を楽しむことが出来ます。写真は「銅鑼駅」から車で5分ほどにある「客家大院」と呼ばれる、客家人の昔の建築様式を模した家。ここでも客家人文化に触れることが出来ます。
台湾人の間で一番人気の油桐花の里は「苗栗県三義郷」地区です。こちらでは気持ちのいい山の中の各地で油桐花を見ることができます。台湾鉄道「三義駅」からタクシーで10分の「四月雪賞桐歩道」などの場所へ。木も大きく、本数も多いので、本当に美しいです。
油桐花は、主に台湾の西側山間部で見ることが出来ます。台北からのアクセスが良く人気なのが、台北市のお隣にある新北市の「土城」。こちらは台北MRT板南線で台北駅から乗り換えなしで最寄の「土城駅」「永寧駅」まで行くことができます。油桐花の花の時期には、駅から「桐花公園(土城)」などの会場まで毎年シャトルバスが運行されています。
2019年度会場までの行き方ですが、平日は「MRT永寧駅2番出口」から「南天母」行きの藍43か藍44のバスに乗ってください。終点から徒歩すぐです。詳しい時刻表などはこの記事下「MEMO欄」のリンクをご覧下さい。
休日は「MRT永寧駅(承天路)」の他、「MRT土城駅」「MRT海山駅」「MRT頂埔駅」から「南天母」への休日無料バスを利用することができます。
そして、4月20,21日、27,28日は多数の人の訪問が予想されることから、無料バスは運休し代わりに「MRT永寧駅3番出口」より有料の直通シャトルバスが運行します。こちらも詳しくは記事下のリンクをご覧下さい。
他に、天燈上げで人気のローカル線「平渓線」沿線でも、山を白く彩る油桐花を楽しむことが出来ますし、新竹・台中など各地に見所があります。
今回は台湾に降る「五月雪」、油桐花をご紹介致しました。日本の桜とはまた違う美しさを味わうことが出来る、台湾人の愛する優美な花をぜひ見に来てみて下さいね!花はもちろん自然なものなので、開花時期は一定ではないのですが、4月やGW(ゴールデンウィーク)の台湾旅行でも開花時期が合えばぜひ足を運んで頂ければと思います。
油桐花の開花時期が近づくと、日本の桜のように開花情報が更新されていきますので、この記事下のリンク(MEMO欄)にある「客家桐花祭」の開花情報をぜひチェックしてくださいね!
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(2024/10/3更新)
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