武蔵野の面影を残す東京・深大寺で楽しむ“おとな休日”

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武蔵野の面影を残す東京・深大寺で楽しむ“おとな休日”

武蔵野の面影を残す東京・深大寺で楽しむ“おとな休日”

更新日:2016/03/03 16:20

小谷 雅緒のプロフィール写真 小谷 雅緒 ツアーコーディネーター&ガイド

関東屈指の古刹である深大寺の周辺は、豊かな緑と水に恵まれ、武蔵野の風情を感じることができるエリアです。深大寺に隣接する都立神代植物園をはじめ、辺りは観光地らしさはあれど、品の良い適度な賑やかさと、地元の人に親しまれる四季折々の行事や風景は、通年訪問客を楽しませます。お昼に名物のそばを食べれば完璧!大人が過ごす東京の休日「おとな時間」にぴったりの1日を過ごすことができるでしょう。

縁結びの寺・天台宗別格本山「深大寺」

縁結びの寺・天台宗別格本山「深大寺」

写真:小谷 雅緒

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深大寺は奈良時代から続く、関東屈指の古刹です。周辺の豊かな自然と名物のそばに惹かれ、通年にぎわいを見せるお寺です。

隣接する「都立神代植物園」の「神代」と間違いやすい寺名ですが、この名は水神「深沙大王(じんじゃだいおう)」に由来しています。

深大寺を開いた満功上人(まんくうしょうにん)の父、福満(ふくまん)は渡来人で、郷長右近(さとおさうこん)の娘と恋仲となりましたが、右近夫妻はこれを悲しみ、娘を湖水中の島にかくまってしまいます。娘に会いたい福満は三蔵法師玄奘(げんじょう)の故事を思い浮べ、深沙大王に祈願して、霊亀の背に乗ってかの島に渡ることが出来たのです。このことを知った娘の父母は二人の仲を許し、やがて生まれたのが満功上人であったと伝えています。

やがて上人は、父福満の深沙大王を祀ってほしいという願いを果すために出家し、唐にて法相(ほっそう)を学び、帰郷後、この地に深大寺を建立しました。

この恋物語により、深大寺は縁結びの寺としても有名です。

名物「深大寺そば」を味わう

名物「深大寺そば」を味わう

写真:小谷 雅緒

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深大寺に参拝したことはなくても、「深大寺そば」の名称をどこかで聞いたことがあるかもしれません。関東圏のスーパーであれば「深大寺そば」の名称の乾麺・生麺はよく見かけます。

深大寺そばについては、江戸時代より文献に登場しています。かの地は米づくりに適していなかかったため、そばを栽培していたことは確かなようです。しかし、その名が広まった由来については諸説あります。一説には、小作人は米の代わりにそば粉を納め、寺はそのそば粉でそばを打ち、来客をもてなしたといわれています。そして元禄時代、深大寺の総本山である上野寛永寺の公弁法親王にそばを献上したところ、親王はたいそう気に入り、その評判が広まり、深大寺そばが知られるようになったなど・・・。

現在、深大寺周辺には大小のそば屋が20軒ほどあります。どの店も落ち着いた佇まいで、たいへん雰囲気があります。また、周辺には文化保存のための小さなソバ畑を見ることができます。

*写真は「青木屋」のきつねそば

おいしいそばは名水から!

おいしいそばは名水から!

写真:小谷 雅緒

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そばといえば水も重要!深大寺境内や周辺には何か所もの池や湧水地があり、美しい景観を決定付けています。門前町の側溝には多量の水が流れ、あまりに透明で、ついつい手を付けてみたくなります。水はたいへん冷たく、この水を利用したそばはおいしいはず!と納得です。

また、周囲には神代植物公園の分園・水生植物園やわさび田を擁する都立農業高校神代農場、復活した水車など、潤沢な水を利用した施設があります。

あちこちに美しい水が流れている門前町はたいへん趣があり、そば屋や茶屋めぐりはもちろん、ただブラブラ散策も楽しいです。

ゆっくりとした時間が流れる「おとな時間」

ゆっくりとした時間が流れる「おとな時間」

写真:小谷 雅緒

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今でこそ中国人団体がバスで乗り付けてくるほどですが、やはり深大寺常連は地元民!特に天気の良い週末は、ふらりとそばを食べに来る人や、犬の散歩コースとして人気です。

門前にはそば屋の他、そば饅頭やそば団子などを売る茶屋もあり、これらの店ではオリジナルのそば製品も土産として売られています。ガチャガチャとした看板もなく、あたり一帯が「しっとり」とした和の雰囲気。近辺にコンビニもATMもないことも理由のひとつでしょう。(半径1km以内ありません)

深大寺はお正月やイベント時を除き、通常17時に閉門し、それに合わせて閉店するお店がほとんどです。もちろん、バスのダイヤもこれを意識したものになっています。観光地ではあるけれど、あくまでメインはお寺なのです。

魅力ある四季の催事と月イチ催事

魅力ある四季の催事と月イチ催事

写真:小谷 雅緒

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お正月以外で参拝客が多いのが例年3月3〜4日に開催される「だるま市」です。これは300年もの歴史があり、日本三大だるま市と言われています。他にも7月中旬の「ほうずき市」、11月下旬の「そば祭り」などが有名です。

バス停横の「深沙の杜」では、月1回いずれかの週末に「手作り市」が開催されています(写真)。ハンドメイドの雑貨や食べ物など、出店者数は50を超えます。良質のものがお得に買えるかも。

他にも、野菜の直販会が開催されるときもあります。フラリと行ったら、何かおもしろそうな催事をやっていたというのは、ちょっとラッキーですよね。事前に調べておけばより万全です。

春は桜、秋は紅葉

時間に余裕がある人は、ぜひ隣接の都立神代植物園にも行ってみましょう。桜は深大寺方面のバス通り(深大寺通り)にもありますが、規模は神代植物園の方が見事です。

春の終わりには境内にある「なんじゃもんじゃの木」に花が咲き、それにちなんだコンサートも開かれます。神代植物園では初夏と秋のバラも有名です。晩秋の紅葉の季節には、七五三の参拝客でにぎわい、ほほえましい雰囲気です。

また、2000年に開業した深大寺温泉は、近年「湯守の里」と名前を変えて営業中です。ゆっくりと過ごす週末に、深大寺はいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/23 訪問

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