フィヨルドの奥に輝くノルウェーの首都・オスロ市内のお薦め観光スポット

フィヨルドの奥に輝くノルウェーの首都・オスロ市内のお薦め観光スポット

更新日:2016/03/03 19:02

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ノルウェー・オスロフィヨルドの最奥にひっそりと息づくオスロには、一国の首都でありながら、緑の多い比較的静かな町並みが広がります。

オスロ観光は、国内外からの列車や地下鉄、トラム、バスなどの交通機関が集中するオスロ中央駅が起点。歩行者天国になっているメインストリートのカール・ヨハン通り沿いや、広い公園に囲まれ衛兵が守る王宮周辺、オスロ湾に面して建つ市庁舎付近などに見所が集中する観光しすい町です。

ヨーロッパ最大という大きな油絵のある市庁舎!ノーベル平和賞授与式にも利用

ヨーロッパ最大という大きな油絵のある市庁舎!ノーベル平和賞授与式にも利用

写真:Hiroko Oji

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オスロ湾に面して建っているのが、オスロ市創立900年を記念して建てられた現在の市庁舎です。1931年着工され、一旦第二次世界大戦中は中断されたものの1950年に完成したもので、二つの四角い塔が目を引きます。ノーベル平和賞の授与式が毎年12月10日にここで行われることでもよく知られていますね。

海と反対側の北の玄関から内部に入りますと、まず目に入るのが巨大な油絵です。ヨーロッパ最大級と言われるこの絵は横24メートル、縦12.6メートル。他にも、ホールの1階と2階の壁には、ドイツ軍占領下の苦しみを描いたというたくさんの壁絵があり、見応えがあります。2階には、ドイツのベルリンに飾ってあったもののヒトラーに毛嫌いされて返還されたという逸話を持つ絵、ムンクの「人生」もあります。

2階の肖像画の並ぶ広間や議会室なども見学でき、世界各国から市庁舎の完成時にお祝いとして贈られた品々の中に、日本人形が並べられているのも、日本人としては嬉しいポイントです。

オスロ湾を見守るルネッサンス様式のアーケシュフース城

オスロ湾を見守るルネッサンス様式のアーケシュフース城

写真:Hiroko Oji

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オスロ湾に沿った高台に建つ、石造りの重厚なルネッサンス様式のお城がアーケシュフース。1299年、ホーコン5世マグヌソン王が岩の上に建てたオリジナルは、1527年の大火でほとんどが消失してしまい、現在あるのは、デンマーク王クリスチャン4世が1600年代前半に改築したものです。何度も敵に包囲されたお城ですが、要塞としての役目を果たし、敵に明け渡されることがなかった頑丈なお城は、現在は国の公式行事に使用されています。

城内は石造りの長い通路が続き、見事な木彫りの施された家具や王たちの肖像画がある大広間や宴会場、牢獄、墓や礼拝堂を見学できるようになっています。石畳の敷き詰められた中庭には古い井戸や四角い塔があり、建物の外側を囲む土手には海に向かって大砲が並ぶ風景が見られます。ここからのオスロフィヨルドの眺めが素晴らしいのですが、柵がありませんので落ちないようにご注意を!

また、王宮にいるような衛兵がここでも門番をしており、タイミングが合えば、キビキビとした交代の様子を見ることもできます。

カール・ヨハン通りを見下ろす王宮で衛兵の交代式も!

カール・ヨハン通りを見下ろす王宮で衛兵の交代式も!

写真:Hiroko Oji

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中央駅を出てまっすぐ延びる歩行者天国のカール・ヨハン通りの先に、通りを見下ろすように建っているのが王宮です。建物前の広々とした空間中央には、馬に乗ったカール・ヨハン(当時のスウェーデン王)の像が堂々と建っています。

王宮は1822年に着工されましたが、一旦中断した時期があり、その後1848年に完成。王宮内の見学はできませんが、背後に広がる緑いっぱいの庭園は自由に散策できます。王宮入り口には紺色の制服を着用した衛兵が身動きもせず立ち続けており、1時間毎にミニ交替する様子が見られます。しかし毎日13:30にはしっかりした交替式が見られますので、時間に合わせて訪れるとよいでしょう。

あの「叫び」が見られる?国立美術館へ

あの「叫び」が見られる?国立美術館へ

写真:Hiroko Oji

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皆さんが、一度は美術の教科書や写真などでご覧になったことがあるはずのあのムンクの傑作「叫び」4枚あるうちの一枚が見られるのが、ここオスロの国立美術館です。ムンクはノルウェーを代表する画家のひとりで、彼の生誕100周年を記念して郊外のトゥエン(Toyen)に美術館が建てられていますが、この市内でも手軽に見られるのです。他にも著名なゴッホやゴーギャン、ピカソ、ルノワール、セザンヌ、モネなどの絵が収蔵されており、絵画のみならずたくさんの彫刻も見ることができます。

館内はリュックなどの大きな荷物の持ち込みは禁止されていて、ロッカーに預けます。また撮影もできませんので、どうぞしっかり目に焼き付けてきてくださいね。

ヴァイキング時代の貴重な展示が見られる歴史博物館

ヴァイキング時代の貴重な展示が見られる歴史博物館

写真:Hiroko Oji

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国立美術館に対峙するように建っているのが、歴史博物館です。オスロ大学に所属しており、ヴァイキング時代に使われていた日用品や馬具、刃斧、戦いに使われた兜や防寒着を含めた衣服、銀製品、装飾品、コインなど貴重な展示品が並んでいます。ミイラの棺のコーナーもあります。また、木造教会の一部も展示されており、氷河時代、石器時代、青銅器時代、鉄器時代・・・と続くノルウェーの歴史についても解説があり、興味を引きます。

オスロ市内観光には、お得なオスロパスを!

物価の高い北欧ですが、オスロ市内観光にはお得になるオスロパスが観光の強い味方になります。

これは、博物館(ビィグドイ地区も含む)や美術館、市庁舎前から出るビィグドイ地区へのフェリー、市内公共交通機関などが無料になり、ショップやレストラン、市内観光ツアーなどが割引されるというものです。市内だけでなく、郊外のムンク美術館やホルメン・コレン・ジャンプ台とスキー博物館、オスロ市立博物館、ヴィーゲラン美術館などにも無料で入場でき、これらを周る人にはとてもお得になるはずです。観光案内所やホテル、駅前のトラフィカンテン、市内のコンビニなどで購入可能ですので、是非ご利用くださいね。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2006/08/12−2006/08/15 訪問

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