写真:安藤 美紀
地図を見る江戸時代には、15ヶ所くらいのところに渡し船がありました。明治になり、鉄道や車が出来たため、渡し船があるのは現在1ヶ所のみ。
今では観光用として人気がある「矢切の渡し」ですが、もともとは、川の両側に田畑を持っていた農民だけが使うことを許されていた特別な舟でした。
ちなみに、矢切とは、対岸の松戸市にある地名のことを言います。
写真:安藤 美紀
地図を見る現在は、観光用として人気スポットになっている矢切の渡しですが、船着き場はとっても簡素な作りで驚いてしまいます。目印と言えば、木に白色のペンキで「矢切の渡し」と書かれているのみで、手書きの注意書きが貼られている程度。
ここは、もともと地元の農民たちが使っていたところなので、特に観光化されているわけではありません。しかし、そこが逆に媚びていない感じがして、惹かれてしまうんですよね。
渡し船の料金は、おとな100円こども50円。3月から11月まではほぼ毎日運行しています。(※7月と8月は月曜日と火曜日がお休みになるようです。目安として、松戸側に旗が上がっていれば、運行しているそうですよ。)
そして、驚くことに、犬などのペットも、小型のものであれば乗船OK!ヽ(^^)ただし、ちゃんと抱いていられることが条件になっています。意外と、条件がゆるいことに驚きです。
動画:安藤 美紀
地図を見る矢切の渡しは、現在も昔と変わらず船頭さんの手こぎ。だから、とってもゆっくりと進んでいきます。そよ風が頬にあたり、暑い夏でも涼やか。江戸川の深い緑色の川目を、水面すれすれの目線で船が動いていくので、“ポシャン ポシャン!”という水と水がぶつかり合う音も心地よく響いてきます。
※お天気が悪いには、モーターで舟を動かしてしまうのでご注意を
写真:安藤 美紀
地図を見る船に乗っている時間は、およそ15分。対岸の船着き場には、木で出来た簡素な桟橋があります。桟橋の木のサクに手を添えて、船を待っている人々がいます。桟橋に到着したら、船から降りるわけですが、往復を希望する場合は、そのまま船を降りずに元の岸まで戻ることも出来ますよ。
江戸川は、コンクリートで舗装されている川辺ではなく、土手や岸辺がしっかりと「生きて」います。春から夏にかけて、川辺は緑がいっぱい!自然のエネルギーを蓄えられるから、いつしか自然に穏やかな気持ちになれますよ(^-^)
【矢切の渡し】
住所: 東京都葛飾区柴又から千葉県松戸市下矢切まで
TEL : 047-363-9357
時間: 10:00 - 16:00
運行: 3月から11月まで毎日運行(※7・8月は月・火休み)
それ以外は、土・日・祝日、帝釈天の縁日のみ運行
天候により運休することも
料金: 大人片道100円、子ども片道50円
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この記事を書いたナビゲーター
安藤 美紀
1975年愛知県生まれ。東京や埼玉に移り住み、エンジニアと二足のわらじで「新しいトキメキと癒し」を求めて飛び回っていました。現在は、フリーライターとして独立。まったりした静岡に移住しています。非日常感…
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