空の旅の安全を守って下さるお不動様!台東区「飛不動尊」

空の旅の安全を守って下さるお不動様!台東区「飛不動尊」

更新日:2016/03/07 12:03

M Maririnのプロフィール写真 M Maririn 神社仏閣巡り人、50代からの女子旅愛好家
国内外に関わらず毎日多くの飛行機が飛び交う今、航空業界の関係者や飛行機の利用者が安全安泰を願って参拝する寺が、東京都台東区にある「飛不動尊」です。
近年日本中を沸かせた「はやぶさ」の地球への帰還にも御利益があったとのこと。
空を行く人達をお守りくださる「飛不動尊」をご紹介します。

飛不動尊の由来と御利益

飛不動尊の由来と御利益

写真:M Maririn

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飛不動尊は寺号を龍光山三高寺正寶院といい、修験系天台宗の単立寺院です。大峯山で修行した修験僧の正山上人が諸国巡歴の途中、村人に宿を施してもらったある日、お不動様のご加護を象徴する龍の夢を見ました。そこで上人は、世話をしてくれた村人達の息災延命と自らの旅の安全を願ってお不動様を刻み、この地に奉安したのが寺の始まりです。

創建後まもなく、このお寺の住職がご本尊のお不動様を笈で背負って大峯山まで修行に行った時のことです。ご本尊が留守の江戸のお寺にお不動様の分身を携えた人々が集まり、一心に祈願しました。するとお不動様は一夜にして大峯山から江戸に飛び帰り、祈った人々の願いを叶えて下さったのです。それ以来、空を飛び来て衆生を守りたもうお不動様「飛不動尊」と呼ばれるようになりました。そして旅の守り本尊として旅先まで飛んできて守って下さる「空飛ぶお不動様」、また病魔や災厄を飛ばしてくださる「厄飛ばしのお不動様」として信仰されてきたのです。

航空機の発達により空の旅がより身近になってくるにつれ、人々の間で航空機と空飛ぶお不動様が結び付くようになりました。今では航空安全や道中安泰、旅行安泰を願い、航空関係者や旅行等で飛行機を使う人たちが訪れます。

「はやぶさ」の帰還にも御利益があった!

「はやぶさ」の帰還にも御利益があった!

写真:M Maririn

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飛不動尊の御利益として忘れられないのが、小惑星探査機「はやぶさ」の地球への帰還のエピソードです。2003年5月に打ち上げられた「はやぶさ」は様々なトラブルに見舞われ、途中で通信も途絶えてしまい帰還が危ぶまれていました。プロジェクトを率いる川口淳一郎教授は「はやぶさ」の帰還にあらゆる手を尽くした後、「飛不動尊」に参拝して「無事帰還、大願成就」を祈願されました。そして皆さんご存知のように「はやぶさ」は無事地球へ感動の帰還となったのです!

地球の空だけでなく宇宙にまで御利益が届くなんて、スケールの大きさにびっくりしてしまいますね。

映画「はやぶさ遥かなる帰還」では飛不動尊が映画のワンシーンに使われています。またこのことから宇宙に関わる職業の方々も参拝されるそうですよ。

飛不動尊ならではのお守

飛不動尊ならではのお守

写真:M Maririn

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飛不動尊では空の交通安全と道中安泰、旅行安泰の「飛行護」を頂くことが出来ます。また「よく飛びますように」とのことから「ゴルフ安全護」も頂けます。

下谷七福神の恵比寿様

下谷七福神の恵比寿様

写真:M Maririn

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「飛不動尊」には下谷七福神の「恵比寿神」も祀られています。10月10日の恵比寿様のご縁日には、すべての願いをキク「菊恵比寿の日」として「願い事がよくキクように」と菊を供えてお参りをします。

また、参道や境内にはお地蔵さまや羅漢様の石像が置かれています。様々な表情が見られますので、お気に入りの一体を見つけるのも楽しいですよ。

おわりに

いかがでしたでしょうか、まさに現代の旅人にぴったりのお不動様です!海外に旅立つ人の無事を願って御守を贈るのも喜ばれるかもしれませんね。

「飛不動尊」のある台東区竜泉界隈には五千円札にも描かれている樋口一葉の「一葉記念館」や「一葉旧宅跡」、お隣には吉原の名残が残る千束地区など散策スポットがありますので、足をのばしてご覧になって下さい。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/18 訪問

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