空海の見た風景「高知室戸・行当岬」の不動堂の景色がスゴい!

| 高知県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

空海の見た風景「高知室戸・行当岬」の不動堂の景色がスゴい!

空海の見た風景「高知室戸・行当岬」の不動堂の景色がスゴい!

更新日:2016/02/27 12:43

中井 靖のプロフィール写真 中井 靖 お遍路ナビゲーター

高知県で代表的な岬といえば室戸岬。
その室戸岬から至近距離にある「行当(ぎょうとう)岬」は、その昔、若い修行者をはじめとして弘法大師空海を慕ってたくさんの人々が集った場所でしたが、時代が進むにつれて荒廃していきます。
時代は平成に移り、行当岬は世界ジオパークに認定。大地の隆起が美しい景観として再びクローズアップされるようになっています。
今回は空海が見たすばらしい風景をみなさんにご紹介!

女人堂と言われた「新村不動堂」

女人堂と言われた「新村不動堂」

写真:中井 靖

地図を見る

真言宗の宗祖・弘法大師空海は日本各地に様々な伝説と旧跡を残した人物ですが、四国には他県を圧倒する伝説が存在します。
彼の書いた「三教指帰(さんごうしいき)」によれば「室戸で勤念す」と記され、彼が室戸岬や行当岬を含む室戸地方の雄大な自然環境の中で修行したことがわかります。

写真は新村不動堂。
この不動堂は明治初期まで四国霊場第26番札所金剛頂寺が女人禁制だったために女性が入山できず、このお堂で代わりにお参りをしたとされていて、今でも女性遍路が立ち寄る場所(金剛頂寺の飛び地境内)として人気のパワースポットとなっています。
このお堂の裏側には不動巖がそそり立ち、そこにはアコウなど希少な植物が群生しています。

修行僧が目指した「西の窟」

修行僧が目指した「西の窟」

写真:中井 靖

地図を見る

不動巖(ふどういわ)は青年空海の聖地を慕う修行僧たちの修行道場であり、岸壁にしがみつきながら断崖や巨岩を廻る「かいさはり」などの行をした場所とされます。

巖には小道の後が残され、海に向かって二つの洞窟が空いています。
写真の西の窟は「籠り堂」として空海が修行をするために籠った場所とされます。
現在の洞窟の入り口は中に入り易いように岩が加工されていますが、岩の隆起は十分過ぎるほど確認できます。
さてここからが本番です!
洞窟の中に入ってうしろを振り返ってみてください。そこから見える素晴らしい眺めこそ空海が見た景色なのです。

空海の見た風景はココだ!

空海の見た風景はココだ!

写真:中井 靖

地図を見る

西の窟の中には小さな祠がお祀りされています。
青年空海がこの地で修行した息吹を感じながらお参りをしましょう。

さて、室戸岬にある「御厨人窟(みくろど)」。
青年時代の空海が悟りを開いたといわれる洞窟で、自身に“空海”と名付けたのも、ここから見える空と海に感銘を受けたからと言われていますが、ここ行当岬の西の窟から見た空と海も決して御厨人窟に引けを取らない場所と言えるばかりでなく、道路が整備された現在では御厨人窟よりも高所にあるところから、その眺めは言葉が見つからないほど素晴らしい雄大な眺めとなっています。

また目で楽しむばかりでなく、「西の窟の波音」にも注目してくださいね!

空海が修行したとされる「御座石」

空海が修行したとされる「御座石」

写真:中井 靖

地図を見る

不動巖の小道を左側に歩いてみましょう。
そこで目に飛び込んでくるのが断崖絶壁の向こう側(真下側)に見える御座石です。
今では柵が設けられていますが、下側を覗き込めば空海が実際に座って修行したとされる座石が見え、実はこの柵を越えるお遍路さんも多いのだとか。ただし足を滑らせたら無事ではいられませんので、自信のない方は絶対に柵を越えないでください。
柵を越えようが越えまいが目に入る太平洋の雄大な景色は変わりません。

なお海側から見る約40メートルのそそり立つ不動巖は、地元の漁師から「お不動さん」と呼ばれ、この岩の沖で航海の安全を願い、お神酒を捧げた後、船を旋回させるという儀式が今でも残っているそうです。

四国霊場第26番札所 金剛頂寺本堂にもお参りを!

四国霊場第26番札所 金剛頂寺本堂にもお参りを!

写真:中井 靖

地図を見る

新村不動堂は四国霊場第26番札所金剛頂寺(こんごうちょうじ)の飛び地境内です。不動堂にお参り後はここから約5kmの離れた金剛頂寺の本堂にもお参りしましょう。

金剛頂寺は同寺記によれば、嵯峨天皇、淳和天皇が勅願所とし、住職も十代まで勅命によって選定された由緒ある大寺院で、延久2年(1070年)の「金剛頂寺解案」(こんごうちょうじげあん)によれば、当時の寺領は現・室戸市のほぼ全域にわたっていたとされます。中世には長宗我部元親が寺領を寄進、土佐藩主山内家の祈願所とされ室戸地方を代表する名刹です。

本堂は広々と開放的でありながら荘厳・壮麗な雰囲気であり、名刹の名に恥じない構えで、いつまでも長居できそうな落ち着いた空間となっています。

まとめ

いかがでしたか?

不動巖には今回ご紹介した西の窟のほかに「東の窟」があります。この小さな洞窟には虚空蔵(こくうぞう)菩薩の祠が祀られていますので、不動堂横にある「大師堂」と併せてお参りください。
なお不動堂にはご朱印が存在しますが、現在は金剛頂寺にて納経を実施しておりますのでご注意ください。

青年空海が見た太平洋の雄大な風景を楽しんでみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/06 訪問

- PR -

条件を指定して検索

トラベルジェイピーで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -