写真:Hiroko M
地図を見るトゥルクは、13世紀に築かれたフィンランド最古の街。バルト海に面していることから、港町として6世紀に渡りフィンランドの最重要都市として栄えました。隣の大国スウェーデンとロシアの狭間で取り合いとなっていたその長い歴史から、今日のフィンランドのアイデンティティーの原点とも言えそうです。
歴史ある建造物や独自に発展した文化の他、周辺の2万にも及ぶ小島が織りなすユニークな地理も、トゥルクの魅力。夏には群島一帯が長閑なリゾートとなり、ヨットやバードウィッチングが盛んになります。ムーミンの作者のトーベ・ヤンソンが、夏の休暇を群島で過ごしていたことは、地元では有名な話です。
写真:Hiroko M
地図を見るトゥルクで今一番予約の取りにくいレストランが、カスキス(Kaskis)。常に予約は3カ月待ちの大人気店です。お料理のお薦めは、6コースのテイスティングメニュー。プリプリのサーモンのお刺身を使ったサラダや、レアなトナカイ肉のステーキ等、旬な地元食材を使ったお料理や、フィンランド流にアレンジされたケバブサンド等、シェフの独創性が滲み出る創作料理も楽しめます。
そしてお料理の他に、ここで着目して欲しいのが、お料理を引き立たせる美しい食器の数々。フィンランドの代表的な陶磁器メーカーのイッタラの定番デザイン「カステヘルミ(Kastehelmi)」のアンティーク品や、わびさびを感じさせるような、敢えて割られている和風食器など、お料理と同じぐらい存在感を放つテーブルウェアは食事を楽しく演出してくれます。
写真:Hiroko M
地図を見るフィンランド最大のブルワリーレストラン(ビール工場兼レストラン)「コウル(Koulu)」がトゥルクにあります。Kouluとはフィンランド語で「学校」のこと。その名の通り、このブルワリーレストランは1889年から学校として使われていた建物なのです。2階の大広間にはなんと700人も収容可能!フィンランド最大というのも納得ですね。
コウルの中では、気軽に地ビールの製造工程を見学することができます。ビールの種類は常時5種類あるラガーに加え、季節限定品も年に数種類。ここでしか味わえない一杯を、レストランのパブ飯と共に堪能してみてはいかがでしょうか。また、建物自体にも注目してください。壁に掛かった古い地図や、年季の入った教室机は全て学校だった頃の名残。思わずノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
写真:Hiroko M
地図を見る最後にご紹介したいのが、トゥルク自慢の1896年創業のマーケットホール(Kauppahalli)。パン屋、魚屋、肉屋、惣菜屋等の他に、なんと本格的なお寿司屋まであります。敢えて異国の地で故郷の味を確かめてみるのも面白いかも知れませんね。ささっと食べられるサンドウィッチやスウィーツのお店も充実しているので、昼食処としてもお薦めです。
そしてマーケット内にあるPiece of Cake (Mbakery Cafe)というお店は、2015年度にフィンランドNo1のベーカリーに選ばれたお店!ショーケースに並ぶケーキはどれもワンランク上の美しさと新鮮さ。何を食べても、旅の疲れが吹っ飛ぶ美味しさです。
トゥルクは、グルメ以外に、劇場や博物館が充実している他、フェスティバル行事が多く、北欧一歴史のあるロックフェスティバルのRuisrockや、夏に開催される、中世の時代を再現した中世市場(Medieval Market)等が人気です。
トゥルクへのアクセスは、ヘルシンキから電車で2時間程。バスも一時間に一本のペースで運行しており、所要時間は2時間半です。
また、トゥルクから少し足を延ばせば、テーマパークの「ムーミンワールド」があります。群島巡りがてら、ムーミンワールドを覗いてみてもいいですね!
*ムーミンワールドは夏季限定オープン
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(2024/3/19更新)
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