写真:ふるかわ かずみ
地図を見る香取神宮のご祭神は「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」。茨城の鹿島神宮のご祭神「武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)」と共に、出雲の国譲りで活躍した武神としても知られています。創祀は約2650年前の神武天皇18年。
刀剣を表す神として武家時代には武士からの信仰も篤く、武術の道場などには鹿島神宮とあわせて、「鹿島大明神」「香取大明神」の軸が対になってかけられたりと、現在でも勝負ごとへの信仰もあついようです。
また、迷いを振り払ったり、勝利の神としてのご利益もあつく、志をたてたり意を決するときにはおすすめです。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見るさきほどの大鳥居をくぐり、砂利道を踏みしめながら参道を歩き、総門をくぐるとこの楼門に辿りつきます。季節によってさまざまな風景を楽しむことができそうです。
重要文化財の朱塗りの華やかな楼門は、まわりの緑とのコントラストも実に美しく、春には楼門そばに植えたとされる徳川光圀手植えの桜が見れるでしょう。
楼門に鎮座される両脇の随神像は右が300年生きたとされる武内宿祢(たけのうちすくね)、左が藤原鎌足とのことで、普段気づきにくいですが、くぐるときはご挨拶して通りましょう。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る楼門をくぐると荘厳で格式高い雰囲気を放つ拝殿が目の前に飛び込んできます。さきほどの楼門とはまた対照的な落ち着いた色合いの檜皮葺屋根の拝殿は、2014年の「式年神幸祭」で改修工事を終えて蘇り、ますます重厚感漂う風格と、非常に美しい気品も漂っています。
平安時代には伊勢神宮同様、20年ごとに建て替えをしていたそうですが、現在の本殿は江戸時代に第5代将軍徳川綱吉により造営されたものだそう。拝殿・本殿とその見事な社殿をぜひ間近でじっくり堪能してみてください。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る拝殿で参拝を終えたら、せっかくなのでぐるりとまわりを一周してみましょう。拝殿後ろの本殿も違う角度からまた楽しめ、そして拝殿向かって左手には、パッカリ割れた一際大きな杉を間近で見ることができます。
この杉は「三本杉」と言われ、かつて源義経が「天下太平社頭繁栄子孫長久の3つの願成就せば此の杉自ら三岐に別れん」と祈願したところ、一株の杉が三岐に別れたことから、以来そう呼ばれてるそう。力強い気を放つ迫力ある杉の木に触って、パワーチャージさせてもらいましょう。
写真:ふるかわ かずみ
地図を見る鹿島神宮にもある要石(かなめいし)ですが、ここ香取神宮にも地震を押さえるとされる要石が祀られています。第2の鳥居をくぐって左手の小高い丘を階段のぼったところの奥にひっそりと祀られています。見た目はやはり小さいのですが、こちらもやはり掘っても掘っても全容がわからないという不思議な石。
ちなみに香取が凸形、鹿島が凹形でこの2つが守っているという意味合いの案内板も。自然の力にはさからえませんが、今も昔も大きな被害をおさえたい・・という気持ちは変わらないようです。
香取神宮と鹿島神宮は神話時代からつながりが深く、どちらも要石が祀られています。(※鹿島神宮の記事は下記MEMOを参照)ぜひ時間あればどちらも参拝されてみてください。さらにお時間に余裕があれば東国三社参りで息栖神社もまわられてみてはいかがでしょうか。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
ふるかわ かずみ
新鮮な発見と新しい体験ができる旅行が好きです。以前は海外旅行も好きでしたが、最近は日本にもたくさん素晴らしい場所があることを再認識。特に神社仏閣、パワスポ、温泉地を巡ることが多く、気づけば年齢と共に自…
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