写真:東郷 カオル
地図を見る本能寺の変。そのきっかけには様々な説があります。家康の接待を信長から任された光秀。ところが「鮒ずし」を出してその強烈な臭いのため腐っていると勘違いされ信長に公衆の面前でボコボコにされ、その腹いせが「本能寺の変」というのも一つの説。
「鮒ずし」は発酵食品。「臭いがキツイ」「食べにくい」などと言われますが、美味しい「鮒ずし」は本当に美味しいんですよ!
琵琶湖の北西、海津大崎の近くにある「湖里庵」は「鮒寿し懐石」を食べさせてくれる名店。湖里庵の「鮒ずし」は巷で言われるようなクセはなく、はじめて口にする人にも食べやすい味です。かといって現代人の味覚に合わせているのではなく、創業より伝わる蔵持ちの菌で二冬かけてじっくりと発酵熟成させた琵琶湖のニゴロブナを使用しています。第一印象は大事です。初めて「鮒ずし」にチャレンジする方は、このように丁寧に作られた正真正銘の「鮒ずし」を食べてみてください。
「鮒ずし」がチーズに包まれたり、てんぷらになったりと、色んなバリエーションで登場します。ようやくお茶漬けとして登場した時に、鮒ずし独特の風味を感じることになるでしょう。ですがお茶漬けが出される頃には鮒ずしビギナーでもすっかりとその味に慣れていますので、抵抗なく美味しくいただけます。
写真:東郷 カオル
地図を見る湖里庵は海津の北国街道沿いにあり、店内の個室の向こうには穏やかな琵琶湖の景色が広がります。各個室からはガラス戸を開けて外のテラスへ出ることも可能。
食事もおいしいのですが、外の景色があまりにも素晴らしく、料理と料理の間に外に出て景色を楽しむお客さんも多数。この辺りは同じ琵琶湖でも南のほうに比べると格段に水質が良く、観光客も少ないですので静かで贅沢な時間を過ごすことができます。
写真:東郷 カオル
地図を見る先ほどご紹介した湖里庵はガッツリ「鮒寿し懐石」でしたが、ちょっとだけ試してみたいという方は鮎家の郷のレストラン鮎鴨邸がおすすめ。冬は鴨鍋等の鍋料理、夏は鮎料理。季節毎に近江の味が堪能できます。こちらのメニューの一部では、「鮒ずし」の小皿が入ったものがありますので、「試しに味見程度に食べてみたい」という方にはぴったりです。
鮎家で「ココクール マザーレイク・セレクション」に選ばれているのは「琵琶マス巻」という商品です。こちらはお土産としても販売されており、持ち帰りにもおすすめです。
写真:東郷 カオル
地図を見る最後にご紹介するには「薫彩堂」。こちらでは「鮒ずし」を現代風にアレンジした「チーズふなずし」が人気。使われているのは雄の二ゴロブナ。本来雌だと子が入っているのですが、その部分にチーズが入れられています。
実は「鮒ずし」は高級品なのですが、子のない雄を使うことで価格も抑えられたという、大変優秀な商品なのです。
この「チーズふなずし」は白ワインにとても合います。是非写真のようにアレンジして「鮒ずし」にトライしてみてください。鮒ずしビギナーにはオススメの楽しみ方です。
実は筆者は鮒ずしビギナー。地元民(滋賀県民)に「臭い」やら「食べにくい」やら「他府県民は多分食べられないと思う」などと散々脅されたうえで食べた「鮒ずし」3店。
ですが、今回ご紹介した3つは地元民も「あれっ?食べやすい」と驚くほどの味。流石にお茶漬けは温かいので多少の匂いと独特の風味は感じましたが、想定内。予想を大きく上回る美味しさで、この3店はこれから鮒ずしデビューする人にもおすすめできるお店です。是非「鮒ずし」にチャレンジして、歴史にも想いを馳せてみてください。
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(2025/1/18更新)
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