写真:西野 ネリ
地図を見るトロムソは北極圏に位置していながら、暖流の影響により、−10℃程と比較的温暖な気候のため、冬でも多くのクジラたちが集まってきます。現地では、ホエールウォッチングツアーの人気があり、観光客は、早朝はホエールウォッチング、夜はオーロラ鑑賞というパターンが多いです。ホエールウォッチングの時期は11月〜2月頃で、天候が悪くなければ毎日運行しています。
ホエールウォッチングの現地ツアー会社はいくつかありますが、船は複数のツアー会社のお客を乗せて運航するので、内容はどこも同じようなものです。中でも「Arctic Explorers」や「Tromso Safari」では、トロムソのアクティビティを幅広くカバーしており、他のツアーでも定評があるのでオススメです。全体で3〜4時間のツアーで、値段は一人15,000円程。
朝の9時、トロムソ中心部の港から乗船します。冬のトロムソの朝は、太陽が地平線下にある極夜なので、夜が明けない不思議な朝を感じます。月の光に照らされた早朝の街並みを船から眺めると、どこか別世界に来たような感じもします。
写真:西野 ネリ
地図を見る船が30分程航行すると、雄大なフィヨルドが姿を現します。船の中は暖房もよくきいており、Freeドリンクも提供されるので快適ですが、外は氷点下の世界です。しかし、フィヨルドのダイナミックなスケール感は外に出てみなければ分かりません。まるで大自然の中に放り出されたような臨場感が漂ってきます。その光景を前にすると誰もが言葉を失ってしまうことでしょう。
写真:西野 ネリ
地図を見る1時間程航行したところで、徐々にクジラたちが姿を現します。クジラは何頭かの群れで行動し、エサを求めてフィヨルドに囲まれた海を悠々と泳ぎ回っています。
潮を吹いたり、尾ひれを水面に出したりするので、遠くにいてもすぐに見つけることができるでしょう。
また、クジラたちが円形になり、中心にエサを集めて狩りをする姿にも出くわします。これはほんの一瞬の出来事なので、目を凝らし注意してみる必要があります。狩りの前兆は「鳥」が目印になります。鳥たちは、クジラが囲い込むエサのおこぼれを目当てに水面に集まってきます。ですから、鳥の動きを注視していれば、クジラの狩りを見ることができるでしょう。運がよければ、シャチもみることができます。
動物ドキュメンタリー映画でみるようなネイチャーワールドを目の当りにし、感動すること間違いないでしょう。
フィヨルドやクジラに夢中になり、つい船の外に長時間出てしまいがちになりますが、外は氷点下です。オーロラ鑑賞と同様の防寒対策が必要になります。スキーウェアや帽子、耳あて、手袋は必須です。また、カメラも電池の消耗が激しいので、予備は必ずもっていきましょう。3個以上あるとベストです。
準備が整ったら、外がどんなに寒くても、寒さを忘れ、自然の織りなす光景に夢中になることでしょう。トロムソは、オーロラ以外にも、美しいネイチャー体験を存分に楽しむことができるスポットなのです。
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(2024/4/17更新)
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