沖縄県南城市の安座真港から、フェリーを使って久高島に渡ります。フェリーは二種類あります。約15分で移動する「高速船ニューくだかV」と、20分の「フェリーくだか」です。白い水しぶきを上げながら、フェリーは6.8km離れた久高島の徳仁港に向かうのです。
島の南にあるのが「徳仁港」です。港付近の海の色はもう既に沖縄本島と違って見えることでしょう。
ここに一つの伝説が残されており、久高島の人々の祖先とされる百名白樽(ひゃくなしらたる)夫婦が、渡島してきて住んだ場所と言われます。
島全体の海岸延長は8km程ですので大きな島ではありませんが、自転車で観光するのが便利です。徳仁港付近には複数のレンタサイクル店がありますので、活用してみましょう。
なお、島の一番奥にあるカベール岬までは歩いて行くことも可能です。この場合、周辺の観光を含め、2、3時間はみておく必要があります。
レンタサイクルの利用、あるいは徒歩観光でも、気をつけておきたいのが熱中症対策。美しい景観を楽しんでいるとつい後回しになってしまうかも知れませんが、こまめな水分補給を忘れないようにして下さい。
カベール岬に続く白い一本道。まさに久高島ならではの美しさで、島の観光地の中でも人気がある場所です。両側には濃い緑の植物があり、「カベールの海岸植物群落」として特に大事にされています。天気が良ければ青い空、白い道、そして見事な緑のコントラストを楽しめることでしょう。
白い道が終わると、一気に視界が開け「カベール岬」に到着します。沖縄は昔、琉球と呼ばれていました。琉球の創世神がアマミキヨであり、この女神が降りた場所がこの岬とされます。久高島で極めて神聖な場所の一つです。
この地に降りた女神は島の大きさを棒で計測。しかしながら思ったよりも小さかったため、その後沖縄本土に移り、国始めとして7つの「御嶽」を造りますが、その中に世界遺産の「斎場御嶽」が含まれています。
カベール岬には壬の日に神が馬にまたがり、島を廻るという伝説が残されています。
岬から見る海は光が乱反射し、透き通った海に独特の美しさをもたらしています。ここで海を眺めていて、飽きることはないでしょう。
島で重要なことは、何一つ島外に持ち出さないということです。また、敷地内に入ることが禁止されたフボーウタキ(クボー御獄)のように、一定の制限もあります。当然ながらゴミを廃棄しない等、神聖な島を守るために、節度ある観光を心掛けましょう。
いかがでしたか?戻りのフェリーまでの時間を利用して食事をする方には、徳仁港に近い付近にある食堂がお勧めです。昔からの味を守り続ける沖縄そばを、ぜひともお試し下さい。また、民宿もありますので、じっくりと島を巡ってみたい人、島でゆっくりしたい人は、ご利用下さい。
島は広くは無いのですが、観光ではレンタサイクルが便利。風を切る心地よさを感じながら楽しめる沖縄創世伝説の「久高島」に、足を運んでみませんか?
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