写真:Kaycom D
地図を見るアヌラーダプラは、紀元前5世紀ごろスリランカで一番最初の都となった場所。それと同時にインドから仏教が伝承された地でもあり、ここからスリランカ全土へ、そして近隣諸国にまで広がっていきました。
アヌラーダプラの街は、新市街、旧市街、遺跡地区に分かれており、史跡の多くが遺跡地区にあります。けっこう広い範囲に点在している上、日中はかなり暑くなるので、ツアーや自転車を利用して周るのがおすすめ。
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地図を見るスリ・マハ菩提樹の菩提樹は、2300年前にインドのアショーカ王の息子マヒンダと娘のサンガミッターが、アショーカ王からスリランカの王様へのお土産としてブッダガヤから持ってきたもの。アショーカ王はここの王様のことをとても尊敬していて、マヒンダとサンガミッターは死ぬまでここで過ごしたと言われています。
入り口を入ると砂地の中庭が広がり、たくさんの樹木が涼しげに木陰をつくっています。その下では多くの参拝者が休憩しており、神聖な雰囲気というよりは、市民の憩いの場というような感じ。
中庭の向こうに本堂があり、そこに金の柱で支えられた菩提樹が大きく枝を広げています。風にサワサワと葉がゆれ、幹の周りには菩提樹の葉が落ちていることがありますが、落ちたものについては持って帰ってもいいそう。
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地図を見るスリ・マハ菩提樹の後は、そこから歩いて行けるルワンウェリ・セヤ大塔へ行ってみましょう。スリ・マハ菩提樹の境内を出たところからまっすぐ続く石畳の一本道を歩いていくのですが、あちこちで野生のサルなどを見ることができます。
さらに進むと、木々の間から巨大なルワンウェリ・セヤ大塔の姿が見えてきます。その巨大さゆえ、少し離れたところからでないと土台も含めた全体像を見ることができないため、この通りから一枚写真を撮っておきましょう。
ルワンウェリ・セヤ大塔の入口の少し手前に、数本の柱と枠が残ったアーユルベーダをしたという石の桶が残っています。さらにその奥の方には僧院があり、時間によってはお坊さんたちの姿を拝見することもできます。
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地図を見る菩提樹からルワンウェリ・セヤ大塔まではゆっくり歩いても10分ほど。
塔の高さは55mあり、先端部には水晶が設置されています。紀元前2世紀に当時の王ドゥッタガーマニーによって建設が始められましたが完成前に亡くなってしまったので、息子のサッダーティッサが後を引き継ぎました。
入り口から続く参道を進むと、党の土台部分に象の彫刻がずらりと並びなかなかの迫力。この象たちもルワンウェリ・セヤでの見所のひとつとなっています。その間を抜け仏塔の麓まで行くと、参拝するときに着る白い服装でたくさんの人がお参りをしています。
仏塔の見学は、左回りに歩いていきましょう。途中、創建当時の遺跡や仏堂を見ることができます。
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地図を見るイスルムニア精舎は、別名ロックテンプルと呼ばれる岩の寺院で、その名のとおり、お堂の後ろには岩山が聳えています。
池の脇に建つ小さなお堂にはガラスケースで囲われた仏像があり、これはアショーカ王の息子マヒンダが妹と他の技術者を連れてきて作成したものとされ、恐らくスリランカで最初に造られたものと言われています。
本堂には色鮮やかに彩られた部屋に涅槃像が安置され、その隣の博物館では、神様や王族などの像の他、1500年前の恋人の像を見ることができます。
お堂を見学した後は、後ろに聳える岩山にも登ってみましょう。最後の方は少々急ですが、周りに高い建物がないので遠くまで見渡すことができ、2000年前に造られた湖なども見えます。
アヌラーダプラは古都ということもあり、数々の歴史ある史跡を見ることができます。巡礼者も多くおのずと神聖な気分にさせられますが、みんなゆったりと参道を歩いていたり境内の木陰で休憩していたり、どこかのんびりとした雰囲気も漂っています。スリランカを知る上でも外せない都なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
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この記事を書いたナビゲーター
Kaycom D
秘境・絶景・温泉巡りをして、行く先々の写真撮影と旅行記を作成。10代のころから写真を撮り始め、旅行に行くときは一眼レフカメラとコンパクトカメラを携行。これからも、世界中の絶景や旅先で出会った人々、異文…
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