南部藩主の居城であった盛岡城の旧跡は、盛岡駅から徒歩で15分程度の場所で行くことのできる観光名所です。特に見応えがあるのが、美しい城壁。盛岡城は北上川、雫石川、中津川を自然の壕に利用して建設された平城です。
盛岡の地名は鬼が「岩」に「手形」を押して、鬼がもうやってこないと約束した場所というところから、元は、「不来方(こずかた)」といわれ、築城当時は「不来方城」と呼ばれていた盛岡城。「鬼の手形」は岩手の地名の由来になっています。現在は石垣や池が残り、盛岡城跡公園(もりおかじょうあとこうえん)として市民に親しまれています。特に盛岡市の標準木もある「桜の馬場」と呼ばれる場所は必見ですよ。
■アクセス:JR盛岡駅から都心循環バス「でんでんむし」左回り「盛岡城跡公園前」下車(所要約6分)
写真:ろぼたん
地図を見る盛岡駅からバスで15分の場所にある「高松の池」も「さくらの名所100選」に選ばれています。桜が池の周囲約1.4kmほどを取り囲んでおり、桜小路を散策したり、池にのり出すかのように枝を伸ばして咲く桜を見上げながらボートにも乗ることができます。
「盛岡城跡」と「高松の池」は毎年「盛岡さくらまつり」のシーズンにぼんぼりが点灯されライトアップが楽しめます。屋台も出てお祭りのような賑やかさになりますよ。
■アクセス:盛岡駅前バス乗り場11番線松園営業所行「高松の池口」下車徒歩1分
巨石を割って咲く名桜、国の天然記念物にも指定されている「石割桜」は、盛岡の中心地「盛岡地方裁判所」の中庭に咲いています。
官公庁が多く集まるバス通り沿いにある「石割桜」は、市内中心部を走るバスに乗っていると「次は盛岡地方裁判所前…天然記念物の石割桜は…」という案内が入ることから…
「高松の池」に行った帰りに「石割桜」を見に行こうと思っていたら、バスに乗っている最中に見てしまった!なんてことになっちゃうかも。^^
歩いても盛岡駅から20分程度です。
■アクセス:JR盛岡駅から都心循環バス「でんでんむし」右回り「中央通1丁目」下車、または左回り「県庁・市役所前」下車(所要約8分)
写真:ろぼたん
地図を見る「石割桜」はその名の通り、石を割って咲いている桜なのですが、桜の周囲21mをぐるりと花崗岩が覆っています。石の割れ目から見事な枝をのばす桜は「エドヒガン」といい樹齢が350年以上あるのだそう。
咲きはじめは他種に比べると一週間から十日ほど早いため、盛岡市民は「石割桜」が咲くと桜の季節、春がやってきたという認識があるのですが、そのため、この桜と他の桜が満開になる季節は若干ずれており、両方の桜を楽しむのは難しいかもしれません。写真は、盛岡城跡や高松の池が満開だった日の石割桜です。葉桜でも見事な枝ぶりですので、一見の価値はありますよ。
枝垂性の「ヒガンザクラ」とオオシマザクラ系の「サトザクラ」の交配によってできたもの、と推定されている「モリオカシダレ」。新種として発見されたこの桜の樹齢は160年ほど。
龍谷寺は石川啄木の母方の伯父が住職をしていたこともあるお寺で少年時代の啄木はしばしばこの寺を訪れたといわれています。
このお寺の近くにはユーモラスで可愛らしい「五百羅漢」のある「報恩寺」や、「岩手」の名前の由来となった『鬼の手形』のある「三ツ石神社」もあり盛岡の歴史を感じられる地域ですよ。
■アクセス:JR盛岡駅から松園・盛岡駅線「松園営業所」行き「北山」下車(所要バス約10分+徒歩3分)
盛岡市内には18種13変品種の桜があり、名所と呼ばれる場所も多数点在しています。国の天然記念物の桜が2つもあるのは全国的にも珍しく、ここが最北の場所。
4月中旬〜下旬に見ごろを迎える東北・岩手。盛岡駅から気軽に散策できる範囲内にスポットが点在していますので、桜散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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(2024/9/9更新)
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