名古屋の「金シャチ」が超人気なワケにナットク!名古屋城人気スポットを歩く

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名古屋の「金シャチ」が超人気なワケにナットク!名古屋城人気スポットを歩く

名古屋の「金シャチ」が超人気なワケにナットク!名古屋城人気スポットを歩く

更新日:2017/05/25 13:28

Mizuki Yoshiのプロフィール写真 Mizuki Yoshi 歴史街道トレッカー、伝統の「ワザ」案内人、日本クルーズ&フェリー学会員

名古屋めしやユニークな文化を発信し続ける名古屋。名古屋城の代名詞「金シャチ」は、めでたさや豪華さの象徴にもなっています。天守閣に雌雄一対、黄金にキラメき、遮るものがなかった江戸時代には、一里四方から眺めることができたそうです。どのようにして「金シャチ」が名古屋の代名詞になるほどの人気を得たのか、歴史をたどり名古屋城を歩いてみませんか?名古屋城の人気スポットを併せてご紹介します。

日本全国から、エリザベートのウィーンまで出かけた金シャチ

日本全国から、エリザベートのウィーンまで出かけた金シャチ

写真:Mizuki Yoshi

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徳川家康の命により築城された名古屋城天守閣に一対の金シャチが乗ったのが1612年(慶長17年)。約260年後の1870年(明治4年)、名古屋城は新政府により取り壊される事となり、オスメスの金シャチは地上へ。その後名古屋城は運よく解体を免れ宮内省へ献納されました。名古屋城駐車場からは、築城した加藤清正公の後方に天守閣上の金シャチが輝くのが見えます。

日本全国から、エリザベートのウィーンまで出かけた金シャチ

写真:Mizuki Yoshi

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金シャチは、翌1872年(明治5年)東京湯島で開催の本邦最初の博覧会、「湯島聖堂博覧会」にガラスケースに収まり出展。観覧者の大注目を浴び、博覧会人気が沸騰しました。この博覧会の陳列物はそのままウィーン万国博覧会への洋行を果たしたのです。メスの金シャチがウィーンへ。博覧会では、日本の伝統工芸の陶器、七宝焼、漆器、織物などが陳列され、輸出促進が図られたのです。

メスは帰国後、東京にとどまりますが、オスは各地の展覧会を回りました。泣き別れ人生を歩みます。その後、天守閣に金シャチが居ない名古屋から金シャチ返還の請願が地元財界中心に出され、1879年(明治12年)ようやく夫婦は元の我が家「天守」で再会を果たします。この間、金シャチは東京から日本各地、ジャポニズムが大きな文化的影響を与えていたヨーロッパ、オーストリア・ハンガリー帝国のウィーンまで駈け廻り喝采を浴びたのです。名古屋の金シャチはこうして全国的・世界的に有名になりました。当時の皇帝はフランツ・ヨーゼフ、お妃はミュージカルにもなったエリザベートです。

日本全国から、エリザベートのウィーンまで出かけた金シャチ

写真:Mizuki Yoshi

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金シャチの写真スポットは、多数ありますが、おススメは天守閣5Fの「実物大金鯱模型」。またがって記念撮影できます。人気の行列スポットです。

本丸御殿の見どころ

本丸御殿の見どころ

写真:Mizuki Yoshi

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第二期工事まで再建が終了した本丸御殿の正面玄関越しにも金シャチが輝きます。破風部の三つ葉葵の飾り、中央の懸魚(げぎょ:防火の魔除け)や、左手破風部(表書院)の懸魚の細工も見事です。是非ご覧ください。

本丸御殿の見どころ

写真:Mizuki Yoshi

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本丸御殿は、1945年に焼失しましたが、一部はオリジナルが蔵に保管され残っています。襖絵は幕末の藩主でカメラ好きの徳川慶勝が豊富に残した写真などを基に、狩野派の絵を材料や顔料にまでこだわって再現したもの。見たこともない動物を資料を基に描いた狩野派の筆力が再現され堪能できます。虎と豹が見られますが、当時は虎のメスは豹だと考えられていました。小さな豹は虎のメスの赤ちゃんです。

本丸御殿の見どころ

写真:Mizuki Yoshi

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狩野派が想像力を駆使して描いたのは虎ばかりではありません。襖絵の小動物はジャコウネコです。ジャコウネコのコーヒーとして有名な動物です。中央柱に六角形の金具(六葉:ろくよう)が見えます。くぎ隠しの金属細工です。本丸御殿内ではたくさん見ることが出来ます。

名古屋城石垣の巨石とトリビア

名古屋城石垣の巨石とトリビア

写真:Mizuki Yoshi

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名古屋城で忘れてはならないのが、壮大な石垣です。写真は、本丸御殿横をまっすぐ行くと旧二之丸東二之門の正面の巨石。「清正石」と呼ばれています。看板の高さが140cmほど。畳八畳の広さを誇る名古屋城で最大の石です。門から攻め込んだ敵方が最初に目にするのが石垣の巨石。この石が大きいほど城主の強大さや威厳を示し、敵を威嚇しました。巨大な清正石ですが、日本の城の石として、大きさはなんと14番目です。1番〜13番は全て大阪城にあります。名古屋城築城後、大阪の陣勝利で体制が盤石となり、さらに巨大な大阪城を再建築城させた徳川家威光を物語ります。

名古屋城石垣の巨石とトリビア

写真:Mizuki Yoshi

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清正石の向いにあるのが旧二之丸東二之門。ここの興味深いトリビアをご紹介します。名古屋城の別名を「亀の尾城」といい、「名古屋城は亀の尾の上に建っている」という言い伝えがあります。さて、熱田神宮には「蓬莱伝説」があって、蓬莱島と想像された熱田の杜は巨大な金の亀の甲羅の上にのっているというのです。

「亀の尾城」の痕跡が旧二之丸東二之門の左右の突き出した屋根の角に亀の甲羅の瓦が載っている(写真右端)のをお見逃しなく!

名古屋城石垣の巨石とトリビア

写真:Mizuki Yoshi

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名古屋城の石垣に使われた石は総数約20万個、熱田の湊(みなと)まで水中にぶら下げ輸送、その後城下を陸路石曳きしました。
城づくりの名人加藤清正の手による石垣角の算木積(さんぎづみ)という直方体を交互に積み上げる方式を、石垣のあちこちや天守閣に見ることができますので、こちらも是非ご覧になってください。上方へ向かうと石の角度が垂直方向に立ち上がり、強度的に強くなることが分かっているすごい技術です。

体験コーナーがたくさんある天守閣内

体験コーナーがたくさんある天守閣内

写真:Mizuki Yoshi

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写真は、天守閣5Fの「石曳き体験コーナー」。右側では高さ1m、長さ2mほどもある石を3人の人夫が引っ張っています。石が右へ動き切ると、見学者の参加です。ロープを引っ張り、その力が表示される仕組み。人気コーナーで人だかりしています。中には、腰を抜かすほど真剣に引っ張る人も居て、必見かつ必体験!われこそはと思う方は是非チャレンジしてみてください。

体験コーナーがたくさんある天守閣内

写真:Mizuki Yoshi

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この他にも、天守閣内には、4Fのお姫様用「駕籠乗り」コーナー(写真)があります。3Fの江戸時代の町内再現コーナー(5分位で朝夕体験ができます)などあり、参加型の大人も子供も楽しい展示です。貴重な文化財の日本刀、かぶと、かっちゅうなどの武具など名古屋城の歴史が余すところなく見学できます。

体験コーナーがたくさんある天守閣内

写真:Mizuki Yoshi

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ウィーンや全国を巡った金シャチですが、1945年に天守閣の焼失とともに、オスは焼け落ちてしまいました。幸い、地上に下ろされていたメスの金シャチの焼けた残骸は米軍に接収されたのち、日本に返却され、名古屋市に戻ります。そして、金の茶釜と名古屋市旗のヘッドとして復活します。写真はその茶釜のレプリカですが、天守閣1Fで見る事ができます。

名古屋城が発祥、「おもてなし武将隊!」

名古屋城が発祥、「おもてなし武将隊!」

写真:Mizuki Yoshi

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今や全国津々浦々の名城には必ずといっていいほどある、おもてなし武将隊。発祥は「名古屋おもてなし武将隊」です。信長、秀吉、家康出身地の強みです。毎日、二之丸庭園周辺に出没しますが、週末は演武や撮影会(写真)などを行って大人気。撮影会では長い行列になります。

名古屋城が発祥、「おもてなし武将隊!」

写真:Mizuki Yoshi

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信長、秀吉、家康、利家などが足軽などと登場します。コスプレの聖地名古屋ならではです。インターネットで出演者などを確認していくと楽しいですよ。

追加情報として、

天守閣は、小天守経由で地下1Fから入場し、地上7Fが展望室と売店。まずエレベータで5Fまであがり、7F展望室まで階段であがります。展望や土産物を楽しんだ後、5Fから下の階を見学するのが楽です。

名古屋城入り口は正門(南側)と東門(市役所側)。どちらから入場しても天守閣と本丸御殿への距離は大体同じ。名古屋城の景色が全く異なるので、正門から東門へ抜けるか、東門から正門へ抜けるかすると、名古屋城の景色が2倍楽しめます。

シャチは火事などの際に水を吹き、虎の頭が魚のからだにのっている伝説上の動物、防火の魔除けでもあります。

入場料は¥500で天守閣と本丸御殿の見学可能
・市営地下鉄市役所駅が東門に至近
・市営バス・メーグルが名古屋駅から周遊し、正門前停車
・正門と東門からガイドボランティアによる案内があります。詳しく説明を受けたい方は利用してみてはいかがでしょう。60〜90分位の時間で無料です。

関連情報をMEMO欄に入れておきます。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/27−2017/03/14 訪問

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