写真:麻田 ユウミ
地図を見る拙政園は明の時代の役人だった王献臣が官職を追放され、故郷の蘇州に戻り、寺を買い取って庭園にしました。この庭園は広さ5万平方mあり、8年の年月を費やして造られたと言われています。
政園の由来は潘岳が詠んだ閑居賦の一節の「拙者之為政」からきており、「拙い者がまつりごとをするは悠々自適、閑居を楽しむこと」の意味があり、また「愚か者が政治をつかさどる」という説もあります。
拙政園は明朝様式の最高傑作と言われ、庭園内は東園、中園、西園とあり、それぞれの庭園が池と自然の木々や山、建物の絶妙な調和を見せています。
写真:麻田 ユウミ
地図を見るまず入り口を入ると東園に出ます。東園内を流れる池を中心に、山や松の林等があり、明るく開放的な雰囲気。この東園は現代風の庭園になっています。
池の前にある芙蓉榭と呼ばれる東屋があり、「芙蓉」とは蓮を意味します。蓮のシーズンには、この芙蓉榭から蓮の花を見たり蓮の花が開く音を聞いたりすることができます。
写真:麻田 ユウミ
地図を見る中園は、拙政園のハイライトとも呼ばれる場所。自然との融合と景観を一番感じられる場所です。
東側にある梧竹幽居は四方に円形の穴が開いており、それぞれ違う景色が見られます。この梧竹幽居は中園を鑑賞するための建物と言われおり、素晴らしい景観が眺められます。
庭園外にあるものを庭園の景色として取り込む借景という技法を取り入れており、拙政園の西にある北塔法恩寺の北寺塔を、まるで庭園内にあるかのように取り入れています。そのため、北寺塔が木々で見えなくならないように計算された設計になっています。
写真:麻田 ユウミ
地図を見る庭園の中では一番小さい西園は池に沿った回廊が趣があり、東側には蘇州流の盆栽の作品が飾られている盆栽園があります。
西園にある扇亭は、建物の形も、窓枠も扇形に造られた珍しい建物です。また扇亭の屋根の部分が奥にある傘亭の屋根部分に合わさる形で造られており、遊び心を感じます。
その他、北側にある池に映る姿が美しいことからその名がついた倒影楼や、昔、お茶を栽培していた異国情緒を感じる建物、十八曼荼羅花館等見どころもたくさんです。
いかがでしたか?拙政園の建物は様式も全て違っており、どの景色も素晴らしくついつい足を止めて見入ってしまう場所ばかりです。また四季折々の美しさを見せてくれるので、どの季節に行っても楽しめます。
外国人にも中国人にも人気の拙政園はどの季節もかなり混雑しますが、朝7時半から開いているので、朝一番に行くと空いているのでゆっくりと見学できます。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/12/6更新)
- 広告 -