写真:斎 信夫(いつき)
地図を見る伊江島へのアクセスは、村営の伊江フェリーのみ。島内には空港もありますが今は使われていません。島内をゆっくり見て回るには1泊されたほうがいいですが、有名な観光スポットを巡るだけなら日帰りで十分。本部港を9時に出航する第1便に乗船し、伊江港を16時、もしくは16時半(夏季と年末年始のみ)に出航する最終便で帰ってくるパターンがお勧めです。
船首側の甲板で風を受けながらのクルージングは爽快!瀬底島と本部を結ぶ瀬底大橋をくぐり、水納島(みんなじま)を左手に見ながら、伊江島のシンボル「タッチュー」が近づいてきたらもう到着。あっという間なので船が苦手な方でも大丈夫かもしれません。ちなみに、船内では100円の沖縄そば(具なしですが)が売られています。ちょっと小腹が空いている時にはいいかも。
フェリーに車ごと乗船する場合には事前に予約が必要です。(関連メモ:伊江村役場のアクセス情報参照)ちなみに、フェリーにはバックで乗船しますが、係員が丁寧に誘導してくれるので運転初心者でも大丈夫ですよ。
写真:斎 信夫(いつき)
地図を見る伊江島島内の移動ですが、車無しで乗船した場合はレンタサイクルやレンタカーなどで。レンタカーは軽自動車の場合は6時間で3千円ほど。手軽に借りられますよ。また、日産の電気自動車リーフのタクシーもありますので、エコドライブで島内観光というのもいいですね。島内は平坦な道ばかりなので自転車でも大丈夫ですが、周囲22.4kmありますし、「タッチュー」の登山口までは上り坂になっているので体力に自信のない方は車での移動をお勧めします。
さて、先程から「タッチュー」って何度も書いてますが、「タッチュー」とはこの山の俗称で、正式な名称は「城山(ぐすくやま)」と言います。元々は先端が尖っているのものという意味。美ら海水族館から海を眺めると、ペッタンコの島の真ん中にポツッと突き出た山があるのが見えます。それがこの伊江島のシンボル的存在である「タッチュー」です。島に着くと、どこからでもこの山が見えますが、見る角度によって微妙に形が変わり、ある角度からはゴリラの横顔のように見えたりする面白い山です。
この「タッチュー」、古い岩盤が新しい岩盤に潜りこむ中で、一部の岩盤が剥がれて新しい岩盤の上に乗っかることで形づくられた世界でも非常に珍しい山なのです。(オフスクレープ現象と言います。)山といっても海抜172mの低い山で、登山口は山の中腹にあります。
一見すると岩がゴツゴツしていて急な傾斜なので、岩山を登山するような装備が必要なのでは?と思ってしまいますが、心配はご無用。頂上まではわずか15分ほどで登ることができます。もちろん軽装でOK!
写真:斎 信夫(いつき)
地図を見る売店横の城山登山口と書かれたところから登山道に入ると、最初は少し下り坂の緩い道が。
あれー?と思ったのも束の間。すぐに急な階段が出現!
そして、この階段は頂上まで途切れることなくずっと続いています。
階段の幅は狭いので、下ってくる人と出会ったら道を譲り合わないと前へは進めません。
途中に何箇所か踊り場のようなところがあるので、そこで休憩しながらゆっくり進みましょう。
登山道の階段は全てコンクリート製。
岩場を登ったり、足場が悪い箇所もありません。登山道というより単に階段が続いているだけです。
いったいどこまでこの階段が続くんだろう?もう限界かも・・・と思った頃、急に視界が開けてきて頂上に辿り着きます。
写真:斎 信夫(いつき)
地図を見る見てください!この絶景。
楕円の形をした伊江島は、このタッチュー以外に山はなく平坦な土地。
頂上からは他に遮るものはなにもありません。
急傾斜の山なので、タッチューの山自体も頂上からは見えません。
まるでタワーの展望台から見ているような360度の眺望が広がっています!
てっぺんに立ってぐるりと回ると島全体すべてを見渡すことができますよ。
この素晴らしい光景を目にすると、今までの疲れも一気に吹き飛んでしまいます。
西側の方角には果てしなく続く東シナ海。
一面に広がるサトウキビ畑の「緑」と海の「蒼」とのコントラストが素晴らしい!
伊江島ではタッチューに次いで人気の観光スポットである「ニャティヤ洞窟」「リリーフィールド公園」「湧出(わじー)展望台」あたりもよく見えています。
頂上は10人ぐらいの人が来たら足の踏み場もなくなるぐらいの広さしかありません。
団体客などが来るとゆっくりできないので、駐車場に観光バスが停車している時は少し待ってから登山したほうがいいですよ。
写真:斎 信夫(いつき)
地図を見る南東の方角には、沖縄本島が広がっています。
美ら海水族館からは、伊江島のタッチューがよく見えていますが、そのタッチューのてっぺんに今立っているんだ!と思うとなんだか感動♪
タッチューは、地域住民の信仰の対象にもなっていて、中腹の御嶽(うたき)には、ヲシアゲ森と伊江セイ森の二つの神が隣合せに祀られているそうです。山自体が神聖な場所でもあるんですね。
階段を登っている時は一切風は感じなかったのに、頂上に立った瞬間、ふーっと風が吹いてくるのを感じます。これって、神様のエネルギー?
タッチューの麓から山頂へ、そして天に向かって流れている神のパワーを体いっぱいに浴びながら島の光景を眺めていると、自然と心が穏やかになってきて幸せな気分に♪
伊江島には観光スポットがいくつかありますが、まず伊江島に着いたら、タッチューで神様からパワーをもらってから名所巡りに出かけるのをお勧めします。
先に登山で体力を消耗すると後が大変なのでは?なんていう心配はご無用。
下山したら登山の前よりも体が元気になっているのを感じますよ。
なお、低い山とはいえ、天候が悪い時には無理に登らないようにご注意。
長くて急な階段なので足を踏み外したりしたら大変。
十分注意して登ってくださいね。
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(2023/11/29更新)
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