豪華絢爛!イタリアンオペラ最高峰「ミラノ・スカラ座」体験

豪華絢爛!イタリアンオペラ最高峰「ミラノ・スカラ座」体験

更新日:2018/07/27 12:00

橘 凛のプロフィール写真 橘 凛 ライター、エッセイスト
世界三大劇場のひとつに必ずその名が挙がるミラノのスカラ座。イタリアはオペラ発祥の地です。クラシック音楽にあまり興味がない方でも、ヴェルディ、プッチーニ、マリア・カラスなどの名を聞いたことがあるのでは?彼らはみなスカラ座で活躍し、イタリアが音楽の本場としての地位を不動のものにした貢献者達です。
チケットの購入方法やスカラ座博物館情報もあわせ、音楽愛好家のみならず楽しめるスカラ座をご紹介します!

音楽の殿堂で聴く本場のクラシック

音楽の殿堂で聴く本場のクラシック

写真:橘 凛

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クラシック音楽が盛んなイタリアでも、歌劇場といえば、ここスカラ座。1778年に開場されてからというもの、この舞台で数々の伝説が生み出されてきました。プッチーニの『蝶々夫人』や『トゥーランドット』の初演もここで行われました。現在も世界最高峰のオペラ、バレエ、コンサートが毎晩のように行われています。イタリアに来たからには、何かひとつは鑑賞したいものです。

オペラは原語(ほとんどがイタリア語かドイツ語)で歌われますが、各席の前には字幕表示があり、原語か英語かを選択できます。オペラは最低数時間、何幕にもわたる長丁場ですので、物語の予習をしてから行くのがおすすめ。開演後はチケットを持っていても中に入れない場合があるので、遅刻には気をつけてください。

気になる観客達のファッションですが、特にドレスコードはないので、完璧にドレスアップした人からジーンズ姿の人まで様々。せっかくの機会ですので、少しドレスアップしたほうが雰囲気を楽しめます。席によっては舞台までの距離がかなりあり、歌い手の表情がわかりづらいので、オペラグラスや双眼鏡を持っていくのがおすすめ。終演後は拍手喝采のスタンディングオべーションとなることが多く、歌い手達の笑顔と鳴りやまない拍手が感動を与えてくれることでしょう。

歴史を超えてミラノの中心であるスカラ座

歴史を超えてミラノの中心であるスカラ座

写真:橘 凛

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スカラ座は、ミラノの中心地である大聖堂(DUOMO)からショッピングアーケードのガレリアを抜けたところすぐにあります。現在の姿は、2004年の大改修を経た二代目。前身は第二次世界大戦の戦火でほとんど焼けてしまいました。スカラ座前の広場にたたずむ銅像は、レオナルド・ダヴィンチ。世界遺産の『最後の晩餐』をはじめ、ミラノにはダヴィンチの遺産が数多くあります。近くにはGROMなどジェラート屋さんがいろいろあるので、このスカラ広場でジェラートを楽しむのもおすすめ。

スカラ座内は、大きなシャンデリアやいたるところに細やかな彫刻が施され、ラグジュアリーな気分に!ミラノの守護聖人の日である毎年12月7日には、そのシーズンの初日であるガラが行われ、その模様は生中継されます。ちなみにスカラとは、イタリア語で「階段(梯子)」という意味。ミラノの貴族ヴィスコンティ家と婚姻関係を持ったスカラ家の名を冠した教会の跡地に建てられたので、このような名称となりました。

スカラ座のチケット購入方法は・・・?

スカラ座のチケット購入方法は・・・?

写真:橘 凛

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チケットは、スカラ座公式サイトにてオンラインで購入できるようになっています。サイトには公演カレンダーがあり、残席確認ができるのでとても便利。クレジットカードで購入できます。ちなみに、オペラが最も人気で、かつ高価。バレエやコンサートは、初日や千秋楽、有名指揮者等でなければ入手しやすいです。20ユーロ程度〜と比較的安価で出ているギャラリー席、そして正面地上階のオーケストラシートや中央ボックス席などの舞台の眺めの良い席からすぐに売れて行くので、できるだけ早めにチェックしてください。公演日の約2ヶ月前から発売開始となります。

また、現地での購入も可能です。スカラ座から徒歩ですぐの地下鉄Duomo駅(ミラノ大聖堂がある駅です)に、チケットオフィスがありますので、そちらで購入しましょう。地下鉄駅構内に写真のような売り場があるのでぜひ探してみてください。当日か近日のチケットは売り切れ続出なので、早めの購入をおすすめします。その他、旅行代理店の代行サービスを頼む方法もあります。

時間のない方にもおすすめのスカラ座博物館

時間のない方にもおすすめのスカラ座博物館

写真:橘 凛

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7月中旬から8月のバカンスシーズンをのぞいては、長期休暇なしで何かしら公演があるスカラ座ですが、ミラノ滞在中にタイミングが合わなかったり、目当ての演目がなかったりすることもあるでしょう。その場合は、スカラ座博物館を訪れることをおすすめします。博物館には、スカラ座の長い歴史で実際に使われた衣装や楽器、楽譜が数多く展示されています。また、ボックス席から舞台を眺められるのも良い記念となるでしょう。ミュージアムショップにもぜひ行ってみてください。スカラ座で撮影録音されたオペラやバレエのDVDやCD、オリジナルグッズが手に入ります。

挑戦し続ける現代の歌劇場・スカラ座

クラシック一辺倒と思われやすいスカラ座ですが、近年では、環境問題がテーマのオペラやバレエなど、社会的な作品も幅広く取り扱っています。日本の歌舞伎座と似たように、ブラボー!と賛辞や野次を飛ばすファンが通うギャラリー席があったり、若者や子供向けの公演も多く、決して気取った場所ではありません。
伝統を大切にしながらも、常に新しいチャレンジを続ける現代の歌劇場を体現しているのがスカラ座なのです。ぜひ、音楽の殿堂に足を運んでみてください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/28 訪問

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