小田原「清閑亭」で、明治時代の公爵の暮らしを体感する

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小田原「清閑亭」で、明治時代の公爵の暮らしを体感する

小田原「清閑亭」で、明治時代の公爵の暮らしを体感する

更新日:2016/08/08 17:23

佐久田 隆司のプロフィール写真 佐久田 隆司 孤高のアウトドアライター、ネイチャーカメラマン

小田原市の小田原城址公園の近くにある「清閑亭」は、明治時代の公爵「黒田長成(ながしげ)」の旧別邸です。瀟洒な風情を感じさせる数寄屋造りの建物で、今の時代と異なる豪華さがちりばめられています。黒田長成は、明治時代にケンブリッジ大学で学士号を取得する才覚があり、豊臣秀吉の家臣「黒田官兵衛」の直系子孫でもあります。「清閑亭」は明治時代の公爵の姿を物語る、ぜひとも訪れたい国指定の史跡です。

国指定の史跡「清閑亭」!国登録有形文化財にも指定されている

国指定の史跡「清閑亭」!国登録有形文化財にも指定されている

写真:佐久田 隆司

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小田原市にある「清閑亭(せいかんてい)」は、箱根から続く尾根筋「天神山」の先端部に建っています。ここはかつての小田原城の三の丸土塁の一角で、その名残は「清閑亭」の玄関に向かう手前右側の土手に見ることもできます。

「清閑亭」は黒田長成の別邸として明治39年(1906)に建てられ、木造二階建ての数寄屋造り。国指定の史跡、国登録有形文化財にも登録されています。亭内では大広間、寺院などに用いられる花頭窓、掛け込み天井、透かし彫りの欄間などからは、当時の公爵の贅を尽くした暮らしぶりを感じ取れ、相模湾に向かって広がる庭園もこの土地が当時の一等地であることを示しています。

そもそも公爵(こうしゃく)とは?

動画:佐久田 隆司

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今ではなじみの薄い「公爵(こうしゃく)」という地位。発祥は西洋ですが、東洋の公爵とは若干意味合いが違ってきます。明治時代の皇族を別格とする華族制度において、公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の五つの爵位(五爵)の第1位にあたる名誉称号が公爵でした。

侯爵であった黒田長成の当時の暮らしぶりの豊かさは、清閑亭の随所に見受けられます。広間からの借景も真鶴半島や相模湾などを手に取るようで、ここに別邸を建てられる公爵の地位が高いことを知らされます。この界隈には明治時代の著名人が建てた多くの別邸が存在しますが、小田原市により丁寧に整備され一般無料公開されているのが「清閑亭」です。要望により詳細な亭内ガイドをお願いすることも可能です。

※かつての公爵の贅沢な暮らしぶりが窺える清閑亭内外をHD動画で紹介しています。

借景を愛でながら2階でティータイムを!

借景を愛でながら2階でティータイムを!

写真:佐久田 隆司

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改修工事も終了し玄関と西側がきれいになった清閑亭。2階の庭園側ではティータイムが楽しめます。海のきらめきや手入れされた庭園を眺めながらの極上のひと時!あまりの気持ちよさにうたた寝する方の姿さえも。

調度品も当時をしのぶもので、明治時代にタイムトリップしたような気持にさせてくれるでしょう。かつて黒田長成もここで景色を眺めていたと思うと、ずいぶん優雅な暮らしぶりだと感じさせられます。

国有登録形文化財で過ごす贅沢なティータイムはなかなか体験できないもの。カフェとしてだけ利用することもできますが、ぜひとも亭内を観覧してからのんびり時間を過ごしてみるのがいいでしょう。

明治時代の豪華な暮らしぶりを知る

明治時代のすべての方が清閑亭でのような暮らしを行っていたわけではありません。一方でこれだけ贅を尽くした公爵がいたことも事実。明治時代を知る上で当時最高峰の暮らしぶりを知るには清閑亭は最適です。歴史好きはもちろん、観光でもぜひ立ち寄っていただきたいところです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/02/12 訪問

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