写真:堀内 京子
地図を見る長門温泉郷五名湯の一つ「俵山温泉」は、中国自動車道の美祢インターチェンジから車で約40分ほどの静かな山間地にあり、細い通りに小さな旅館が建ち並んでいます。旅館街の奥に広い無料駐車場があるので、車をとめて歩いて散策されるのが便利です。
宿泊施設が30軒ほどありますが、ほどんどの宿は今でも内湯を持たず、温泉は外湯の共同浴場に通う湯治スタイルが昔から続いています。宿から外湯へ向かう湯治客の浴衣姿はレトロな町並みとよく似合い、下駄の音が響いて風情を感じます。
写真:堀内 京子
地図を見る共同浴場「町の湯」は大浴場・家族風呂(予約必要)・飲泉所・休憩室・喫茶・軽食コーナーなどがあります。食事メニューは日替り定食・山菜とろろうどん・肉そば・鍋焼きうどん(季節限定)・カレーライス・ちらし寿司・モーニングセットなど。湯上りにソフトクリームやひと口ビールも人気です。
大浴場は内風呂のみのシンプルな印象。浴槽は2つに仕切られ、広めと小さめな造りになっています。温泉にゆっくり浸かりながら会話を楽しまれている湯治客も見かけ、皆さんの憩いの場になっているようです。湯は微かに硫黄の香りが漂い、少しツルツルする肌さわり。
【町の湯 温泉データ】
営業時間/6:00〜22:00
入浴料金/大人390円、家族風呂2,000円(大人3名以内)
泉質/アルカリ性単純温泉
源泉温度/41.2℃
写真:堀内 京子
地図を見る2004年、大型の温泉施設「白猿(はくえん)の湯」がオープンしました。大浴場・休憩所・レストラン・喫茶・野菜直売所・土産品売場・飲泉所・足湯・ペット湯(小・中型犬1,575円、大型犬2,000円)などがあります。湯治客の方だけではなく、観光客も手軽に立ち寄れるスポットになっています。
レストラン「涼風亭」では地元で採れた新鮮な野菜や山菜、日本海の魚介類を使った和洋折衷の料理やコース料理が楽しめ、俵山特産の自然薯を使った「じねんじょ膳」も好評。本日のおさかなセット・ひれかつ膳・渡り蟹のスパゲティなど、色々なメニューが揃っています。食事利用された方には「白猿の湯」の入浴割引券サービスがあります。
写真:堀内 京子
地図を見る休憩所にはマッサージチェアや足マッサージ(有料)が置かれ、湯上りに寛げます。浴場入口には冷水サービスがあるので入浴前と入浴後にしっかり水分補給しましょう。大浴場は内風呂と露天風呂があり、内風呂の浴槽は2つに仕切られてゆったりとした広さ。写真奥の浴槽はぬるめの温度、手前の浴槽は適温になっています。奥の浴槽では硫黄の香りが漂っていました。
露天風呂の岩風呂は寝湯が2つ付き、手前は屋根付きになっているので日焼けの心配もなくていいですね。数日間の湯治に来られている方に話を伺ったところ、年に何度か俵山温泉へ連泊で湯治に訪れてあるそうです。のんびり過ごして日頃の疲れを癒すのがとても楽しみと笑顔で話されました。現代にも湯治文化が残っていて素晴しいと思います。
【白猿の湯 温泉データ】
営業時間/7:00〜21:00
入浴料金/大人700円、タイムサービス時間は500円
泉質/アルカリ性単純温泉
源泉温度/41.2℃
写真:堀内 京子
地図を見る俵山温泉は薬師如来の化身だった白猿により発見されたと伝えられています。白猿伝説にちなんだ俵山温泉名物「三猿まんじゅう」は、一口サイズで可愛らしく、見ざる・言わざる・聞かざるの可愛い形をしたお菓子です。生地はふわっとして中はこしあんや白あん入り。おやつやお土産にもお勧めです。
化粧箱入りやパック入りもありますが、ばら売りでの購入も出来て値段は1個30円のリーズナブルさ。写真は温泉街入口にある「福田泉月堂」で購入した三猿まんじゅうと福猿もなかです。最中もお手軽な値段でした。数軒の店が製造販売しており、形や味など少し違いがあるので食べ比べされても楽しいと思います。
俵山温泉を少しご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。温泉でゆったり過ごし、ご当地ならではの食事を楽しむ旅もお勧めです。日頃の疲れを癒す湯治の旅へお出かけになりませんか。
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
堀内 京子
旅行もご当地グルメも大好き♪日頃は仕事多忙な毎日ですが休日にはフットワーク軽く、温泉や観光地へ出かけてリフレッシュしています。温泉巡りを続けてきた中で浸かった温泉は九州を中心に1,000湯を超えました…
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索