「妖精ツアー」が行われているのは、首都レイキャビックから7キロの距離にある、港町ハフナルフィヨルズル。カラフルな屋根の色の家々がかわいくて目を引きます。
しかし散策すると、隆起した溶岩の巨大な岩が街中に点在していることに驚かされます。「整地したらどうか?」と思ってしまいますが、簡単には出来ません。なぜならこれらが妖精の住処といわれているからです。
『妖精ツアー』開催のきっかけも、国内の著名な霊能者・エッラ女史が、妖精の住処の多いこの街を霊視し「妖精たちの首都」と宣言したことからです。彼女はこの街の妖精の様子を「隠れた世界の地図」として描き、その地図を手に妖精の出現スポットを巡るのが、2001年から行われている「隠れた世界ツアー」なのです。
ツアーの所要時間は約2時間ほど。案内役の通称シッバさんはユーモアをまじえ、この町で起こった妖精事件の数々を現場を前に解説してくれます。その一部を紹介しましょう。
17年前のある夏の日のこと。ある公園沿いの道を歩いていた、マーガレットという女性は、どこからか子供の泣き声が聞こえるのに気づきました。そこで聞き耳を立てると、園内の一つの岩(写真)の中からであることがわかったのです。そして泣き声に混じって子供をなだめるときの「シーッ、シーッ」という女性の声が・・・。彼女は、妖精の母親が子供をなだめている声だと思ったといいます。
この街には、溶岩の岩が盛り上がってできたハマールという丘があります。1950年のある日、子供たちが丘の上で遊んでいたところ、一人の男の子が足を滑らせて崖下に落ちてしまったのです。そして病院に運ばれましたが、男の子が無傷だったので医者が驚きました。
男の子は、「落ちる途中、岩の中から大きな手が出てきて受け止められた」と答えたのです。この丘は妖精のロイヤルファミリーが住むといわれる場所で、妖精が男の子を救ったのではないか、といわれています。
独特なアイスランドの妖精の話、楽しんでいただけたでしょうか?自然霊の存在を信じているからでしょうか、現地の人と接すると、素朴で親切な人が多いことに気づきます。自然と自然霊を愛する、アイスランド人の国民性にも癒された気分でした。そんなスピリチュアルなパワー溢れる街、ハフナルフィヨルズルを訪れてみてはいかがでしょうか?
『妖精ツアー』は、毎週火曜日と金曜日の14時30分からで、町役場の前に集合します。夏期限定ですが、それ以外の時期でも要望に応えてくれる場合もあります。参加費は約4000円です。首都レイキャビックから車で10分ほどの距離なので、首都を起点に有名観光地を訪れたついでとしても適した距離です。
残念ながら日本からアイスランドへの直行便はなく、コペンハーゲン経由のスカンジナビア航空などで乗り継ぐことになります。経由地のコペンハーゲンの街を散策するのも魅力的ですので、ゆったりと北欧を満喫する気分で旅行を楽しみましょう。
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(2023/12/8更新)
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