写真:car min
地図を見る大西洋沿いに位置する町、スワコップムント(Swakopmund)はナミビア第2の都市で、ドイツ領時代の建物が多くあり、街のあちらこちらにヨーロッパの雰囲気も感じられます。夏場はその温暖な気候からナミビアの人達は避暑地としても利用しています。
また、有名なナミブ砂漠へ旅発つ人々の拠点ともなっている町です。
そのスワコップムントから北へ延びる「塩の道」と呼ばれる道があります。日本で「塩の道」というと塩や海産物が運ばれた道をイメージしますが、ここナミビアの「塩の道」はその名の通り、土地をならしてその上に塩水を撒いて固めた簡易舗装の道なんです!
その近くには塩田や塩の精製所があり、道の脇には塩の結晶の無人販売所などを見ることができます。
写真:car min
地図を見る「塩の道」を通って北西へ120km程走ると「ケープ・クロス」自然保護区があり、数えきれないオットセイが生息するので有名な場所です。
またそこはヨーロッパ人が初めてナミビアの地を訪れた重要な場所でもあるんです。
ケープ・クロスは日本語に訳すと「十字架岬」です。その名の通り2本の石の十字架が岬の一角に立っています。この場所はポルトガル人の探検家ディオゴ・カンが1486年に初めてヨーロッパ人として訪れた場所で、その上陸記念とポルトガル領として知らしめるため、パドランと呼ばれる石柱を立てました。
しかし、この「ケープ・クロス」までの海岸線は予測不可能な濃霧や浅い海岸線のため、船の座礁が相次ぎ、ヨーロッパからナミビアまでその後約400年間訪れる人も無く、不毛の地と忘れられていました。
そして、1893年にドイツ海軍が幸運にもその地にたどり着くことが出来、ポルトガルの象徴として立ててあったパドランを引っこ抜き、ドイツに持ち帰り、再びそこにドイツの石柱としてレプリカを立てました。
しかしその時、実際のパドランが立っていた場所と違った場所に立てたため、現在は間違った場所と、オリジナルの場所に2本の十字架が立っています。
写真:car min
地図を見る地元の人々に「ケープ・クロス」の話をすると、全ての人が「臭いよ!!」と忠告してくれる程、海岸線に着いた時から強烈な臭いと鳴き声がしています。
それもそのはず、海岸線を覆うほどのオットセイが辺り一面にいるからなんです!!
ここにいるのはミナミアフリカオットセイで、その数は季節によって10万から20万頭と違いますが、海岸一面に転がるように寝そべったり、波の間で浮き沈みするように泳ぐ数えられないオットセイの姿に圧倒されます。
写真:car min
地図を見る辺り一面オットセイだらけなので踏み場がないように思えますが、見学用に遊歩道が設けられています。
ここでも木板の遊歩道の下から顔を覗のぞかせたり、時には遊歩道の上で昼寝をするオットセイもいるのでとても近い距離で表情を観察することができます。オットセイを踏むことなく観察できるのはありがたいですね。
写真:car min
地図を見るここには親子のオットセイがたくさんいます。授乳中だったり、お母さんと一緒に寝そべったり、その愛くるしさに時間も忘れてしまう程見入ってしまうことでしょう。
とても近くにいるので触ることもできそうですが、それは赤ちゃんにとってとても危険なことなんです。
オットセイの親子はその鳴き声と匂いで親子の判別をするので、人が万が一触って違う匂いが付くと赤ちゃんがお母さんと出会えなくなってしまいます。
臭いといわれる匂いと辺り一面に響く鳴き声はそんな意味をもっているんです。
触ることはできませんが、被写体に困ることはないので、可愛い姿を写真におさめて記念にしてくださいね!
「ケープ・クロス」自然保護区は入場料が必要です。
道なりにゲートを通って海岸線に着くまでに自然保護区の管理事務所があるので、必ずそちらに立ち寄って入場料を支払ってください。
お手洗いもあるので、それも重要なポイントですね。
入場時間は毎日10:00から17:00となっています。
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(2024/12/5更新)
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