湯原温泉はその昔、湯治場として栄え、町の住民が大切に守ってきた温泉地です。
1977年、日本温泉協会発行の「温泉」紙上にて「旅行作家の会」代表の野口冬人氏が、湯原温泉砂湯を露天風呂番付において「西の横綱」と発表しました。規模やロケーション、川の中にある源泉露天風呂であるにもかかわらず、地元住民により日々管理され、無料開放という町の取り組み・姿勢に感銘を受け認定したそうです。
湯原温泉砂湯には、温度の違った3つの湯船があります。
一番大きい湯が「美人の湯」、この湯はぬるめで、長時間の湯治用に向いています。2つ目が「子宝の湯」、「美人の湯」の上流にあり、ややぬるめです。ちょうど湯船の中央に大きな石がおいてあり、その岩の周りからブクブクと温泉が湧き出ています。そして最後が「長寿の湯」、こちらは、やや熱めで冬は適温です。
この3つの湯船に入浴するのに、入浴順序があるのをご存知ですか?
まず、一番大きな「美人の湯」のお湯が捨てられる場所(湯尻)から入ります。掛け湯をしてさらに湯尻に暫く留まり身を清めて「子宝の湯」へ移動します。最後に一番熱い「長寿の湯」が仕上げになります。
湯原温泉砂湯は、消毒の為の薬剤を投入していない自然噴出する源泉掛け流しの温泉です。
そのため古くから衛生上のマナーを守った入浴を求めています。駐車場から湯原温泉砂湯に行く道にこのような看板が掲げられています。
■心 得
1.下を清めよ。お尻を洗って入る事。前じゃなく後ろです。
2.湯尻より入り上より出よ。お湯が捨てられている下流側から入り身を清めながら上流に移動する。そうすれば最上流では顔も洗えるし飲む事すら出来る。
3.静かに浴し拝め。お湯を濁さない様にそして安らぐ人の邪魔をしない為に。そして先人と管理してくれている人々に感謝する。また療養の人は、完治を祈り健康なればその身に感謝する。
4.場を清めよ。ゴミは持ち込まない。持参物は持ち去る。
■法 度
1.飲食を禁ずる
2.水着を禁じる
3.無理を禁ずる
4.盗人を許さず
5.全て自己管理する
温泉はお尻とお口が間接接吻ってドキッ!としましたが、その意味は、お尻を奇麗にして入浴したら、顔も洗えるし、飲む事もできるよということなんだそうです。
私は、一番大きなぬるめの「美人の湯」でゆっくりダムの雄大さを見ながら入浴するのが好きです。
ダムを見ながら、ある時ふとこう思いました。
「このダムの上から湯原温泉砂湯を見られないものかと」。
早速、地元の温泉指南役の方にお尋ねしたら何とダムの上まで一般の人も行けるとの事です。
好奇心旺盛な私は、早速、湯原温泉砂湯から車で10分程かかる湯原ダムまで、車を走らせました。途中少し狭い道もありますので車の運転には注意が必要です。
湯原ダムに着き、車を降りて湯原温泉砂湯方面の見下ろすと、そこには大自然の素晴らしい景色がありました。
湯原温泉砂湯から雄大なダムを見るのとは、何かが違う。何が違うかは、あなた自身が実際に訪れて体感してください。
新緑、紅葉、冬景色の時期どれをとっても素晴らしい湯原温泉砂湯で大自然にふれ、日頃の疲れを癒し、リフレッシュしませんか?
【施設名】湯原温泉砂湯(ゆばらおんせん すなゆ)
【住所】〒717-0402 岡山県真庭市湯原町湯原温泉内
【電話】0867-62-2526
【営業時間】24時間
【定休日】水曜午前、第1金曜10時から14時
【料金】無料
【泉質】アルカリ性単純温泉
【pH】9.3
【泉温】45.5℃
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