写真:渡部 洋一
地図を見る東京のシンボル「東京タワー」のお膝元にたたずむ「増上寺」は、1393年の創建と伝わり600年以上の歴史を誇る、厳かな名刹です。6人の歴代将軍が眠る徳川家の菩提寺としても名を馳せ、東京でも指折りの観光地として知られています。
そんな増上寺が淡いピンク色に包まれる、春。境内では400本ともいわれる桜が競うように咲き誇り、東京の中心部とは思えない癒しの桜スポットとして、訪れる者を魅了します。
写真:渡部 洋一
地図を見る「桜の名所」としての増上寺を語る上で欠かせない大きな特徴は、何と言っても「桜」と「東京タワー」のコラボレーション!「日本を代表する花」と「日本を代表する建築物」が織りなす夢の共演です。
東京タワーのまさにお膝元といえる立地が生み出す、東京ならではの桜風景。増上寺では、日本の春を象徴する絶景があなたを待っています。
写真:渡部 洋一
地図を見る「東京タワーに近い」と並んで、「徳川家の菩提寺」というキーワードも、増上寺の大きな特徴の一つ。2代秀忠公、6代家宣公、7代家継公、9代家重公、12代家慶公、14代家茂公と、実に6人もの将軍がこの地に葬られています。そしてその事実は人々の歴史ロマンを掻き立て、この寺の名を広く知らしめる大きな要因となっているのです。
写真は、増上寺境内の「徳川将軍家墓所」と、その門を飾る見事な桜の木。満開に咲き誇る美しい桜の下で、かつてこの国を治めた将軍たちが今日も安らかに眠っています。
写真:渡部 洋一
地図を見る増上寺の広い境内にたたずむ「鐘楼堂」。江戸時代の1633年に建立されましたが焼失し、現在見られるのは戦後に再建されものです。
堂内に収められた大梵鐘は、そのあまりの大きさ故に7回の鋳造を経て、1673年に完成したまさに力作。高さ約3m、重さ約15トンと東日本で最大級の大きさを誇り、「江戸三大名鐘」の一つに数えられています。
東京を代表する大梵鐘を守る増上寺の鐘楼堂も、春には可憐な桜の花々に囲まれます。
「西国の 果てまで響く 芝の鐘」等、江戸時代には数々の川柳に詠まれたこの鐘は、その音だけでなく周囲に咲き乱れる桜の花の香りさえも遠くまで運んでいきそうな、そんな風格を漂わせています。
写真:渡部 洋一
地図を見る増上寺境内に立ち並ぶ、「千躰子育地蔵尊」。安産と子供の無事成長を願い安置された無数のお地蔵様で、それぞれの脇には風車が飾られています。
人々の切なる願いが込められた千躰子育地蔵尊を見守るように、そして共に祈るように優しく色づく桜の木々。春風が吹き、舞い躍る花びらの中に風車の回る軽やかな音色が響く光景は、東京タワーや徳川将軍家墓所と桜との共演にも負けない、春の増上寺のハイライトともいえる素敵なワンシーンです。
都内でも人気の観光地である「増上寺」の、「桜の名所」としての顔をご紹介しました。街のシンボル・東京タワーと桜のコラボレーションや、東京の礎を築いた江戸幕府将軍家の墓を見守る桜など、“東京らしい”桜風景が楽しめるという点で、増上寺は数ある桜の名所の中でも屈指と言えます。
街が桜色に染まる季節、あなたも増上寺に足を運んでみませんか?「東京の春、ここにあり」と謳い上げるかのような魅惑の風景が、そこには待っています。周辺には芝公園(こちらも桜の名所)や浜離宮恩賜庭園、そうしてもちろん東京タワー等の観光地も目白押しで、それらと併せて楽しむのもおすすめです。
増上寺へのアクセス、参拝時間等の情報は、記事下部にある「関連MEMO」よりご覧いただけます。
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(2024/12/14更新)
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