サザエさんにも登場!平家落人伝説が残る伝承の村・福島「檜枝岐村」

| 福島県

| 旅の専門家がお届けする観光情報

サザエさんにも登場!平家落人伝説が残る伝承の村・福島「檜枝岐村」

サザエさんにも登場!平家落人伝説が残る伝承の村・福島「檜枝岐村」

更新日:2016/03/05 17:40

なべ部 FGのプロフィール写真 なべ部 FG

檜枝岐村(ひのえまたむら)は、福島県の西南端に位置する人口約600名の村で、人口密度が日本一低い市町村です。周りを山に囲まれた自然豊かな村で、村の約98%が森林となっており、冬は大量の雪が降ります。尾瀬への玄関口で、温泉が全戸に給湯される温泉地でもあります。
平家の落人が隠れ住んだと伝えられ、山深く陸の孤島と呼ばれた地であったため、古くから受け継がれてきた独自の伝統芸能や食文化が残る伝承の村です。

江戸時代から村人で受け継がれる伝統芸能「檜枝岐歌舞伎」

江戸時代から村人で受け継がれる伝統芸能「檜枝岐歌舞伎」

写真:なべ部 FG

地図を見る

村の中ほどにあるのが、国指定重要有形民俗文化財に指定されている木造兜造りの「檜枝岐の舞台」。地元では舞殿(めえでん)と呼びます。毎年5月12日(愛宕神祭礼)、8月18日(鎮守神祭礼)、9月第一土曜日(歌舞伎の夕べ)に上演する、村の伝統芸能「檜枝岐歌舞伎」は江戸時代から270年以上歴史があり、神に捧げる奉納歌舞伎とされ、村人により受け継がれています。演目は11題で、年ごとに出し物が替わります。

ちなみに、2013年4月7日放送のアニメ「サザエさん」『花と星の福島旅行』編で、檜枝岐歌舞伎が登場しました。福島を旅行したサザエさん一家が、檜枝岐歌舞伎の子役星君と出会い、檜枝岐村まで追いかけて、急遽、出られなくなった役者さんの代役でサザエさんが歌舞伎に登場するものでした。名前のご縁で、会津若松市飯盛山の「さざえ堂」も訪問しています。

舞台を囲む屋外の石段づくり観客席

舞台を囲む屋外の石段づくり観客席

写真:なべ部 FG

地図を見る

舞台は神社を向いて造られています。舞台を取り囲むようにあるのが、その神社へ上る坂を利用した、石段づくりの観客席。屋根のない露天で、上演日には、地面の桟敷席と石段の観客席にびっしりと人が埋まります。その数1000人以上。

舞台の隣の歌舞伎伝承館「千葉之家」は、無料で入館可能で、檜枝岐歌舞伎の歴史解説や、当時の台本、衣装や小道具など貴重な資料を見学できます。

また、その手前の参道には、子供を水難から守る水神様の「橋場のばんば」の老女石仏が鎮座しています。お供えするとどんな願いも叶えるということで、頭の上にお椀が乗り、縁結び・縁切りの神様との信仰から、錆びた切れないハサミ(縁結び用)と新しい光ったハサミ(縁切り用)が両脇に並んでいます。

独自の食文化 山人(やもーど)料理

独自の食文化 山人(やもーど)料理

写真:なべ部 FG

地図を見る

高地で稲作に適さない檜枝岐村では、米に頼らず、地元の産品を使った料理を食べてきました。山人(やもーど)料理は、昔山で働く男たちが、そば粉、酒、味噌、塩を持って山に上がり、山で採れる山菜・キノコ・川の生き物・山の生き物などと合わせた自然のごちそうです。

そば粉ともち粉をこねた餅でエゴマをからめた「はっとう」や、檜枝岐名物の「裁ちそば」をぜひどうぞ。裁ちそばは、つなぎを使わない生そばを伸ばし、何枚か重ねて、布を裁つように切ることから、そう呼ばれます。
村内のそば店や民宿などでいただけますが、舞殿近くの「まる家」がお薦めです。七代目の暖簾がかかるお店で、六代目が裁ちそばを打ち、七代目が修行中です。山川天丼などの山人料理メニューも充実しています。旅館を併設し宿泊も可能です。

写真の山川天ぷらは、岩魚(イワナ)、舞茸、山菜の山の幸・川の幸の天ぷらです。

手軽に湿原散策を楽しめる「ミニ尾瀬公園」、カフェで驚きのメニューも

手軽に湿原散策を楽しめる「ミニ尾瀬公園」、カフェで驚きのメニューも

写真:なべ部 FG

地図を見る

ミニ尾瀬公園は、尾瀬に咲く水芭蕉やニッコウキスゲ、コマクサなどの草花を中心に100種100万株が植栽されていて、お年寄りや時間のない方でも手軽に尾瀬の気分を体験できる公園です。木道、遊歩道が整備され、バリアフリーで車椅子でも通行可能です。1周約2キロメートルで約40分で散策可能です。尾瀬写真美術館やインフォメーションセンターが併設されています。入場料は500円。

園内のカフェでぜひ味わいたいのが、ジェラート。中でも期間・数量限定の「サンショウウオ・ジェラート」は見逃せません!サンショウウオの黒い燻製が突き刺さり、バニラのジェラートにもサンショウウオの粉末が練りこまれています。(燻製のトッピング込で800円)通常の尾瀬の自然水コーヒーやケーキなどもあり、東北最高峰の燧ケ岳を望みながらのひと休みができます。

村内全戸に温泉給湯の村に日帰り温泉3ヶ所

村内全戸に温泉給湯の村に日帰り温泉3ヶ所

写真:なべ部 FG

地図を見る

檜枝岐村は、旅館や民宿だけでなく各家庭にも温泉が引かれている湯量豊富な温泉地。日帰り入浴施設も3ヶ所あります。写真は一番広々として露天風呂が開放感ある「アルザ尾瀬の郷」。25メートルプールもあり温泉とセットで利用できます。檜枝岐温泉4号源泉は63.7℃のアルカリ性単純泉。屋外の露天風呂には、打たせ湯やジャグジーもあり、秋には紅葉も楽しめます。

この他、農協のそばにある「駒の湯」は同じアルカリ性単純泉で、川に面した露天風呂からの眺めが人気です。川窪橋を渡った先にある「燧の湯」は58.5℃の単純硫黄泉を源泉かけ流しで使用して、慢性皮膚病などに効果があるといわれます。

おわりに

村の散策に便利なのが、観光案内所などで借りるレンタサイクル(半日500円、1日1000円)とノルディックポール(1日500円)。宿泊者はどちらも無料です。
伝説や芸能、独自の食文化が残る伝承の村「檜枝岐村」を訪ねてみませんか?

まる家の「裁ちそば」を含めた会津の絶品お蕎麦の詳細と、奥会津地方のお薦め秘湯、燧ケ岳と尾瀬沼のトレッキングについては、関連MEMOの別のたびねす記事をご参照してください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/09/14−2015/10/04 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -