「真田丸」に度々登場!猿飛佐助ゆかりの寺「今治・観音禅寺」

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「真田丸」に度々登場!猿飛佐助ゆかりの寺「今治・観音禅寺」

「真田丸」に度々登場!猿飛佐助ゆかりの寺「今治・観音禅寺」

更新日:2016/03/08 13:12

中井 靖のプロフィール写真 中井 靖 お遍路ナビゲーター

NHK大河ドラマ「真田丸」。
草刈正雄さん扮する真田昌幸公が「佐助!」と呼ぶと、どこからともなく颯爽と現れるのが藤井隆さん扮する猿飛佐助。
今でもその名を知らない人がいないほど人気の猿飛佐助は、実は架空の人物であり、彼の名前を世間に広めた本が「立川文庫」なのです。
そしてその文庫の中心的存在だった山田一族が今治出身だったことはあまり知られていません。今回は猿飛佐助のふるさとを皆さんにご紹介!

今治城の城門を移設した見事な山門

今治城の城門を移設した見事な山門

写真:中井 靖

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観音禅寺は今から約400年前に建立。
その後今治藩の庇護を受け、藩に関係する武士、藩医、絵師、儒学者などが多く眠り、当時は藩お抱えのお寺であったことがわかります。
山門は明治政府の廃城令により今治城が取り壊される際に、武家の正門とされる「薬医門」を譲り受けたもので、現在残されている宇和島城の薬医門(上り立ち門)と同じ形式をしているのが特徴です。
正面に掲げられる山門の題字は、今治藩医だった菅周庵が直々に書いたもの。
昭和に入り太平洋戦争の今治空襲により、観音禅寺はこの山門と山門横にある鎮守堂を残してすべて焼失してしまう事になりました。
今治城が築城されたのが1602年。この山門は約400年以上経った今も門をくぐる人々を優しく見守っています。

立川文庫が生み出したヒーロー・猿飛佐助!

立川文庫が生み出したヒーロー・猿飛佐助!

写真:中井 靖

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山門を進むと目に飛び込んでくるのが猿飛佐助像です。
この像は2004年11月に建立された像で、当時はブロンズ色に輝いていました。ご住職は当初「屋内に」と考えたようですが、作者の強い希望により屋外に建てられます。その目的は子ども達に気軽に触れてもらえるように…という希望。像の視線は子ども達と目線が合うように設計されているのだとか。

そしてこの像の制作者こそ、平城遷都1300年記念事業のマスコット「せんとくん」でお馴染みの藪内佐斗司氏。境内には彼の作品があちらこちらに見る事ができ、薮内ワールドが広がっています。ちなみにこれらの像は「せんとくん」を発表する前の作品ですが、境内にある作品はどことなく「せんとくん」に似た愛らしい表情をしています。

落ち着いたたたずまいの本堂

落ち着いたたたずまいの本堂

写真:中井 靖

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その名の通り、観音禅師は臨済宗妙心寺派の禅寺です。
本尊は十一面観世音菩薩。今治空襲を見事乗り越えたご本尊は、お寺が創建した当時のもので秘仏とされます。本堂は昭和45年(1970年)に再建されたものですが、本堂内は非常に落ち着いた雰囲気がありかつ壮麗で荘厳。天井が高く、いつまでも長居できる空間となっています。

また普段から本堂の扉は開放されていますので、お寺の許可を得て本堂に入ることができます。ご住職曰く、「お寺に来る人は、ひと目で檀家さんか観光者かすぐにわかる」そうで、時間があればご住職からお声掛けをして「猿飛佐助(立川文庫)談義に花を咲かせている」そうです。

立川文庫の中心的存在「山田一族」の眠る墓

立川文庫の中心的存在「山田一族」の眠る墓

写真:中井 靖

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大正時代の大衆文学を代表した「立川(たつかわ)文庫」。
約200巻を執筆した山田阿鉄(おてつ)ら山田家一族が眠るお墓が菩提寺である観音禅寺にあります。

立川文庫は大阪の立川文明堂が版元となった講談本シリーズのことでその中心が山田阿鉄であり、猿飛佐助は真田十勇士のひとりとして登場。彼を主人公とする「忍者名人・猿飛佐助」は当時100万部が売れたミリオンセラーでした。

写真右側が山田阿鉄の墓で左側が一族の墓になります。
ちなみにこのお墓にたどり着くまでに山門の題字を書いた旧今治藩医の菅周庵やその他藩関係者、東京都庁などを設計した世界的建築家の丹下健三一族など各界功労者の墓を多く見る事ができます。

「諸厄退散 塞の力神」像!

「諸厄退散 塞の力神」像!

写真:中井 靖

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この像は山門前にある藪内佐斗司作の「塞(さえ)の力神」像です。

その昔、疫病神や悪霊は道を伝ってやって来ると考えられ、都や村落に通じる道の入り口に「さえの神」を祀りました。「さえ」とは押さえる、遮るの意味であり、字は岐、塞などが当てられ道祖神や庚申信仰、地蔵信仰と習合して災厄を防ぐ大きな力を持った神として崇拝されました。
写真の「塞の力神」は、もぐり込もうとする災厄を押し返す力神(ちからがみ)を表しています。
この像は地元の子ども達にも人気の像であり、制作者の藪内氏の読みどおり、手で触られることが多いために両手が変色しているのだとか。「せんとくん」似の愛らしい顔も人気のようです。

まとめ

いかがでしたか?

猿飛佐助の像は観音禅寺のほかに、JR今治駅ロータリー(バス乗り場前)にもあります。二つの像に共通するのは、片手に巻物を持っていること。なぜ巻物を持っているか?を追求したい方は、ぜひ観音禅寺に足を運んでみてください。

臨済宗妙心寺派 正明山 観音禅寺(または観音寺)
所在地:今治市山方町1丁目甲1462番地
電話番号:0898-22-5947
無料駐車場あり(約20台駐車可)

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/03 訪問

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