創建は古く、欽明天皇32年に八幡大神として応神天皇が現れたことが起源とされています。国指定史跡部分は約25ヘクタール、境内全体で60ヘクタールと、じっくり回ればかなりの時間が必要になる広さです。武内宿禰を祭神とする黒男神社、若宮神社、亀山神社など、見所、参拝箇所は22を数えます。
寄藻川にかかる神橋。この橋の形はとても特徴があることで有名です。それは、橋の先が神域であることを意味していることから、あえて丸みを帯びた形で作られ、橋の先が見えにくくなっているのです。ここではぜひともじっくりと、観察してみて下さい。
手水舎を過ぎて左折し、上宮への参道を歩くと正面に西大門があります。ここは境内全体を廻って見れば感じることなのですが、実に特徴的な雰囲気をしている場所。なぜなら安土桃山時代の様式となっており、作りが全体の中で異なっているからです。独特の丸みがあり美しいものですので、ぜひ足を止めてみましょう。
上宮の前にある南中楼門は、勅使門と呼ばれ、県指定重要文化財となっています。御門の神として高良大明神、阿蘇大明神が祀られています。門とはいえ、神が鎮座する場所ですので重要です。
上宮の本殿は国宝となっており、御祭神は三体の神様です。一之殿に八幡大神が祀られ、神亀2年(725年)の建立です。二之殿は比売大神で天平元年(729年)の建立、三之殿は神功皇后であり弘仁14年(823年)に建立です。
ここで注意事項の一つ目です。それは参拝の方法。宇佐神宮の参拝作法は一般的な神社の「二拝二拍手一拝」と異なり、「二拝四拍手一拝」となっています。お間違えの無いように。
南大門方向に石段を下り、右に進んで行くことが出来ます。美しい朱色の欄干があり、緑豊かな自然に囲まれたとても気持ちの良い道となっていて、このまま進めば下宮に到着出来ます。
緑豊かな参道の中で聞こえてくる鳥の声。足を止めて耳を澄ましてみるのも、楽しい時間と言えるのでは。
下宮は嵯峨天皇の弘仁年間(810年代)に創建されました。上宮から分祀された祭神であり、上宮同様に皇室の方々も下宮へご参拝されるのです。
下宮は農業、漁業の神とされて来ました。上宮と違って庶民の祈願が行われてきたこともあり、庶民には重要な場所でした。
ここで注意事項の二つ目です。「下宮参らにゃ片参り」と言われ、上宮、下宮のどちらもお参りするのが良いこととされています。ということで、宇佐神宮での参拝はくれぐれも、上宮だけで終わらないようにしましょう。
広い境内にはたくさんの美しき場所があり、時間が足りないと感じることでしょう。そして全国の八幡宮の総本宮である「宇佐神宮」ですので、こちらに訪れることでもらえるパワーは、通常の神社より格段に高いものではないのでしょうか。
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