写真:乾口 達司
地図を見る奈良県護国神社は奈良盆地を見下ろすことが出来る奈良市の高台に位置しています。各地に残る護国神社と同様、明治維新から大東亜戦争までのあいだに命を落とした戦没者がまつられており、その数は29110柱にのぼります。造営の竣工は昭和17年。戦後は、一時期、高円神社(たかまどじんじゃ)と改称されていましたが、現在はもとの護国神社に戻っています。
そんな護国神社のもう一つの魅力は、隠れたお花見スポットであるという点。特に桜と椿の数は多く、3月下旬から4月上旬にかけて、毎年、たくさんの花を咲かせます。写真は社前の鳥居付近を撮影した一枚ですが、鳥居の両脇に桜が咲き、当社が桜の名所であることを早くも教えてくれています。
※…写真は2015年の様子です。
写真:乾口 達司
地図を見る鳥居をくぐり、参道を歩くと、やがて石段があらわれます。その石段をのぼると、目の前に広がるのが、ご覧の広い境内!境内にはたくさんの桜が植えられています。これらの桜の多くは戦没者のご遺族によって植樹されたものであり、当社が英霊をまつった護国神社にほかならないことをあらためて教えてくれます。ベンチも設置されているため、散策に疲れたら、ベンチに腰を下ろして一休みしましょう。
写真:乾口 達司
地図を見る境内を見渡したら、ご自身が歩いて来た参道も振り返ってみましょう。鳥居を挟むようにして、たくさんの桜が咲いているのをおわかりいただけるはず。その見栄えは「圧巻」の一言に尽きます。ぜひ、忘れずに後ろを振り返りましょう。
写真:乾口 達司
地図を見る広い境内で特に目をひくのは、ご覧のしだれ桜。境内に咲くほかの桜に比べて花弁がピンクであるだけにひときわ目立ちます。その奥に見えているのは拝殿。しだれ桜と拝殿との組み合わせは、古都・奈良ならではの光景であるといえるでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見る護国神社といえば、もう一つ、椿を忘れてはなりません。3月下旬には椿まつりももよおされるため、お花見を兼ねて訪れてみるのもよいでしょう。
護国神社がお花見の隠れスポットであること、おわかりいただけたでしょうか。隠れスポットだけに花見客の姿も少なく、ゆったりお花見を楽しめるのも特色の一つ。桜の季節、護国神社まで足をのばすことをお勧めします。
※…桜の満開の時期は例年3月末から4月上旬です。
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この記事を書いたナビゲーター
乾口 達司
これまでは日本文学や歴史学の世界で培った見識にもとづいて数多くの評論や書評を執筆してまいりました。奈良生まれ、奈良育ちの生粋の奈良っ子。奈良といえば日本を代表する観光地の一つですが、地元民の立場からい…
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(2025/1/20更新)
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