道の駅「舟屋の里伊根」は舟屋が立ち並ぶ伊根湾を見下ろす高台の上にあります。100台を超える駐車場があるにも関わらず、休日には満車になる事もある人気の道の駅です。伊根の町中は道幅が狭く駐車場が少ないので、ここに車を停めて伊根の舟屋を間近で見る事も可能です。ただし、道の駅からの階段で海まで下る必要があるため健脚な方のみおすすめです。
道の駅の建物も舟屋風で、木造の間口の狭い長屋が連続しているかのような意匠になっています。美しい景観とマッチした見事な建物です。この建物の中には飲食店が何軒か入っており、ここから見下ろす伊根湾で獲れたばかりの海鮮を存分に楽しむ事が出来ます。また、伊根漁協の直売所は、サバを糠漬けした「サバのへしこ」、こうじを使った「舟屋漬け」などの伊根の伝統的な保存食を販売しています。美味しい日本海の幸を求めるにはもってこいの場所なのです。
道の駅の奥ににある展望台があります。ここからは舟屋が立ち並ぶ伊根湾の美しい風景を一望することができます。
とても穏やかな伊根湾の風景は見ていても心が落ち着きます。ふたつの半島にぐるりと取り囲まれたうえ、湾の入り口には島が鎮座しています。さらには日本海に面しながら、湾の入り口が南側を向いているという自然がもたらす良港。これだけ波が立たない条件なので、冬の荒波のイメージがある日本海でも、海の上に突き出すような舟屋を立てられるのです。
海から聳え立つ山々にしがみつくように、はたまた海の端に浮かぶように立ち並ぶ舟屋の集落の遠望も展望台からは楽しめます。やや距離があるので、写真を撮る方は望遠レンズを用意しておきたいところです。
舟屋とは、海面にせり出して建築された家屋。1階は船を格納できる倉庫になっており、海から船で出入りできる構造になった建物です。そんな独特な建物が海沿いにずらりとならぶ伊根の風景は見事。まさに日本を代表する美しい漁村の風景です。
道の駅には2つのレストランがありますが、おすすめは2階の「レストラン舟屋」です。伊根湾でその日の朝に水揚げされた新鮮な魚を楽しめると人気で、さらには展望の良さも自慢。海側は壁一面のガラス窓になっており、テーブル席や座敷などで舟屋が建ち並ぶ伊根湾を見下ろしながら、美味しい海鮮を楽しめる贅沢極まりない空間です。特に海に突き出した一番奥の席は、周囲の壁全てが伊根の海を眺められる窓になっている特等席。休日には入店待ちが発生するので、時間があれば少し早めに訪れてみるのも良いかもしれません。
レストラン舟屋の人気メニューのひとつ「舟屋海鮮丼」(1500円)。多くの食材が伊根湾で獲れた新鮮なものを使用しています。鯛はとってもプリプリ、イカはとにかく甘い、甘エビもその身の弾力が抜群で新鮮でとても美味しいのです。レストランでのいちばん人気は岩ガキ刺身定食(1800円)。プリプリ肉厚の新鮮な岩ガキを刺身で食べられる事もあり、わざわざ目当てに立ち寄る人も多いほどです。
舟屋が並ぶ伊根では当然漁業が盛ん。穏やかな湾内では生簀を使用しての養殖も営まれています。伊根での養殖はブリとマグロ。ブリは伊根ブリとして日本三大ブリ漁場に数えられているほど。伊根マグロは養殖マグロとしては人気のブランドとなっています。
美しい伊根湾の舟屋の風景で心いっぱいになったあとは、伊根湾の美味しい海の幸でお腹いっぱいに。心もお腹も満足できること間違いなしのスポットです。
海辺にずらりと並ぶ伊根の舟屋。道の駅からはやや距離があるので、遠望のみの楽しみになります。それでもこれだけの数の舟屋を一望できる場所はこの道の駅の展望台だけです。いつまで見ていても飽きない風景。展望を楽しむ時間はしっかりととっておきたいものです。
舟屋の姿を間近に楽しむなら遊覧船がおすすめです。伊根の舟屋は当然のことながら、その顔となる船の入口がある面は海を向いています。舟屋の姿をじっくりと間近から堪能するには遊覧船に乗るのがベストです。遊覧船の乗り場には駐車場もあるので、伊根湾の眺めを楽しんだ後に遊覧を楽しむのもいいでしょう。
美しい自然の中に見事に調和した独特な舟屋の風景はめったに見る事が出来ない素晴らしいものです。是非、日本三景のひとつ「天橋立」といっしょに、京都の海の美しさとして楽しみたいですね。天橋立から伊根湾までは車で約30分です。
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(2024/12/14更新)
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