7時間限定の花見スポット!静岡県三島市「国立遺伝学研究所」

7時間限定の花見スポット!静岡県三島市「国立遺伝学研究所」

更新日:2016/03/15 17:04

毎年4月上旬に静岡県三島市「国立遺伝学研究所」で一般公開が行われます。この公開は、施設内に植えられた約200種、300本以上の桜が見頃を迎えた時期に併せて行われる毎年恒例のイベント。施設内では様々な桜が見られ、研究者がマウスなどの実験動物を使った研究成果を解説する「研究コーナー」も楽しめます。普段は関係者以外立ち入り禁止! 1日限定で、しかも7時間のみの超貴重な花見スポットをご紹介します。

禁断のお花見スポット?!普段は一般の方お断りの重要な国立施設

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年に一度の一般公開が行われる「国立遺伝学研究所」は、1949年に設立された施設。大学や政府の影響を受けず、自由な研究ができるように東京から少し離れたここ三島市に造られました。研究所は、遺伝学の学術研究の発展に寄与することを目的として設置。国公市立大学すべての共同利用の研究所として利用されており、国境を超えて遺伝学の研究者の交流や国際シンポジウムなどを開催しています。

普段は関係者以外立ち入り禁止で、一般の人が決して足を踏み入れることが出来ない場所なのですが、園内に植えられた桜の開花時期に併せて、年にたった1日だけ一般公開されます。1968年から実施されている毎年恒例の行事。早速、知られざる花見ゾーンに、足を踏み入れてみましょう!

開催日時:2016年4月2日(土) 9時〜16時 入場無料です。

見逃せない!公開時間は9時から16時まで!

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施設の敷地は、約10万平方メートル。約200種の桜が300本近く植えられています。まず最初に、入口の門から入ると目に付くのが、こちらの桜。この桜は「山桜枝垂」と言う名前です。まるで裾が広がったドレスのような可愛い形で、見事に花を咲かせていて、とっても可憐! 白色の一重咲きで、枝が横向きに育ち、枝の先端が垂れるため、このような形になるそうです。この桜の木は「おすすめの桜」になっているので、ここを訪れたら見逃さずに見ておきたいところ。

枝の中に入ることができ、まるで隠れんぼのようで、子供たちにとっては遊び心がくすぐられてしまうような桜です。中に入れば、180度桜ビューが楽しめますが、入る際は、くれぐれも木や枝を痛めないように注意して下さいね。

ここ一カ所で日本全国の桜が見られる!とっておきの場所

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研究実験棟やセンターなどの建物を、ぐるりと囲むように桜の木が植えられています。ここにたくさんの桜があるのは、1950年代に、桜の代表的な品種として知られる「染井吉野」の起源を調べ始めたことがきっかけで、日本全国から桜を集めるようになったそうです。そのため、石川県能登半島のまるで菊のような花を咲かせる「火打谷菊桜」、日本三名園の一つとして知られる金沢の兼六園で桜を咲かせる「兼六園NO11」、熊本の「千原桜」など、日本の色々な桜を見比べることができます。

ピンク色や白色など、色の微妙なコントラストが楽しめ、中には4cm以上の大輪の花を咲かせる変わった桜もあります。歩きながら、道に落ちている花弁を集めて見比べると、違いが分かって楽しいかもしれませんよ。一口で「桜」と言っても、色んな花があって感心してしまいます。

ここに来たら見ておきたい!ご当地桜

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たくさんの種類の桜があって、見飽きてしまうかもしれませんが、ここを訪れたら是非見ておきたいのが、この「三島桜」です。この桜は、この研究所の竹中要博士が育てた品種で、三島市の花に指定されているここならではの桜なので、見逃せません。三島桜が無数に咲き誇り、思わずハッとさせられるような白さでとても綺麗です。他にも「伊豆吉野」などの、地元の桜もあるので、是非探してみて下さいね。

手に入れたい!限定グッズも販売!

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施設内の本館では、研究者がマウスなどの実験動物を使った研究成果を解説する「研究コーナー」もあります。体長1mmほどの「線虫」を使った「モデル生物を用いた研究」など、遺伝を研究している施設ならではのコーナーがあり、研究所の一端に触れることができます。

ここは、稲の起源の場所を発見したり、目で見た情報が頭の中のどこで認識されているかを発見するなど、全ての生物の基礎となる「遺伝子」を研究しています。一般公開日は、研究所のオリジナルのペンやバッジ、遺伝に関する様々な本も販売しているので、興味のある方は買って家でじっくり読んでも良いですね。

おわりに

一般公開の当日は、三島駅北口から研究所まで直行の無料シャトルバスが運行します。バスは、15分から30分間隔で運行しているので、あまり待つことがありません。また、見学する際は、ゴミを散らかさない、施設内の展示品などにむやみに触らないなど、マナーを守って下さいね。ペットの入場は禁止になっています。

一度に、約200種の桜が見られる場所は滅多にないことでしょう。今年は、是非「国立遺伝研究所」に来て、未だ知れぬ桜と出会ってみませんか? 研究者になった気分や雰囲気も味わえますよ。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/04 訪問

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