度肝を抜く楽しさ。湯河原「THE RYOKAN TOKYO」

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度肝を抜く楽しさ。湯河原「THE RYOKAN TOKYO」

度肝を抜く楽しさ。湯河原「THE RYOKAN TOKYO」

更新日:2016/03/10 17:08

田中 佐代子のプロフィール写真 田中 佐代子

ここはおとぎの国か、はたまたアミューズメントパークか!2016年3月1日に湯河原にオープンしたちょっと風変わりな宿「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」。あっと驚く世界観にちょっと戸惑いつつ、館内を進んで行くと、次から次へと現れる「ザ・日本」!
年々増加傾向にある外国人旅行者に対し、ゲストハウスなどの宿も増えてきた中、新たに何処にもなかったニュータイプの宿が、遂に誕生したのである。

ド派手な外観は、ワクワクのプロローグ。

ド派手な外観は、ワクワクのプロローグ。

写真:田中 佐代子

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古くから文豪や画家などに愛された温泉街「湯河原」。ここ数年は、熱海や箱根に押され気味で、やや衰退傾向にあるという。確かにシャッターを下している店も少なくない。そんな元気を失った街に救世主現る?
インバウンド需要に着目し、湯河原の起死回生を狙う為に登場したのが、日本の見どころがギュッと詰まった訪日外国人の為のこの宿「The Ryokan Tokyo YUGAWARA」。

訪日外国人の来訪が最も多いと言われているゴールデンルート(東京―富士山―大阪・京都)。そのライン上にあり、東京から電車で約1時間というアクセスの良さ、そして豊かな温泉資源。外国人をよべない筈が無いのだ。

場所は、老舗の旅館が集まる温泉街から、少し坂を上った所。周囲は住宅地という場所に、突然現れる異様な光景。真っ赤な鳥居と枯山水、そして提灯。「楽しい日本の入り口(ゲート)になるような旅館」のコンセプトを表現したゲートは、あの京都・伏見稲荷をイメージしたものだ。
さて、ゲートの先に、どんなワクワクが待ち受けているのだろう。

お出迎えは浅草の巨大提灯。

お出迎えは浅草の巨大提灯。

写真:田中 佐代子

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開放的なロビーでまず目に付くのが、高い天井からぶら下がる、浅草・雷門を連想させる巨大提灯。更にその奥には浮世絵風の大凧。壁には登り鯉のイラスト。そしてフロアのあちこちにある、日本の代表的なスポットの写真。金閣寺や富士山、白川郷など、その前で写真を撮る人も多いとの事。宿に居ながらにして、日本旅行ができるって訳だ。
お腹いっぱいの「ザ・日本」の演出。しかしやり過ぎ感はあっても不思議とバランスが良い。これは外国人受け間違いなし。

受付でチェックインをすると、女性には浴衣、男性には作務衣の貸し出しがある。しかも浴衣は好きな柄が選べ、華やかなデザインが揃うのも嬉しい。子供用もあり。こちらは無料だが、バスタオル、歯ブラシなどのアメニティは有料。

3種類ある客室はどれも個性的、ではあるが・・・

3種類ある客室はどれも個性的、ではあるが・・・

写真:田中 佐代子

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客室は、6人部屋(和室)が3室、4人部屋(和室)が8室。ドミトリー(14ベッド、男女相部屋、ロッカー有り)の3種類。それぞれに特徴があって、まずは大胆な襖絵に驚くだろう。葛飾北斎の「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」が描かれているのだ(プリント)。
6人部屋には襖が2対あり、手前の「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」を開けると奥に「凱風快晴(がいふうかいせい)」が見えるといったニクイ演出も。

ドミトリーは、1つのスペースがやや広めに作られていて、布団はセミダブル。大きな体の外国人もゆったりと寛げてありがたい。部屋の真ん中には、テーブルと椅子があり、見知らぬ同志で語り合うのも楽しい。

派手な部分が目立っているが、元々は保養所だった建物をリノベーションしたもので、再利用している部分も多々ある。客間の椅子やテーブル、掛け軸、床の間の壁、板の間などはそのまま利用してる。ちょっと目線を変えると、単なるキンピカの旅館とは違って、地道な努力の跡も見えて好感が持てる。

お風呂はもちろん源泉かけ流し

お風呂はもちろん源泉かけ流し

写真:田中 佐代子

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富士山に桜。こちらもド派手な演出。いわゆる銭湯をイメージしたものだ。湯に浸かりながら365日、春爛漫の富士山を楽しむことができる。泉質は ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉。泉温79.5℃(源泉) PH8.7の源泉かけ流しの天然温泉。なるほど、女性に嬉しい美肌の湯だ。
湯船に浸かるのが苦手な外国人客の為に、シャワーも完備。いずれは、水着を着て入れる時間帯を設けたいとのこと。

脱衣場には、洗濯機と乾燥機。洗面台にはドライヤーもあるので、設備は少ないながらもきちんと揃っていると言える。

あれこれ楽しめるアトラクション

あれこれ楽しめるアトラクション

写真:田中 佐代子

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他の宿と一味違う点は、こんな所にも。外国人なら喜びそうな「日本のあそび」が体験できる点だ。有料ではあるが、ヨーヨー釣りやけん玉遊び、だるまの色付け、習字など。極めつけがコスプレ!
30種類程ある衣装は、アニメの主人公だったり、侍だったり。館内をその格好で過ごすことが出来るので、なかなか面白い光景が見られるという訳だ。

また、朝食もユニーク。「セルフおにぎり朝食」とでも言おうか。ご飯とおにぎりの具(5種類)、のり、握るのに必要な道具(手で握られない人の為に型もある)、味噌汁、香の物などがセットになっていて、自分でおにぎりを作るのだ。外国人客が慣れない手つきで作っている姿が微笑ましい。

因みに夕食は、うどんやそば、ラーメン、寿司、刺身、天ぷらなど、こちらも「ザ・日本」。お酒の種類もしっかりあって、バーカウンターで24時まで楽しめる。

最後に

驚いた事に、スタッフの中に、旅館業務に携わった経験者が誰もいないそうだ。だからこそ、固定観念に囚われない自由な発想で、この宿が成り立っているのだと思う。訪日外国人が如何に楽しめるかをテーマに、これからもユニークな発想が生まれてくるに違いない。こういうと、外国人しか泊まれないのかと思われがちだが、日本人も大いに歓迎。そういった意味で、文化交流の場にもなりそうだ。

湯河原自体も街の活性化を目指し、街ぐるみでインバウンドに目を向け、ホームページなどもリニューアルする予定。古き良きものを残しながら、生まれ変わりつつある湯河原。今、注目のスポットだと言える。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/03/05−2016/03/06 訪問

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