写真:鶴長 あき
地図を見る台湾中部台中市にある「寶覺禅寺(宝覚寺)」は、1927年(昭和二年)まだ台湾が日本統治時代であった時に建立されたお寺です。台湾にありながらも、なんと臨済宗の妙心寺派のお寺!同時に台湾仏教のお寺でもあるので、台湾のような日本のような不思議な雰囲気の境内です。
写真:鶴長 あき
地図を見る「宝覚寺」のもともとの本堂は木造部分ですが、老朽化も進んだ為外側に本堂の保護も兼ねた大きな石造りの本堂部分(大雄寶殿)が増築されました。この建物も巨大で、見上げると首が痛くなるほどです。
本堂の前に二体の白い象がいるのも面白いですね。白い象はお釈迦様の化身とも言われます。その隣には日本式の灯篭もあり、ここでも文化の融和を感じることが出来ます。
写真:鶴長 あき
地図を見る本堂の右手奥にすすむと、金色の大仏様が迎えてくれます。大仏といっても、鎌倉などのものとは様子が違いませんか?大きなお腹に袋を持ってニコニコ笑っている姿は、「七福神」の一人としておなじみの「布袋様」の姿ではありませんか!「布袋様」は「弥勒仏」の化身だったというのが通説で、この大仏様も台湾では「弥勒仏像」と呼ばれています。日本人の描くイメージとはだいぶ違うものですね。
足元には「皆大歓喜」の文字があります。皆が喜んでいられるように、という願いがあるのですね。この大仏様の笑顔を見ていると、本当に嬉しい気持ちになれるようです♪
写真:鶴長 あき
地図を見るさて、本堂と金色の大仏様を結ぶ道の脇には、小さな白い弥勒様がゆったりと横たわっていらっしゃします。なでると金運や開運のご利益があるとも言われるその頭やお腹は、皆になでられてツルツルになっています。
その傍らの石に書いてあるのは「その大きな度量のお腹で人間たちの色々な事を受け止め、今や昔の悩みも悲しみも笑って喜んでしまいましょう」というような事。本当にこの笑った弥勒様を見ていると沢山のパワーを与えられるようですね。
写真:鶴長 あき
地図を見るこちらの「宝覚寺」が日本とゆかりが深いと言われる大きな理由のひとつが、こちらにある日本人墓地です。こちらには日本統治時代に台湾で亡くなられた日本人の方々の共同墓地があります。その数はなんと1万4000名とも言われています。
第二次世界大戦の敗北で以前の共同墓地が廃棄されそうだった所を、「宝覚寺」の方が慈悲の心でここに新しく移設して下さったという、日本人にしてみれば有難い場所。慰霊祭も毎年行われているんですよ。
日本の台中紹介のガイドブックには必ずと言っていいほど紹介されている場所、「宝覚寺」。その理由は、金色の幸せな大仏様もさることながら、日本人と縁が深いからでもあるのですね。
敷地内には他にも、日本人が贈った大きな鐘が置かれている「友愛鐘樓」や、第二次世界大戦での台湾人日本兵の慰霊碑などもあります。笑顔の大仏様は本当におすすめですよ。一度ぜひ見に行ってみてくださいね!
行き方としては、台湾鉄路「台中駅」から徒歩で少しの「第一廣場」か「干城站」バス停より303、304番バスで「新民高中(健行路)」下車、目の前です。台湾新幹線利用ですと、一度直結の台湾鉄路「新烏日駅」から「台中駅」に向かうのがおすすめです。
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【寶覺禪寺】
住所:臺中市北區健行路140 號
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(2023/12/8更新)
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