三尾に通じる周山街道(国道162号)は、京都市内から丹波、福井県小浜市へと続く道路です。昔から大原の鯖街道に並んで、日本海の産物を京都の洛中にまで運んだ道です。道路沿いの辺り一面真っ直ぐに伸びた北山杉の美林としても名高い地域です。
京都市内からは仁和寺近くの福王寺の交差点から北上します。途中「花の天井」と呼ばれる内陣を持つ山城国最古の八幡宮の平岡八幡宮を通り、高雄嵐山パークウエイ入口付近を抜けるともうすぐの場所にあります。(直通バスの通じている京都駅、四条烏丸からバスで一時間弱ほどです)
高雄のバス停は神護寺の入口に下る高台の上にあります、坂を下り、ひと汗かきながら急な石段を登ると、神護寺の山門に到着します。神護寺に登る石段の入口から川沿いを進むと、途中栂ノ尾西明寺に至る「朱色の橋」があります。さらに川に沿い道なりに進むと周山街道に再び出て、そこから山沿いに街道を少し歩くと、世界遺産の槇ノ尾高山寺の参道入口に着きます。
そんな三尾の春に咲く「ミツバツツジ」の風景は絶景です。
バス停の前に高雄の駐車場があります、バスを降りると、目の前に「ミツバツツジ群生」の絶景が広がっています。駐車場の最先端からは、前を遮るものがなく、絶景を独り占めできます。
よーく見ると、「ミツバツツジ群生」の中に山桜も咲き誇っています、朱色、ピンク、桜色などの色とりどりの色彩は絶景を作り出しています。
少し桜が満開の時期の方が早いのですが、運が良いと、三尾の桜の季節とも重なり、三尾の散策路沿いに咲く桜も楽しめます。
高山寺は、774年の開創で、1206年に、明恵上人が後鳥羽上皇の帰依を得て再建されています。鳥獣戯画(国宝)で有名なお寺で、栄西禅師から贈られた茶をわが国で初めて植えたことでも知られた深山幽谷の中にあるお寺です。
この高山寺の桜もしっとりとこの時期咲いています。こちらも是非訪れてみてください。
3時間ほどのハイキングで頑張れば、観光地の嵐山渡月橋から、あるいは逆コースで、嵯峨鳥居本、清滝を経由して三尾まで歩けます、春なら、「桜満開の遊歩道」を、また紅葉の時期なら「錦おりなす色彩」を満喫することうけあいです。
公共交通機関の場合、三尾へバスで行ける「お得切符」があります。京都市バス全線、市営地下鉄全線、京都バス(一部路線を除く)に1日(1200円)、または連続2日間(2000円)何回でも乗車できるのでお得です。また、JRバスの一日高雄フリー乗車券800円(片道520円)もあります。
春の一日、是非、「ハイキング」または「お得切符」を使って、京都栂ノ尾西明寺の「山桜とミツバツツジ」が創る春の絶景を楽しんでください。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索