2代目おがさわら丸が就航したのは1997年3月。初代おがさわら丸の3,553トンに比べ、大きさは約2倍の6,700トン。東京・父島間を25時間30分で結び、約1,200往復をこなしました。距離にすると約240万km。これは地球60周分に相当する距離で、いかに小笠原諸島が遠い場所にあるか物語っています。
1回の航海で運べる人数は769名。2011年ユネスコ世界自然遺産に登録されてからは、観光客の数も一気に1.5倍以上に増えました。そのため、お正月やG.W.では乗船券が販売開始直後から売り切れることもあり、繁忙期だと週1の運航回数を3日に1度に増やしたりすることも。小笠原の観光を支えていた、まさに縁の下の力持ち的存在です。
おがさわら丸に乗り込むと、右手に売店、目の前にはらせん階段があります。売店には、酔い止めやお土産が販売されてますので、もし買い忘れたとしてもご安心を。その他にも、カップヌードルやパンなどの軽食もあります。登山と同じく、海の上で食べるカップヌードルは格別!是非お試しあれ🎵
らせん階段がロビーを華やかにしてますが、後ろにあるタイル画も負けていません。南国にある小笠原諸島をテーマにカラフルなタイルが敷き詰められ、乗船時から早くもバカンスムードに盛り上げてくれます。このタイル画は新しい3代目おがさわら丸に引き継がれないということなので、引退する前に是非ご注目頂きたいです。
25時間30分の船旅、つまり船の上で3食(朝・昼・晩)食べることになりますが、種類豊富なメニューのお陰で、毎回の食事が楽しみになりますよ。レストランでは小笠原産の塩を使った島塩ラーメンがあっさりして人気。同じく島塩をかける島塩ステーキはごはん、お味噌汁付きで1,300円と大変リーズナブルです。
4人掛けのテーブル席が多いですが、壁際はカウンター席もあります。このカウンター席に座ると目の前に丸窓が。船内の雰囲気がぐっと出てきますね♪外の風景を見ながら食べる食事。船旅ならではの贅沢ではないでしょうか。
食事時間が決められているレストランのほか、長時間オープンしているデッキスナックもお勧め。焼きおにぎりやおでんなどの軽食や、小笠原産のラム酒を使ったカクテルがあります。カクテルは淡いオレンジとエメラルドグリーンの2種類あり、色の鮮やかさにうっとり。
大人気のアップルパイは船内で焼き上げられたもの。生地はサクサク、大粒のりんごがごろごろ入ってます。追加でアイスクリームもトッピングできますので、甘いもの大好きな方には溜まらないお勧めの一品です!
小笠原諸島へ向かう航海中、小笠原ホエールウォッチング協会の方によるレクチャーを誰でも受けられます。クジラの種類やホエールウォッチングのポイントに加え、島の魅力などをスライドショーで説明してくれるので、とても分かりやすいですよ。この他にも船酔いした時に効果的なツボなど実用的なことも教えてくれます。
この他にもデッキに集まり、飛んでいる鳥の名前や見えてくる小笠原諸島の島の説明など、到着の数時間前までレクチャーを聞くことができます。詳しくなれば楽しさも2倍!小笠原への期待感、ドキドキ感が高まっていきます。
東京と小笠原諸島で最大の島、父島(ちちじま)を結んでいた「おがさわら丸」。その父島と2番目に大きい島、母島(ははじま)を結ぶ「ははじま丸」も2016年6月に共に引退します。ははじま丸も1991年から毎日父島と母島を結び、小笠原諸島の生活を支えてきた大切な船です。この2隻の船を労おうと2016年4月-6月は「ありがとう!おがさわら丸・ははじま丸キャンペーン」と称し、様々なイベントが催されます。
25時間30分の船旅は決して短いと言えませんが、少しでも快適に過ごしてもらおうと、おがさわら丸には様々な工夫が詰まっています。20年の大仕事を終える前に、おがさわら丸に「お疲れ様」の言葉を掛けに行きませんか。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/12/4更新)
- 広告 -